今日は、ソフトバンクモバイルの新商品発表会が行われました。実に11機種ものAndroidスマートフォンが発表され、auの発表会同様に端末はなかなか魅力的だとは思いましたが、ソフトバンクに乗り換えることのメリットを全く見いだせない私にとって、直接の興味はありません。
私にとって今回最大のトピックだったのは、下り最大110Mbpsという高速通信サービス「SoftBank 4G」が発表されたこと。このサービスが使用するAXGP方式は、かつてウィルコムが開発を進め、商用化サービス寸前まで行っていたXGPが、経営再建に伴いソフトバンクなどが出資する新会社に譲渡され…もうちょっと平たく言うとソフトバンクが体よくウィルコムから分捕って、さらに高度化したものです。
最初の対応機器であるWi-Fiルーターが発売される来年2月には、全国の主要都市で使える状態になるようです。そして、2012年度末までに「全国政令指定都市での人口カバー率が99%以上」という何とも微妙な表現ながら、さらにサービスエリアが広がる予定になっています。エリアマップが公開されていないので、何とも言えないところもあるんですが…。
来年以降はauがモバイルWiMAXで行っているのと同じようにスマートフォンに内蔵され、3G回線の負荷を逃がす(オフロード)のに活用していくつもりのようです。このまま埋もれさせるのはもったいなかったXGPの高度な技術にさらに磨きをかけて、表舞台に立たせるところまで持ってきたソフトバンクには敬意を表したいと思います。
AXGPのエリア展開のスピード次第では、ソフトバンクの悪評高い接続環境が大逆転できるかも知れません。ウィルコムの基地局の権利を譲り受けているソフトバンクがちょっと本気になりさえすれば、NTTドコモのXiよりは遙かにスピーディに展開できる可能性があります。どこまで頑張るのか、しばらくはお手並み拝見です。
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