亀の首

12月になりました。気がつけばすっかり冬。今年の冬は、結構早足でやって来たような気がします。ここ1、2週間で一気に気温が下がり、私は真冬用のコートを出しました。真冬の冷たい風もちゃんと受け止めて、身体を守ってくれます。

分厚いコートの他にも、冬ならではというファッションはいろいろありますが、その中のひとつがタートルネック。直訳すれば「亀の首(Turtle Neck)」となるわけですが、首をぐるりと覆うように真っ直ぐ立ち上がった襟のことを指し、セーターやTシャツなどに使われます。実際に着るときには、襟を折り曲げて着ることが多いですね。日本語では「とっくり」なんて呼ばれ方もします…最近はあまり聞かなくなった気もしますが。

私も、タートルネックの衣服は何枚か持っています。首筋に当たったり、そこから身体に入ってきたりする冷気をシャットアウトできるので、とても暖かく過ごせますよね。ゲレンデに出掛けるときのアンダーウェアとしても大活躍します。


先にも触れたとおり、タートルネックを着るときには襟を折り曲げて着るのが普通ですが、それでも首は襟の中に隠れます。鏡の前に立ってみると、襟の上に生首が乗っているような自分の姿が映ります。それが当たり前のことだと思って、今まで30ウン年生きてきたんですが…。

先日、妻が通販で届いた新しい上着を試着していました。とても暖かそうで、しかも妻が着るとかなりブカブカだったので、私でも着れるのでは?と思い、ちょっと借りて羽織ってみました。すると、身体のサイズはそうでもなかったものの、首回りが妙に窮屈なのに気付きます。立てた襟は頬に当たっているのがわかります。フロントジッパーをいちばん上まで閉じてみると、あごまですっぽり隠れてしまいました。

妻が着ていたときには、そんな窮屈ではなかったのに…ということは、もしかして私の首って短いのでは?と思い、妻に聞いてみると、返ってきたのは「あれ?もしかして知らなかったの?」という反応。言われてみて、改めてタートルネックを着ている妻を見ると、首はまだ少し見えています。どうやら、それが普通の人のタートルネックの着こなし方のようです。

自分の中にあった常識が音を立てて崩れ落ちていくような気がして、かなりの衝撃を受けました。さらに、妻からは「首の短い人ってタートルネックは似合わないんだよね」ととどめの一撃が。それをわかっていながら、5年間も放置されてたの?。「暖かいよ」とタートルネックのTシャツを選んでくれたこともあった気がするんだけど(涙)…と、さらに衝撃を受けてしまいました。まあ、「着るな」とまでは言われていないんだから許容範囲なんだろうな、とは思っています。こうなったらある意味開き直りです。

それにしても、普段からいろんな人がタートルネックを着ているのを見ていたはずなのに、なかなか気付かないものですね。ついつい自分を基準に置いてモノを見てしまうからなのでしょうか。昨日・今日と、出掛けたときにはいろんな人の首をこっそり観察していたんですが、自分の首の短さを改めて実感してしまいました。


ところで、私の「首が短い遺伝子」は、不幸にも娘に受け継がれてしまったようです。彼女も、タートルネックや襟の立った服を着ると見事に首が消滅します(苦笑)。まあ、今は子どもだからまだ短いだけかも知れませんし、そもそも「かわいい」で済んでしまうから問題ないんですけどね。

それでも、将来「どうしてこんなに首を短く生んだのよ」とか「私がタートルネック着られないのはパパのせいだからね」とか言われてしまったらどうしましょうか。ショックのあまり、三日三晩泣きはらすかも知れません…まあ、結局のところは「開き直れ」と励ますしかないんですが(笑)。

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