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画面がいろいろ新しい

新しいスマートフォン・OPPO Reno3 Aを使い始めて1週間ほど経ちました。この夏に登場したばかりのReno3 Aですから、2年以上前の設計であるP20 liteと比べれば全方位的に進化していて当然で、実に快適に使えています。特に違いを感じているのが、ディスプレイがいわゆる「有機EL」であることです。

そもそもEL(Electro-Luminescence)というのは、物質の両端に電圧をかけると発光する現象を指す言葉。「有機」というのは、その物質が炭素を含むいわゆる有機物であることを指します。

実際にディスプレイとして製造されるときには、OLED(Organic Light Emitting Diode ; 有機発光ダイオード)と呼ばれる微小な素子を、格子状に大量に並べたものになります。個々の素子に発光を制御する回路を設けたタイプは、アクティブ(Active)マトリックス(Matrix)式のOLEDということで、「AMOLED」とスペック表に記載されているのをよく見かけます。Reno3 AのディスプレイもこのAMOLED方式です。


AMOLEDのディスプレイ自体は、既にスマートウォッチのTicWatch Proで使っているので私にとってはお馴染みなのですが、この方式の最大のポイントは、個々のピクセルが自ら発光する自発光式のディスプレイであること。これが、数々のメリットを生み出しています。

4Kテレビのことを話題にしたときには、コントラストの高さや発色の鮮やかさに触れていますが、スマートフォンやスマートウォッチなどに使う場合の利点は、液晶方式では必須のバックライトが要らないことで薄く、軽く、そして低消費電力にできることでしょう。

自然かつ鮮やかな色合いのAMOLEDディスプレイ

AMOLEDがスマートフォンに搭載され始めた頃は、妙に赤や緑の表現がどぎつい、目が疲れそうな画面を表示している製品を結構見かけた気がします。さすがに最近はそんな歪んだアピールをする必要もなくなったのか、Reno3 Aの画面表示は、良い意味で「有機ELっぽくない」自然な色合いで、見ていて安心できます。


AMOLEDディスプレイの特徴のひとつが、黒を表示するときには、そのピクセルを消灯すれば良いのでほとんど電力が要らなくなること。写真などを表示する場合はそうも行きませんが、操作画面などで黒い部分が多くなれば、消費電力の低減に貢献できます。

ディスプレイの能力を生かすダークモード設定

以前から黒基調の画面を使う「ダークモード」が採り入れられているアプリはありましたが、iOS/iPadOS 13以降では、システム全体のモードとしてダークモードが設定できるようになっています。Androidでも、Android 10からシステムとしてダークモード設定が可能。Reno3 Aで使われている「OPPO独自OS」のColorOS 7も、基本はAndroid 10ベースなので、同様にダークモードを設定することで省電力化を図れます。

また、サードパーティーのアプリにも強制的にダークモードを適用できるオプションが用意されています。ただ、実際に試してみると黒地に濃いグレーの文字が表示されるなど、あまりウマく行かないものが多いようです。個別に試してみて、問題なさそうなモノだけ使ってみましょう。

時計などの最低限の情報のみを常時小さく表示できます

また、スリープ状態になっているときでも、画面の一部に常時時計や通知アイコンのみを小さく表示できる「常時表示ディスプレイ」機能も用意されています。かつての折りたたみ型ガラケーのサブディスプレイみたいな使い方ができますね。表示する画素以外では電力を消費しないAMOLEDの場合、この機能で使う電力は微々たるモノですから(ひと晩で2%しか減りませんでした)、スマホを懐中時計的に使う用途がある人にはオススメです。


Reno3 Aの画面は、情報を表示して機能を操作するためだけのモノではありません。この画面上で、指紋も読み取ります。

iPhoneのホームボタンに仕込まれたTouch IDなどは、指に溜まるわずかな静電気を読み取る「静電容量式」と呼ばれる方法で指紋を読み取っていますが、専用のセンサーが必要です。一方、現在画面内指紋認証を実現している製品では、指紋から反射する光でパターンを読み取る「光学式」と呼ばれる方法が使われていることが多いようです。

画面内指紋認証のセンサー位置が表示されます

「画面内」指紋認証といっても、画面内のどこでも指紋が読めるわけではなく、特定の領域のみが対象になっています。その位置は、Reno3 Aの場合は指紋を模した同心円のアイコンで表示されます。コレが表示されているときには指紋認証が可能…というガイダンスでもあります。

反応は意外に早い

指をアイコンの上に載せると、その周辺が明るく光り(この光で読み取るんですね)、認証が行われてロックが解除されます。画面に指の腹が密着するように、軽く押しつける感じで当てると、スムーズに読み取れるようです。

画面内指紋認証はその反応速度に不安を持っていたのですが、思っていた以上にレスポンス良く認識しますね。新型コロナウイルス対策でマスクを付ける機会が増えたことで、顔認証が使いにくくなり指紋認証が見直されているところですが、これなら実用的に使えます。

Reno3 Aではインカメラでの顔認証にも対応していて、これも実に高速にロック解除が可能。指紋に触れると指紋と顔の認証が同時にスタートして、早く確認できた方でロックを解除する…なんて設定もあり、マスクの有無をあまり意識せずに使えそうです。


もともと薄い保護フィルムが貼り付けられていました

Reno3 Aの画面には、もともと薄い保護フィルムが貼り付けられていました。しかし、このフィルムの表面がどうも指の滑りが悪く、使用数日にして早くもストレスが溜まってきました。

実は、ガラス製の保護フィルムを、本体と一緒にAmazonに注文してありました。こちらは返品せずにそのまま持っていたのですが、今回はこれを使わせていただくことにしました。「AGC製の国産ガラス」という謳い文句も、いろいろなところであまりにも見かけすぎてしまい、あまりプレミアムなイメージが持てなくなってきました。

ガラス製の保護フィルムに貼り替えてみました

商品説明によるとこの製品の厚さは0.26mmということで、ガラス製としては薄い部類ですが、樹脂製のフィルムと比べると、触れればわかるくらい厚みが増しています。カットサイズは表示領域ギリギリになっているので、カバー類が干渉して取り付けられない…ということもありませんでした。

いちばん心配だったのは、ガラスを貼っても画面内指紋認証の認識ができるのか?だったのですが、しっかり指を押し当てれば指紋は一応読めているようです。ただ、貼り替えたときには指紋の登録をやり直した方が良さそうですね。公式にもアナウンスされていることですが、私の場合も、再登録でほぼ確実に認識ができるようになりました。



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