暦と暮らす

今日・2月4日は立春。「暦の上では今日から春です」という挨拶もいろいろなところで聞かれます。皆さんご存じのとおり立春は二十四節気の一つで、広辞苑によると「太陽の黄経が315度のとき」などと難しい説明がされていますが、もう少し簡単に言えば春分を中心にした3ヶ月間である「春」の始まる日です。しかし、実際にはまだまだ寒い日が続きます。それどころか、最も寒い季節はこれから始まるのです。…と、こんなフレーズもこれまた使い古されていますが。

立春の前日・2月3日は節分。もともとは立春・立夏・立秋・立冬のそれぞれの前日を節分(せつぶん・せちぶん)と呼んだようですが、今は節分と言えば立春の前日だけを指す方が普通ですね。皆さんご存じのとおり、この日は豆をまいたり、ヒイラギの枝にイワシの頭を刺して戸口に立てたりする風習があります。私の家でも豆まきをするのが決まりのようになっています。

年の始めから日付と共に行う行事をいくつか挙げてみると、元旦に初詣、1月7日の七草がゆ、11日の鏡開き…と意外に多くあります。こうした昔からの風習を残しておくのも文化の伝承ということになりますから、大事なことの一つだと思います。


ところで、こうした暦の中で、多くの人が気にする割に意味がわかりにくいものに六曜があります。「『ろくよう』って何?」と言う方でも、「大安」「仏滅」などの言葉はいろいろなところで聞きますよね。この六曜は「六輝」(ろっき)とも呼ばれ、その名の通り6種類が以下の順に繰り返し巡ってきます。

先勝(せんしょう) 午前は吉、午後は凶。急ぐことは吉。
友引(ともびき) 朝晩は吉、昼間は凶。「友を引く」ので葬式は凶と言われる。
先負(せんぶ) 午前は凶、午後は吉。平静を守って吉。
仏滅(ぶつめつ) 万事に凶。
大安(たいあん) 万事に吉。
赤口(しゃっこう) 大凶、正午のみ吉。

六曜はもともと中国の暦にあったものが日本で変化し、江戸時代後期から一般的に使われる物になったようです。最もシンプルなカレンダーでも、いわゆる七曜(日・月・火・水・木・金・土ですね)の他にこの六曜だけ書き込まれているものが結構ある…と言うくらい定着しています。

昨日・3日は大安の日。私は大学時代の友人の結婚式があったのでこれに出席しましたが、会場のホテルは他にもいくつか結婚式や披露宴が用意されていて非常に賑やかでした。もちろん、結婚式も大安の日にすることがよいとされるもので、これが休日と重なる日には結婚式場は大人気、何ヶ月も前から予約しないと場所は確保できませんよね。

実はこの六曜、私は不勉強で大安と仏滅以外はこれまでその意味を知りませんでした。こういうものは、意味を知ってしまうと気になりますが、知らなければ気にならない…という性質のものだと思います。だいたい、六曜が定着した歴史自体それほど古くないのですから、気にしない人がいてもいいと思うんですよね。私自体基本的には気にしていません。さすがに結婚式のように多くの人を招待するものだと、そういうことを気にする人が出てきますからあまり無視するわけにも行かないんですが。

カレンダーを見ると、六曜以外にもいろいろ暦の上の呼び名が書いてあるものがありますね。その一つ一つに吉凶を占う意味が込められているそうなのですが、実際のところ知らない物がほとんどです。あまりいろいろな物を気にしすぎると、占いにがんじがらめにされて何もできなくなりますよ。やっぱり占いは気軽に読んで良いことだけ信じるのがいいような気がします。

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