Centrinoは「買い」なのか

前回の記事で触れたtotoGOAL。第1回目の結果は、1等が33,846,360円、2等が305,380円となりました(toto公式サイト速報値)。兄貴分・totoの状況と大きくかけ離れることなく、まあまあ順当なところに収まったような気がします。

私の初totoGOALは、10チーム中4チームの結果を外してしまいました。点数を当てるというのはとても難しかったですね。totoの方がまだ当てられそうな気がしました。サッカーは非常に点の入りにくい競技ですから、「3点以上」をいかにして的中させるかがポイントになりそうですね。ただ、昨日の試合みたいな「3点以上」はさすがに読み切れませんが…。


前にも話題にしたことのあるIntel社の新しいモバイルPC向けシステム・Centrino(せんとりーの)が、いよいよ来週の水曜日・12日に正式発表されます。…この「12日に正式発表」というのも実に変な表現ですよね。既にIntel社自身がその存在を正式に発表しているわけですから。ともかく、1週間以内にシアンとマゼンタで派手に彩られたCentrinoロゴを店頭で見ることが出来るはずです。時差の関係で、世界で初めて公開されるのは日本になるとか。もともと日本はモバイル向けPCへの関心の高い地域ですから、お披露目の場所としてはうってつけです。

Centrinoは、パフォーマンス/電力効率を徹底的に追求した新型CPU・Pentium M(「Banias」という開発コードネームですっかり有名になりましたが)と、専用のチップセット・855ファミリー、さらにIntel製の無線LANモジュールを組み合わせたシステム全体に冠せられるブランドです。このうちどの一つが欠けてもCentrinoを名乗ることは出来ず、ずっと地味な「Pentium M」ブランドで世に出ることになります。

Intel社ではCentrinoブランドをPentium Mブランドよりも上位に据えて、より積極的に広告展開を行うようです。街中で無線LANが使えるホットスポットの展開も積極的に進め、長時間のバッテリー駆動と無線LANを組み合わせて、完全にワイヤレスでパソコンを利用しよう…というムーブメントを自ら起こしていこうという気概が見えます。一方で、こうした「抱き合わせ販売」は市場の独占化につながる危険もあるわけですが。


ところが、このブランド戦略が最も重要なところで綻びを見せています。最もCentrinoらしいコンポーネントである無線LANが問題を抱えたままでスタートせざるを得なくなってしまったんです。12日の時点でCentrinoのコンポーネントとして提供される無線LANはIEEE802.11b用のものだけ。最大の売りであったはずの、より高速な無線LAN・IEEE802.11aも使えるデュアルバンドのモジュールは開発が遅れ、市場投入が今年の第2四半期に遅れます。

さらに誤算だったのは、IEEE802.11bと同じ2.4GHz帯の電波を使い、IEEE802.11aと同じ54Mbpsの通信速度を実現するIEEE802.11gに対応した機器が、規格が正式に決まるよりも前に市場に出回り始めてしまったことでしょう。「a」や「g」と比べると、「b」の11Mbpsという能力は時代遅れに見えます。実際、既に我が家ですら速度面での限界が実感できるくらいです。

PCメーカーとしては、より高速な「a」や「g」をモバイルPCに内蔵したいところだと思うんですが、ここで困った問題が起こります。現状では、より高機能な無線LANを内蔵しようとするとCentrinoを名乗れなくなってしまうんです。Intel社以外の無線LAN製品には、既に802.11a/b/gのデュアルバンド・トリプルモードを実現したものもあるそうなんですが…。

PCメーカー各社は、とりあえずCentrino仕様の製品を作っておいた上で、より高機能な他社製の無線LANを内蔵したPentium M搭載機も用意することにしているようです。Intel社としても、いい気分はしないでしょうけど黙認せざるを得ないでしょうね。大々的にぶち挙げた新ブランドが全然表に出てこないのでは面目丸つぶれですから。


私も含め、この春以降登場するモバイル向けPCの購入を検討する人たちが気を付けなくてはならないのは、Centrinoブランドの製品がPentium Mブランドの製品よりも必ずしも上位ではない…ということでしょう。特に無線LANについて、個々の製品の仕様をじっくりと見比べる必要があります。Centrino機よりも上位にPentium M機を用意するメーカーがあるはずです。モバイル向けPCを購入するような人は、もともとハードウェアに対して目の肥えている人が多いと思うので、そんな初歩的なところで間違わないとは思いますけどね。

また、その中で考えなくてはならないのは、自分が無線LANをどのように使っていくのか?と言うこと。無線LANは内蔵されてさえいればいいものではなく、電波をやりとりする相手がなくては使えないわけですからね。自宅で使うのか、職場で使うのか、ホットスポットでの利用なのか…いろいろ考えるうちに必要なもの、不要なものが見えてくるはずです。必ずしもすべてを内蔵していなくてはならないのか?と言う話も出てくるでしょう。

個人的には、夏のボーナス商戦の頃に買おうと考えていますから、その頃には802.11a/bデュアルバンドのCentrino機を選ぶことが出来るはずです。Centrino機にはIntel社がシステム全体で動作確認しているという強みもありますから、デュアルバンドCentrino機を選択して、自宅に802.11aのアクセスポイントを導入する…というのが現時点での本命でしょうか。この世界も変化が激しいので、そのときにならないとどうなるのかはわかりませんけどね。



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