間口を広げる

SSK World内全体をちょっと見直しました。今回の修正内容は、Netscape Navigator 4.x(以後「NN4.x」と略します)で起こっていたスタイルシートがらみの問題への対策が主になります。前から何度も触れているとおり、NN4.xについては、スタイルシートを「有効」に設定した状態で使うとスタイルシートで書式設定したページの表示に問題が出ることがわかっています。実際にSSK World内でもとても見るに堪えない不具合がいろいろな場所で出ていました。

その対策として私がこれまでとっていたのは、表紙ページではスタイルシートを使わず、スタイルシートを無効にしてもらうようにお願いしていたこと。実際にスタイルシートを無効にして見ていただいた方ならわかると思いますが、無効にしたときの画面は実に殺風景です。昔ながらの白地に黒い文字の画面で、これはこれで味があるかも知れませんが。

ここは別にデザインを見てもらうためのページでもないんですが、それでも全体の雰囲気としての見た目はやっぱり大事です。それ以前に、設定を変えてくれとお願いすること自体、門前払いにしているようなものです。新しいブラウザを作って天下を取るほどの技能がない私としては、以前のような多数派ではないとは言え、特に非Windows環境では絶対に無視できないNetscapeユーザーに対して少しは歩み寄ってみようかと思った次第です。その事により少しでも見ていただける方が増えれば嬉しく思います。実は、期待していたNetscape 6の出来が思ったよりも良くなかった…という事情もありますけどね。


恥ずかしい話なんですが、今回改めて調べてみてわかったのはHTMLの記述上の不具合が原因になっているものが多かったこと。スタイルシートによる書式指定も、最終的にはHTMLタグにより指定されるものですから、当然あり得ることだったのですが。そうなると、逆に他のブラウザではどうして表示できたの?と言う話になってきます。NNの方がHTMLの解釈に厳格であるという意味では良いブラウザである…という見方も出来ます。

しかし、当然それ以外のどうしようもない原因(要するにブラウザ側の不備)で不具合が出ている部分もありました。そうした部分では、ページデザインそのものを変えるなどして対応をとることになります。今回の修正で、NN4.xでの表示もInternet Explorer4.x以降での表示にかなり近づいたと思います。両方のブラウザを使える方は、気が向いたらちょっと見てみてください。

ただ、そのために「ドキュメントの構造と外見を分離して取り扱える」というスタイルシートの本来の趣旨とは違う記述をしなくてはならなかった部分もあります。一般的に行われていて、私としては極力使いたくなかったのが「表組みを使って書式を整える」というもの(「本来の趣旨と異なる」のはわかりますよね?)なんですが、これも不本意ではありますが何カ所か使っています。

今回のブラウザの話だけではなく、ものを作る上で一番ストレスがたまるのは環境の違いを考慮しなくてはならないこと。しかし、規格が完全に統一されてしまうと、今度は規格が足かせになって、技術の進歩を反映していくのが難しくなる心配もあります。難しい問題なんですが。



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