テレビでBroadband

Panasonic TH-42PZ800

昨年末に購入した我が家の新しいテレビ・「VIERA」TH-42PZ800。その後快調に働いています。

フルハイビジョンのプラズマテレビで、綺麗な画像が見られるのは期待通り。改めて感じたのは、地上波デジタル放送の画質の高さでした。一応地上波アナログのチューナーも内蔵されているので、どちらも受信できるように設定してありますが、デジタルを見てからアナログに切り替えると愕然とします。これはまるでピンぼけ写真です。

…と、そんなテレビがどうして「SSK meets Broadband」に登場しているのか?なんですが、それはブロードバンド接続を活用できる機能を持っているから。このテレビの背面には、LANケーブルを差し込む端子があるんです。それも、100Mbpsでの通信が可能な100BASE-TXに対応しています。


アクトビラのホームページ

TH-42PZ800の背面にあるLAN端子をインターネットに接続すると、「アクトビラ」というサービスが利用できるようになります。対応端末(テレビがほとんどですが)向けに作られたコンテンツを見られる他、直接アドレスを入力すればインターネット上の情報にアクセスすることも可能になっています。「ケータイ向けの専用コンテンツが用意されたインターネット接続サービス」であるiモードと、考え方としては似ていますね。

特別な会員登録などは必要ないんですが、実は結構敷居が高いのが、テレビのところまでLANケーブルを配線しなくてはならないこと。たいていの家の場合、テレビのある場所とインターネットを使う場所…つまりパソコンを置いてある場所は離れていると思います。我が家の場合もそれぞれが別の部屋に設置されています。

アクトビラのような解が最善かどうかはともかく、テレビとLANやインターネットは今後切っても切れない関係になっていくと思っています。ですから、Jonathanかば姉邸でも、ささっち邸でも、新築の設計でインターネット周りのアドバイスを求められたときには「テレビの来そうな場所にはLANの配線を」と言い続けてきました。残念ながら持ち家でない我が家の場合はそうはいきません。10mのLANケーブルをテレビの裏まで引きずることになりました。


TH-42PZ800のリモコン

テレビのリモコンの「アクトビラ」ボタンを押すと、アクトビラのホームページが表示されます。ここから、用意されたメニューを選んで情報を得ることになります。サービスの始まった頃は、文字や静止画像による情報しかありませんでしたが、現在では動画を提供するサービスもあります。

通常のテレビ放送(もちろんハイビジョン画質の)と比べられるクオリティのビデオ・オン・デマンドが実現できないと、テレビでのネット接続はパソコンと勝負できないと思っていました。この意味では、フル画面での動画が配信できる「アクトビラビデオ・フル」の登場で、アクトビラはようやく土俵に登ったわけですが、残念ながら我が家の6Mbps程度のADSL接続ではちょっと能力不足のようです。映像は10数秒ごとに止まってしまいます。

アクトビラの操作は、テレビのリモコンを使って行うことになります。デジタルテレビのリモコンには、もともとデジタル放送のデータ放送用に4方向キーと決定ボタン、「戻る」ボタン、4色のソフトキーなどが装備されています。アクトビラでも基本的にこれらのキーを使うようになっています。文字入力の時にはテンキーも併用できます。こちらは携帯電話の作法に準じているようです。

リモコンで、画面上のボタンに沿って動くカーソルを移動させていく操作性は、残念ながらパソコンの「キーボード+マウス」という環境と比較すると大きく劣ると言わざるを得ません。キーの押下に対するブラウザの反応もやや緩慢です。正直なところ、これではパソコンの代わりに使う気にはなかなかなれません。あとは、魅力的な動画コンテンツが揃ってこの不便さを我慢できるレベルになるかどうかが鍵になるかも。

余談になりますが、インターネットURLを直接入力して、SSK Worldをアクトビラのブラウザで表示させてみました。画面レイアウトの崩れはないのですが、現在のカーソル位置がどこにあるのか画面に表示されず、実用にはなりませんでした。iモードブラウザでも、パソコン用Webサイトを表示させた場合には使い物にならないことがほとんどなわけですし、アクトビラでも対応度が低いのは仕方ないのかも知れません。


テレビの脇にはWii


実は、我が家にはVIERAが来る前から「テレビでBroadband」を実現している環境がありました。それは任天堂のゲーム機・Wii。Wiiには、天気予報やニュースを自動的に取得したり、他のWiiユーザーと情報をやりとりしたり…と、インターネットへの常時接続を前提にした機能がいろいろと用意されています。そして、「インターネットチャンネル」に至ってはWebブラウザそのものです。

無線LANを内蔵していますから、もともと無線LANを利用している環境ならVIERAよりも接続は楽です。新規導入の場合でも、無線LANルーターなどを介してつなぐなら工事は外からの引き込みだけになり、ずいぶん敷居が低くなります。なお、Wiiの場合有線LANのインターフェースは別売りになっていますから、既存のネット環境の中に導入する場合には要注意です。

Wiiインターネットチャンネルで見たSSK World

インターネットチャンネルのブラウザは、Web上での標準をひと通りサポートしているOperaです。SSK Worldも問題なく表示してくれます。何より、画面上を直接ポイントできるWiiリモコンの操作性は強力です。直接リンクをクリックできますし、ページを「つまむ」ような感覚で好きな方向にスクロールすることも可能です。

画面解像度がやや低いんですが、アクトビラよりはかなり汎用的に使えるインターネット利用環境だと思います。私はパソコンに代えて積極的に使おう!とまでは思いませんが、これまで全くインターネットには縁のなかった人にとっては、25,000円という端末価格の安さと、直感に近く取っつきやすいインターフェースであるWiiリモコンの存在は魅力になるかも知れません。



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コメント

“テレビでBroadband” への2件のフィードバック

  1. かば姉のアバター
    かば姉

    師匠のアドバイスのおかげでテレビでのブロードバンド生活は快適ですよ~
    リユースパソコンの安いものを購入して今のBRAVIAに繋いでいます。
    まあ、一番活用しているのはお義父さんかな?
    毎日インターネットカラオケで練習してますよ。
    毎週木曜日には新曲が配信されているので、最新曲をいち早く覚えているみたいです。
    自分達は、映画の上映予定を画面で確認したりするのに活用してます・・・。

  2. S.S.K.のアバター
    S.S.K.

    かば姉さんへ:
    大変ご無沙汰しています。お元気そうで何よりです。
    BRAVIAをパソコンのディスプレイとして使っているんですね。テレビで快適にインターネットを利用するためには、実はこれが現状での最適解なのかも知れません。今どきのパソコンなら、高解像度の動画を再生するのに十分なパワーもありますからね。
    テレビとパソコンをLANでつなぐと、パソコンに保存した静止画や動画、音楽などをテレビで再生できる機種も出てきていますね。パソコン側からブルーレイレコーダーなどの動画を見ることもできます。いろいろな形で、テレビとパソコンが連携する仕組みが整ってきました。リビングの中心的存在を狙う陣取り合戦。テレビが単独でその座を守りきれるのか、あるいはテレビが他の何かに支配されて単なるディスプレイと化すのか、ちょっと注目です。

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