2000年10月5日(木)
行程
紋別~宗谷岬~稚内~稚内泊
走行距離
240.3km(通算1,658.0km)
※地図の複製は禁止します。
北緯45度31分
ミレニアム北海道ツアーも、ついに最大の目的地の一つ・宗谷岬に手の届く場所までやって来ました。宗谷岬は北緯45度31分に位置し、皆さんご存じのとおり日本最北端です。人間は誰でも、何故かこういう「端」に憧れます。どうしてなんでしょうか?
10月2日からの不安定な天気は、この日もまだ続いていました。紋別を出発するときには曇り空、その後北に向かうにつれて天気は悪くなり、雨まで降り出しました。せめて今日だけは晴れて欲しいと思っていたんですが…正直なところかなり気持ちが沈んでいました。ところが、宗谷岬まであと10数kmに近づいたところで前方に青空が見えてきました。もしかすると結構期待できるかも?…そう思いながらひたすら車を走らせました。
宗谷岬に着いたときには、さすがに快晴とまでは行きませんでしたが、それでも青空が見える状態で、視界も上々でした。丘の上にあるゲストハウスで望遠鏡を覗いてみたら、43km彼方にあるサハリンの島影が見えました。とにかく嬉しかったですね。
宗谷岬と言えば、やはり「日本最北端の地」碑でしょう。ちょうど人もあまり多くなかったので、記念写真を撮っておきました。パノラマ写真も撮ってみました。ちなみに、この写真を撮った後で観光バスが数台到着し、岬は人であふれかえってしまいました。後で考えると、実に見事なタイミングでしたね。
なんでも最北端
「日本最北端の地」碑の前にある駐車場のすぐ脇に日本最北端の売店があります。ここにこんな時計があります。到着した時刻・時間や、そのときの温度も表示されていますから、写真を撮るだけで記念になります。ちなみに、この店では日付と時刻が印刷された「日本最北端到着証明書」なる土産物も販売されていました。安かったのでついつい買ってしまいました。
視線を街道の反対側に移してみると、並んでいる売店のどれにも「最北端」と書かれた看板が掲げられています。確かにこれらの店にとって日本最北端というロケーションは最大の売りなんですが、これだけ並んでいるのを見ると、呆れるのを超えてもう笑うしかありません。
ちなみに、この日の昼食は右の写真の中に見える食堂「最北端」で食べました。その名も何と「最北端ラーメン」。海の幸がたっぷりと載った味噌ラーメンで、味の方もなかなかのものでした。
最北端の虹
宗谷岬から車で1時間程度走ると稚内市街に到着。稚内公園にある開基百年記念塔の上からは、こんな風に稚内の街並みを一望することが出来ます。海に向かって真っ直ぐに伸びているのが北防波堤ドーム。昭和初期に作られたもので、アーチ型の構造はまるで古代ローマ建築のよう…とガイドブックには紹介されていますが、確かにそんな独特の雰囲気を持っています。
写真に見えている船は、サハリンや利尻島・礼文島に向かう連絡船だそうです。実は、稚内市内では結構時間を持て余してしまったんですよね。時間的には、利尻島・礼文島のどちらかの島に渡って戻ってくることも出来たかも知れませんね。ちょっともったいなかったかも。
稚内市街の西にある高台に広がる稚内公園にはいろいろな記念碑が建っています。その中でも最も大きなものがこの氷雪の門。今は異国の地となってしまった樺太(現・サハリン)で亡くなった人々への慰霊と望郷の念を込めて1963年に建てられたもので、「門」の高さは8メートルもあります。
ちょうどこの氷雪の門の前に着いたときに、雲の切れ間から差し込んだ陽が虹を作りました。写真…特にオート露出が基本のデジカメではなかなか微妙な光の雰囲気を伝えられないのですが、10分ほどの間幻想的な光の世界を楽しむことが出来ました。虹は快晴の時にはなかなか見られません。雨の降りそうな天候あってこそ。天気が悪いのも悪いことばかりではありませんね。
ところで、この氷雪の門の近くにある売店では、「稚内到達証明書」というどこかで見たような土産物を販売していました。こちらの方がサイズが数倍大きく、開くと中から氷雪の門が「飛び出す絵本」のように浮き出してくるものです。もちろんお値段の方も少々高くなりますが。
ついに稚内までたどり着いたミレニアム北海道ツアー。これから先は帰り道、最後に小樽の観光をして帰る予定でした。しかし、実はこの後最大のハプニングが待ち受けていたとは知るよしもありませんでした…。
Mobile Check!
宗谷岬ではさすがにPHSは使えませんでしたが、その代わりに携帯電話で電子メールを送りました。こんな場所でもちゃんとiモードが使えてしまうんですね。たいしたものです。ちなみに稚内市内ではPHSもちゃんと使えました。ホテルの部屋の中からH”カードを使ってWebチェックも出来ましたよ。
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