顔の見えるお付き合い

先日も話題にしたとおり、スマートフォンの購入を機に、今年の初めからFacebook(ふぇいすぶっく)を始めました。まだ始めてから日が浅いので、正直なところまだ何をどうして良いのかわからないところも多々ある状態なんですが、それでも何となく雰囲気はつかめてきた気がします。
Facebookは、登録された会員たちの中から「友達」を見つけ、友達との間で情報をやりとりするためのいろいろなサービスを提供しています。企業などが商品やサービス等を紹介する「Facebookページ」という仕組みもありますが、これも単に会員に対して広告を出しているというよりは、会員の間で「いいね!」と紹介され、評価が口コミならぬ「ネットコミ」で広がっていくのを狙っているようです。あくまでも基本は人と人との間のつながり。ネット上に仮想的な社会が形成されていくわけです。
Facebookのようなサービスは、ソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)と呼ばれます。パソコン通信の黎明期から、SNSとしての仕組みはサービス提供者自身が提供していたわけですが、IT技術の進歩と共に、多様にサービスを展開できる形に変わってきたといえそうです。Facebookは、現在世界最大のSNSと呼ばれ、会員数は実に8億人を超えるのだそうですね。


日本国内で、最大の会員数を集めているSNSがmixi(みくしぃ)。私はmixiにも登録していて、こちらは使い始めてから1年半ほどになります。
mixiとFacebookを比べてみると、そこから受けるイメージ、雰囲気はずいぶん違います。Facebookの画面を見ていると、それが現実の社会の延長としてつながっているという感覚を強く持ちます。これに対して、mixiの方は現実とは別のバーチャルな社会がそこに新しく構築されている…という印象を受けます。
ポイントは、どうやら個人情報の扱い方にあるようです。Facebookの大きな特徴のひとつが、実名での登録を基本とすること。画面上で紹介される会員たちの様々な活動に関するメッセージも、その実名を付けて表示されます。mixiの場合、プロフィールとして名前を登録することはできるものの、mixi上での活動はハンドルネームで表示されます。そして、これが決定的な差を生んでいるような気がします。名乗っている名前が違うだけの話で、Facebookだって偽名を使っている人がいないわけではないでしょうけど、それでも実名っぽい人が動いている世界からはリアル感を得やすいのかも知れません。
実名が公開されているせいか、Facebookでは仕事に関する話や政治・経済などの硬派な話題を書き込んでいる人が多いようです。まあ、これは私の両SNSでの交遊関係の差かも知れませんが、実名付きで世界に公開される文章に対して、責任感のようなものが生まれるのではないかな?と思います。


実名で登録されていることは、SNSでの最も重要なアクションである友達探しにも大きな影響を与えます。実名登録があれば、現実世界でのつながりがある人を探すのが容易になります。一方で、新しいネットワークを広げていこうとするところまでは、まだエネルギーを割けていません。まだまだこれから、なのかも知れませんけどね。
実名登録にも関連していそうですが、Facebookのユーザーのプロフィールには、mixiのそれと明らかに違う点があります。それは、自身の顔写真を掲載している人が非常に多いこと。名前を出してしまっているのだから、顔を出しても個人情報の公開度としてはそう変わらないだろう…と思う方が多いのでしょうか。ともかく、名前に顔写真まで加われば、同姓同名の別人も排除できて、安心して友達の登録をお願いできます。
Facebookはまだ始めてから間もないのに、私の友達の人数は既にmixiのそれを超えています。文字通り「顔の見える」ユーザーたちの存在には、安心感が確かにあります。もちろん、これは個人情報の保護とのトレードオフになるわけですが、これはひとりひとりが心がけておきつつ、システムのトラブルや不正が起こらないよう祈るしかありません。

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