CF-S21

もちろん愛着はありますが

私が初めて手に入れたLet’s noteであるCF-S21。2年間毎日のように持ち歩き、私のいるところにはほとんどいつでもいた…と言ってもオーバーでないほどのタフな相棒でした。ところが、さすがにCF-B5Rを購入してからは出番が激減してしまいました。黒基調のシックなデザイン、B5Rよりも長持ちするバッテリー、静かな動作音…と、S21にも良いところはいろいろあるんですが、さすがに圧倒的な能力差のあるB5があるとそちらを使うのは当然の流れです。

B5Rに比べると数段能力的には劣るものの、ビジネスアプリケーションを使ったり、軽くネットサーフィンをするには十分使えます。このまま物置の隅で眠らせてしまうくらいなら、他の誰かに使ってもらった方が、S21だってきっと幸せなんじゃないか?と考えるようになりました。

譲渡先にはいろいろ考えましたが、中古市場に売ろうにも、CF-S21にはいろいろ手が加えられていてもはや買った当初の状態に戻すのはほぼ不可能な状況である…ということもあり、結局弟に無償で譲る事にしました。これなら、ときどきは面倒を見てやったりできますから、寂しくはありませんしね。

最後の一花

もらわれていく先も決まったCF-S21ですが、最後の最後にもうひと仕事頑張ってもらうことになりました。それは、職場のプレゼン用。今年から液晶プロジェクターが使えるようになり、この夏はPowerPointを使った発表が大流行したんですが、この液晶プロジェクターに付属のコントローラー(ワイヤレスでマウス操作が可能で、レーザーポイントまで付いているなかなかの優れもの)が、PS/2マウスインターフェースでしか使えない仕様だったのです。「お引っ越し」の回で触れたように、CF-B5RにはPS/2マウスはそのままでは繋げません。ここでCF-S21の「古さ」が生きたわけです。

私だけでなく、発表者全員分のPowerPointスライドショーを見事にこなして、CF-S21は私の下での超ハードワークの有終の美を飾りました。ご苦労様でした。どうもありがとう。今後のプレゼンはどうするんだ…って?。それは改めて考えることにしますよ。

譲るからには

改めてS21を見ると、このままで譲るのは非常に気の毒な状態でした。本体ハードウェアの傷みはそれほどでもないんですが、問題はハードディスクの中身。なにしろ、同じパーティションにWindows 2000とWindows 98を両方とも入れてあるという思いっきりアブない状態(これまでにも触れていますが、デュアルブート環境は別パーティションに入れることが強く推奨されています)。ただでさえ動作サポート外のWindows 2000です。弟はパソコンの設定については全くの初心者ですから、トラブルが発生したときに対処できないことは間違いないでしょう。

私は、改めてハードディスクをフォーマットして、そこにWindows 98 Second Editionをインストールすることにしました。これならメーカーも一応サポートしている組み合わせです。ドライバだって製品添付のものを使えます。

インストールは、まずWindows 98をインストール、その後Second Editionにアップデートという手順を踏みます。このSecond Editionは2,000円でMicrosoftから送ってもらったアップデート用なので、真っさらの状態からはインストールできないのです。しかも、Windows 98自体もWindows 95からのアップグレード版なので、インストールするときにはWindows 95のCD-ROMを要求されます。意外に面倒なんです。都合2回インストールすることになるので、1時間15分くらいかかりました。

しかも、この後私はとんでもない失敗をしてしまいます。ネットワーク関係の設定を変更すると、たいていWindows 98のCD-ROMを要求されるんですが、このときにうっかりCD-ROMを繋ぎ忘れてしまったのです。この状態だと、必要なファイルをCD-ROMから読み込めず、設定の変更は完了しません。それどころか、Windowsの起動時に存在しないファイルを探しに行ってしまい、起動するたびに「ファイルがありません」というエラーを出すようになってしまいます。これは、ネットワークの設定を元に戻しても、ネットワーク関係のハードウェアを削除しても直りません。

実際の動作には問題がなかったんですが、コマンドプロンプトの画面で毎回エラー「らしき」画面(表示される段階では日本語フォントが読み込まれていないので読めないのです)を見るのは精神衛生上良くありません。仕方がないので、また1時間以上かけて再インストール。エラーは出なくなりました。しかし、これが「仕様」だとすると困った仕様です。何とかしてくれ、Microsoft。

S21は、本体とその付属品、モデムカード、LANカード、CD-ROMなどと一緒に引き取られていきました。これからも活躍してくれることを期待しています。まあ、私が見込んで2年も付き合った相棒ですからね。絶対大丈夫です。



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