【号外】 スポーツにまつわるえと・せとら

10月になり、これから秋も深まっていきますね。前回は、尾瀬ヶ原でちょっと早めの秋を満喫してきたところですが、秋と言えば「行楽の秋」以外にもいろいろな枕詞を付けて語られることが多いです。今回は「スポーツの秋」。といっても自ら体を動かしたわけではないんですが、ここのところスポーツ界(特に野球の話が多いんですが)では書きたいネタが次々に発生してしまいました。ちょっとずつ触れてみましょう。


日曜日(9月30日)に、国民栄誉賞を受賞したマラソンランナー・高橋尚子選手が、ベルリンマラソンで2時間20分を切る世界最高記録をうち立てました。オリンピックの金メダル後、「この大会で世界最高を出す」と言い続けて、周囲の雑音にもめげずトレーニングを重ね、宣言通りの記録樹立。私の心配はどうやら杞憂だったようです。やっぱり一番すごいのは「有言実行」ですよね。

テレビニュースの映像によると、走り終わった後の高橋選手は倒れ込んだりすることもなく平然とした顔をしていました。まだまだ余裕がありそうにすら見えます。今後の彼女はどこまで走っていくのでしょうか?…期待と言うよりもむしろ恐怖のようなものすら覚えます。


ところが、この日の夜のスポーツニュースは全く別の話題で持ちきりでした。今季限りで勇退するプロ野球・読売ジャイアンツ監督の長島茂雄氏が、本拠地・東京ドームでの最終戦となるこの日、勇退セレモニーを行いました。このセレモニーを中継するために、日本テレビは珍しく試合終了まで生中継を行いました(試合はジャイアンツが負けましたが)から、長島氏のメッセージは生中継で聞くことが出来ました。残念ながら、「我が巨人軍は永久に不滅です」に匹敵するような名文句は最後まで聞けませんでしたね。新しい世代にバトンタッチしていきたいという意志は強く感じましたが。

長島氏がこれまで常に多くの人たちに影響を与え続けてきたことは今さら言うまでもなく、私自身も好き嫌いはともかく偉大な人物であるとは思っています。私はジャイアンツや長島氏の熱狂的なファンではありませんが、それでも一つの時代の区切りなんだな…という感慨はあります。ところで、長島監督の他にも、ジャイアンツを支えてきた斎藤投手、槙原投手、村田捕手が揃って引退しましたが、この人たちが長島氏のせいでかすんでしまったのはかわいそうですね。本来なら一人ずつでも引退セレモニーを開いてもらえるくらい、チームへの貢献度は非常に高かった選手たちです。


ジャイアンツ以外でも、監督が交代する球団が多くなっています。我らが中日ドラゴンズの星野仙一氏を始めとして、オリックスブルーウェーブの仰木彬氏、西武ライオンズの東尾修氏…いろいろとチーム事情もあるかと思いますが、監督交代の最大の原因は、やはりチームが優勝できなかったことでしょう。野球に限らず、チームの不振の責任を最終的に取らされるのはたいてい監督です。実際には、力を出し切れなかった選手たちの責任の方が大きいと思うんですけどね。

そんな中で、阪神タイガース・野村克也氏は連続最下位ながら続投予定…となっていますが、夫人の脱税疑惑という全く別の理由で去就が注目されています。これまた困ったものです…特に野村氏は監督としての手腕が高く評価されている人物ですし。タイガースでは若手の選手たちが台頭してきて、これからが楽しみになってきました。1985年以来優勝から遠ざかっていますが、次回は意外に早いかも知れませんよ。


アメリカではイチロー選手がようやくメジャーリーグの新人最多安打記録を更新しました。90年ぶりの記録更新と言うことで、彼の日本での華々しい実績を加味しても、このあたりはさすがと言うところでしょうか。ことごとく新人記録を更新し続けるイチロー選手。彼に「新人」という看板が付いて回るのもそろそろ終わりでしょうか。これからイチロー選手が挑む記録は首位打者や盗塁王。並み居るメジャーの強者たちと対等に勝負です。さすがにメジャーリーグの年間最多安打記録の更新は厳しいようですし。

日本では、年間最多本塁打記録に並んだ大阪近鉄バファローズのローズ選手が、もう1本の上積みに苦しんでいます。既にリーグ優勝を決めたバファローズでは、記録更新のために彼を1番打者に起用しているんですが、相手チームの投手がなかなかまともに勝負してくれないようです。記録保持者の王氏が監督を務める福岡ダイエーホークスとの一戦でも、ほとんどストライクの投球はなかったとか。

投手の側からすればホームランを打たれたいはずがないんですから、仕方ないところもあると思いますね。ただ、「俺から打てるものなら打ってみろ」と言うくらいの気迫を見せる選手もいて欲しいところなんですが。そういえば、そんな気概を見せてくれた(でもローズ選手には55号を打たれちゃいました)西武ライオンズの松坂投手は、新人の年以来3年連続の最多勝を決めました。ただ、15勝しながらも15敗を喫し、パ・リーグでは初の「貯金無し最多勝投手」だとか。投球回数もぶっちぎりのトップ。あらゆる意味で、やっぱり彼は「平成の怪物」です。



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