先月、我が家の屋根に太陽光発電用の太陽電池パネルを載せた話をしたところですが、水曜日・13日に、待望の売電用の電力メーターが取り付けられました。これで、我が家で発電した電気は、自分で使うだけでなく中部電力に売ることができます。「我が家発電所」、晴れて運転開始です。
朝イチで2名の作業員さんがやって来て、1時間ほどでメーターを取り付けていきました。その後で、太陽光発電の設置業者の営業のMさんがやって来て、先日リビングに取り付けた電力モニタに、携帯電話とにらめっこしながら、何やら設定の数値を打ち込んで行きました。我が家の設備で発電した電気がスムーズに送電されるように出力を調整するパラメーターで、値は中部電力から指示があるのだそうです。
作業が済めば、即連系動作が始まります。もちろん、事前に書面上の手続きが済んでいるから…なんですけどね。この日は快晴だったこともあり、作業直後の午前10時には、既に発電量は4.5kWを超えていました。一方で、家ではほとんど電気を使っていなかったので、電力モニタの画面には「売電中」の文字が。実に気持ちいいモノです。
この日は、私は午後は出勤したので経過を見届けることはできなかったんですが、妻は暇さえあれば電力モニタの数値を見に行っていたようです。おそらく、私もそのまま在宅していれば全く同じことをしていたと思うんですが(笑)。夕方は、午後6時あたりまで発電を続けていたそうです。
朝は、最近の私は朝食前にランニングをするために午前5時前に起床しているんですが、ランニングから帰ってくる5時30分過ぎには、発電が始まっています。今がいちばん昼が長い時期と言うこともありますが、実に働き者です。
週末も、家にいる間は電力モニタの表示が気になって、かなり頻繁に見に行っていました。土曜日はあいにくの雨模様だったので、発電量はかなり少なかったんですが、それでも昼間には発電量が消費電力を上回って売電が行われる時間帯がありました。日曜日は穏やかな晴天でしたから、昼間はかなり頑張って発電してくれました。
電力モニタを見ていると、いろいろなことに気づきます。発電量は、一見同じような空模様に見えても、短時間に結構大きく変動します。ちょっと上空を雲が横切ったりしただけでも、影響を受けるようです。
もちろん、晴れの日と曇りの日では相当発電量に差が出ます。とはいえ、雨降りのときでも、全く発電されていないわけではなく、売電するところまでは行かなくても、消費量の一部を自家発電でアシストできます。
一方で、実は電力モニタの最大の効果と言えるのが、消費量が常に表示されていること。電化製品の電源を入れたり切ったりすると、即座に増えたり減ったりして、普段何気なく使っている電気の、量的な感覚を確認することができます。
量が見えると、節約しなくては!と、照明やテレビなどの電源を落としたくなります。体重計に毎日乗るだけでダイエットになるという話もあるそうで、ちょっと感覚としては似ている気がします。
毎日の集計を画面で見るときには、「発電量と消費量」「売電量と買電量」という、2種類のアプローチで見ることができます。前者は、太陽光発電の能力と我が家の消費状況を直接的に見ることができるので感覚的にわかりやすく、これらの比である「自給率」が100%を超えると、地球環境に貢献した気がして嬉しくなります。
しかし、実は結構大事なのは後者のデータ。どのくらい売って、どのくらい買ったか…というのは、我が家の家計の収入と支出に直結します。晴天の日は、売電量が買電量を上回り、もともとの単価の差もあってそれなりに黒字になるわけですが、雨が降ると売電量より買電量が多くなり、結果的に赤字となる場合もあります。
いろいろな天気の日を総合して、年間で収支がほぼ均衡してくれないと、太陽光発電を実質的な支出無しで導入する…という当初の目論見は外れてしまうことになります。事前のシミュレーションではかなり条件を厳しく見て試算しているので、おそらく年間では黒字にできるのではないかと見込んでいますが、何しろまだ運転を始めてからほんの数日で、わからないことだらけ。じっくりと様子を見ていきましょう。
Mさんが、太陽光発電導入のメリットとして、電気への出費がほとんど変わらなかったとしても「日々の生活が楽しくなります」という言い方をされていました。なるほど、数日間使ってみただけでも、実に日々の暮らしが刺激的になるのがわかります。
電気を使うのは毎日、毎月のことで、生活にも直結しますから、おそらく飽きてしまうこともないでしょう。あまりピリピリしすぎると疲れてしまいますし、無理ない範囲で楽しみたいですね。
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