画面にこだわる

寄る年波には勝てず

群馬から帰ってきて、久しぶりに自宅の自作デスクトップ機を起動しました。そして思ったのは、「あれ、こんなに暗かったっけ?」ということ。実は夏あたりからディスプレイの明るさが落ちているような気がしていたんですが、改めて見てみるとやっぱり暗くて、細かい字が見にくくなっています。明るさやコントラストの調整をしてはみましたが、どうも状況は良くなりません。

自作機に使っているディスプレイはイーヤマのMT-8617E。PC-9821Xa9と一緒に購入したのはもう6年半前のことになります。結構こき使いましたし、そろそろくたびれてきても不思議はありません。ちょうどボーナスが出たばかりで懐がそこそこ暖かかったので、ここはディスプレイを買い換えてしまうことにしました。見にくいディスプレイを我慢して使うのもストレスが溜まりますから。

パソコンにもいろいろな能力が求められますが、私としては直接人間とやりとりをする部分であるヒューマンインターフェースの品質は最も大事だと思っています。そんな私ですから、キーボードにもマウスにもそれなりのこだわりを持っているんですが、最も重視しなくてはならないものはディスプレイでしょう。視覚情報は、パソコンの生み出す情報の中でも最も膨大なものです。目に余計な負担をかけるようでは、到底快適には使えません。

FlexScan L465

昔は高嶺の花でした

結論から言うと、今回購入したディスプレイはこれ。EIZOの液晶ディスプレイ・FlexScan L465です。MT-8617Eの製造元・イーヤマのディスプレイと言えば、コストパフォーマンスの高さ…つまり「安価でも高性能」が売りですが、EIZO製品を評価する場合「安価で」という形容詞は付きません。といっても別に理不尽に高価なわけではなくて、「妥協のない高性能」こそがEIZOのブランドイメージでしょうね。「EIZO」ブランドを名乗る前から、ナナオのCRTディスプレイと言えば超高級品の代名詞でした。ディスプレイ形式が液晶になっても、このL465のように10万円を大きく割る値段で買えるようになっても、品質重視の製品作りは変わっていません。

購入するときには、従来型のCRTディスプレイも考えました。以前ほどの差がないとはいえ、CRTと比べると液晶ディスプレイは確かにまだ高価ですが、電子を真正面から浴びるブラウン管よりは目と身体に優しそうですし、消費電力も低いですしね。CRTに比べると画面の反応が悪いとか発色が悪いとか言われていましたが、最近の液晶ディスプレイを見るとこうした面でも遜色ありません。ただ、真横から見るとさすがに液晶ディスプレイの色は変化してしまいますが。液晶ディスプレイを選択したのは、職場用PCに採用して実際に使ってみたことも大きかったんですよね。ある程度の長時間使ってみないと、なかなか実感できないこともあります。

15インチでXGA(1024×768ドット)表示の出来る製品ならかなり価格もこなれてきましたが、最初からターゲットは16?17インチでSXGA(1280×1024ドット)表示の出来るものに絞り込んでいました。ただ、店頭に行っても比較評価には結構困りましたね。たいていは15インチの製品と一緒に展示されていて、XGAの画面を引き延ばして表示されていましたから。ドットそのものの鮮明さはこれでは全くわかりません。ちなみに、ある店で「SXGAにして見せてください」とお願いしたら、試みてはくれたものの、展示機がノートパソコンでそれ以上解像度が上げられませんでした。

L465購入の決め手になったのは、もちろんその画面の美しさ。他社のライバル機と見比べると、見違えるほど明るく鮮やかな色を映し出していました。あと、結構嬉しかったのがスピーカーを内蔵していること。これまで自作機には手軽に音が鳴らせるモニタースピーカーを付けてなかったんですよね。そして、もう一つ見逃せなかったのは従来のアナログRGBに加えてデジタル接続用の端子であるDVIインターフェースを備えていること。これについてはまた改めて触れたいと思います。

EIZOダイレクト

前面から比べる

新旧対決!

早速、新旧ディスプレイを見比べてみましょう。正面から見ると、画面の大きさはほとんど変わりません。どちらかというとL465(右側)の方が微妙に大きいようにも見えます。そう見えるのは、L465の「額縁」部分がかなり細いからなのかも知れませんけどね。

側面から比べる

側面から見ると、違いがぐっと際だちます…写真さえ見ていただければ、もうこれ以上言葉は要りませんよね?。L465の占有床面積は、MT-8617Eの4分の1くらいしかありません。MT-8617Eの奥行きも、当時のCRTとしては一番短い部類だったんですけどね。

L465の筐体色にはグレーと黒の2色がありますが、私が選んだのはグレー。これは、アルミ製ケースのデザインとの調和を考えたから。アルミ製のスタンドもなかなかいい感じです。おまけに電源ランプも青色LEDでケースと同じ。またも所有する喜びを十分に満たされてしまいました。

さすがの高画質…?

早速、MT-8617Eの代わりに自作機につないで電源を入れてみました。最初にチェックしたのは、画面上に不良なドットがないかどうか。Let’s noteを購入したときにも触れましたが、液晶ディスプレイは全てのドットが完全ではない場合でも出荷されます。今回は、ぱっと見た限りは良さそうだったんですが、残念ながら画面右上端近くに1ドットだけ不完全なドットを見つけてしまいました。まあ、目立たない場所で、違い自体も目立たないものなので気にしないことにしましょう。

実際の使用感については、店頭で見たとおりの明るく鮮やかな色合いで、なかなかいい印象を受けました。試しに手持ちのDVD-Videoを再生してみましたが、これまで見ていた画面と全く色が違うのに驚いてしまいました。パソコンで見るDVD-Videoは「とりあえず見える」だけで、画質は大したことないんだな…と思っていたんですが、それは大きな誤解でした。どうやらディスプレイがせっかくの高画質映像の足を引っ張っていたようです。

そんな調子でしばらく使っていたんですが、そのうちに思わぬところで問題が明るみに出てしまいました。実は、液晶ディスプレイを購入する前から少し気になっていたことなんですが…。このことについてはまた次回に触れることにします。



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