特別定額給付金のオンライン申請

大型連休が明けましたが、引き続き新型コロナウイルスとどう付き合っていくのか、いろいろ考えながら過ごす日々が続いています。とはいえ、基本的には自分の身をどう守り、周囲の人々をどう守るか…ということに尽きるわけで、外出時にはマスク着用、帰宅時には手洗い・うがいの励行というのが基本です。

経済活動への影響がだんだん深刻になっていく中で、「特別定額給付金」に関する手続きが始まったのは気になるところでした。住民すべてに対して、一人あたり10万円が給付されるわけですが、世帯主が世帯構成員分をまとめて申し込む形になっているため、私が手続きをしなくてはなりません。

幸い、私の職場では今のところ給料やボーナスが減らされるような話は聞いていませんが、今後どんな展開になるのかは見通せません。様々な状況に対応できるように、私も含めて世帯全員分の給付金はいただいておくつもりでした。差し迫った生活費に使う必要がなかったとしても、いろいろな使い方で消費して経済を回すのに貢献しましょう。欲しいものも、必要な出費もいろいろありますし。


特別定額給付金は、住民が居住地の市町村に申請することで給付されることになっているわけですが、申請方法は郵送か、オンライン申請かの二者択一となっています。新型コロナウイルス対策ということで、人と人とが直接対面する場面を作らないように、そういう制度設計になったそうです。ただし、やむを得ない場合に、窓口での手続きを排除しているものではない…とのことです。

郵送の場合は、市役所・役場から送られてくる申請書に必要事項を記入して返送する形になっていますが、市町村によっていつ頃から申請書が郵送されてくるかが異なります。私が住んでいる浜松市の場合は、6月上旬に送られてくることになっているようです。結構時間が掛かると感じますが、人口80万人の政令市で準備に時間が掛かるのは仕方ないところかも知れません。

一方、オンライン申請の場合は、申請書が届くのを待たずに申請することが可能で、しかも自宅に居ながらにしてすべての手続きが完結します。こちらも市町村によって受付の開始日がバラつきますが、浜松市の場合は5月8日から手続き可能になりました。郵送より早く手続きできるのは間違いなさそうです。実際に給付金が入ってくるのも早いのかどうかはわかりませんけどね。

マイナンバーカードが読めるICカードリーダー・SONY RC-S380

ただし、オンライン申請を行うためには、世帯主のマイナンバーカードとそれを読み取れるカードリーダー機能を持つ機器が必要になります。これが結構高いハードルになるのですが、私は既にマイナンバーカードは作ってありましたし、確定申告に使うために買ったICカードリーダーもあります。それならやっぱりオンライン申請だろう…ということで、やってみることにしました。


オンライン申請には、マイナンバーカードを利用するサービスが集約されている「マイナポータル」からアクセスすることができます。Webサイト上でフォームへの入力による作業(ネットショッピングや、アンケート調査や…)を行ったことがある人なら、申請手続き自体はそんなに難しいものではありません。ただし、マイナンバーカードを読み取って使う作業は、普段から馴染みのある人は多くないはずなので、注意は必要でしょう。

私の場合はパソコンから手続きを行いましたが、この場合はICカードリーダーのドライバーが正しくインストールされているのはもちろんのこと、Webブラウザー側に「マイナポータルAP」という拡張機能がインストールされている必要があります。インストール自体は画面の指示に従って行うだけで、パソコンを使い慣れてさえいれば、それ程難しい話ではありません。

そして、マイナンバーカードはただ単に持っているだけでOKというわけではなく、内部に記録されている電子証明書が有効な状態になっている必要があります。また、この電子証明書で署名を行うためのパスワードもわかっていなくてはなりません。特に、電子証明書はカード本体よりも早く、5年目の誕生日に失効してしまいますから、うっかり更新を忘れると失効している…という可能性もあります。私の場合は、たまたま失効日が近づいていて、3月に更新を案内する手紙を受け取り、区役所で手続きを済ませていました。絶妙のタイミングです。

申請フォームへの入力内容のうち、世帯主本人の氏名・住所や生年月日などは、マイナンバーカードから取得して自動入力が可能です。しかし、このときにもパスワードの入力が必要。しかも、「券面事項入力補助用暗証番号」という、「署名用電子証明暗証番号」とは異なるものです。WebブラウザーのオートコンプリートやIMEの自動入力で入れられるなら、それを使った方が早いかも知れません。

ちなみに、マイナンバーカードには、この他にもコンビニでの住民票発行のときに使う「利用者証明用電子証明暗証番号」、そして「住民基本台帳用暗証番号」と、計4種類の暗証番号が設定されています。それぞれ異なるサービスに使うものということで、やむを得ない部分もあるのでしょうけれど、実にわかりにくいですね。ICカードという強力な物理認証を併用しているのですから、暗証番号はPINで一本化してもよかったのでは?と思ったりもします。


8日はたまたま在宅勤務で、手元に必要なものがすべて揃えられる状態だったので、昼休みにオンライン申請を試してみました。前日の7日には、アクセスが集中してサーバーがダウンしていた…なんて話も聞いていたので、オリンピックのチケット予約並みにつながらなかったりするのか?と心配していたのですが、全くの取り越し苦労。操作はスムーズに進み、10分ほどで申請手続きは済みました。あとは、市からの連絡を待ちましょう。

特別定額給付金のオンライン申請は、本来是非オススメしたいところなのですが、マイナンバーカードを持っていない方だと、取得にひと月くらいかかるそうなので、郵送した方が早い…という場合が多そうです。あと、電子証明書が失効していたり、パスワードがわからなくなっていたりする場合は、役所の窓口で手続きしなくてはならず、これが窓口の大混雑を生んでいるという話もあります。

さらには、パソコンにICカードリーダーをつながなくてはならないのも、普段から慣れていないと面倒なところ。もっとも、これについては、iPhone 7以降のiPhoneを持っている方なら、アプリをインストールすることでiPhoneからマイナンバーカードが読めるので、これを使うのが簡単そうです。Androidスマホでも、いくつか対応製品がアナウンスされています。他にもNFCが読める機種ならできそうな気がするのですが、何しろAndroidは製品のバリエーションが豊富すぎて、できるのかどうかよくわかりません。

そんなわけで、簡単とは言いがたい部分がありますし、手放しでオススメするわけにも行かないのですが、できそうな方はやってみるとよいのではないでしょうか。「よくわからないなぁ」という方は、役所に質問の電話をするとさらに大混雑を助長しかねないので、郵送を待った方がよいかも知れません。



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