Windows 10のデビュー以来3度目の大型アップデートとなる「Creators Update」の提供が始まっています。Windows Updateでは、4月11日から順次案内が始まるのだそうですが、比較的新しい、検証が容易な機器の優先順位が高くなっていると聞いています。

Windows 10 アップグレードアシスタントのアイコン

もっとも、私のように新しもの好きでせっかちで、しかもバージョンアップによる様々なリスクも厭わない変人たちのために、一足早く適用する方法も提供されました。実は、Anniversary Updateが登場したときに提供された「Windows 10アップグレードアシスタント」が今回も使えます。

Windows 10 更新アシスタント

起動すると、最新のバージョン「15063」への更新が可能である旨が表示されます。「今すぐ更新」のボタンを押せば、あとはAnniversary Updateのときとほぼ同じ手順で、ほぼ自動に近い作業が進みます。

Windows 10 Creators Update(バージョン1703、ビルド15063.13 )のデスクトップ

自宅のデスクトップPCでは、ダウンロードも含めて1時間も掛からずに、バージョンアップの作業が完了しました。Windows 10としてのバージョン番号は1703、ビルド番号は15063.13となっています。大型アップデートとはいえ同じWindows 10ですから、一見してわかるほどの派手な違いはありません。


もっとも、中身には結構いろいろと手が入っているようです。スタートメニューに並ぶタイルを重ねるとフォルダのようにグループ化できるようになっていたりして、細かいところでも使い勝手を向上させようと考えられています。

ディスプレイの夜間モード設定

ちょっと面白いのが、ディスプレイの「夜間モード設定」。睡眠に悪影響を与えると言われる青色光を低減する、いわゆるブルーライトカットの機能をソフトウェア的に実現するものです。

夜間モードを有効にすると、白がややオレンジ色っぽくなり、ちょうどディスプレイの色温度を下げたような暖色系の画面になります。ソフトウェア制御とは言え、画面をキャプチャしても白は白…となるので、色温度そのものが重要になるグラフィック系の作業でもなければ、支障は起こらないはずです。


スタートボタン右クリックメニュー

私のようにマニアックなところが気になる変人としては、結構大きな変化だと思うのが、画面上のスタートボタンを右クリックして表示されるメニューから「コントロールパネル」が削除されていること。コントロールパネル自体は残されていますが、検索せずに探そうとすると結構アクセスが面倒です。(「Windowsシステムツール」の中にあります)

もっとも、これは単に不便になったわけでなく、アクションセンターからダイレクトに開ける「設定」の中から、基本的にはほとんどの設定が呼び出せるようになった…ということがあるようです。最初の頃のWindows 10では、コントロールパネルから入らないと変更できない設定が結構たくさんありました。

コントロールパネルのインターフェースは、Windows 8以前の古いデスクトップ環境。Windows 10の流儀で作られた「設定」画面に移行されていくべき宿命のものです。そもそも、Windows 10 Mobileには、デスクトップのインターフェースもコントロールパネルもありませんしね。

Windows 10は、とりあえず多くの人々に見えやすいところから順番に、1年以上掛けてコツコツとバージョンアップを続けている…と言えないこともありません。現在は、他のOSも小刻みなバージョンアップを繰り返すポリシーになっているわけですが、当初のWindows 10の「出来損ない」っぷりはさすがにヒドすぎました。そろそろ、「Windows 10はこうしたかったんだ」という全体像が組み上がってきたのかな?という感もあります。


「Creators」を銘打っているのは、クリエイター向けの機能を強化したから…ということらしいんですが、普通に使っている限りは、それはほとんど感じられません。

ペイント3D

それらしいモノと言えば、「ペイント3D」というアプリがインストールされたことくらいでしょうか。これまでは2次元のお絵かきソフトだった「ペイント」に、3次元オブジェクトを扱える機能が加えられています。

フリーハンドの図形を3次元化したり、選択ボックスの4辺に割り振られたアイコンを掴むと3次元的に回転できたり…と、お手軽に操作できるように配慮されています。とはいえ、昔3次元CG作成ツールで作ったような緻密な造形はとても難しそうで、どのあたりが「クリエイター向け」なのかは不明です。

それでも、おそらく見えない部分にはいろいろと仕込まれているのではないかな?と思っています。OSにとっての「クリエイター向け」という言葉をもう少し噛み砕くなら、「クリエイターたちが作品を表現するためのプラットフォームとして、Windows 10を機能させるためのアップデート」という意味でしょうからね。今回、VRメガネへの対応なども進められたようですし。

そうした意味では、Creators Updateが真価を発揮するのは、対応するアプリやコンテンツ、あるいはハードウェアが登場してきてから…ということになりそうです。とりあえず受け入れ準備はできたということで、そのときを待ちましょう。



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