【号外】 「うたう槇原敬之」を見る

実は、振り返ってみると前回の「帰ってきたFlash」が通算で200回目のWeekly SSKだったりします。毎週末にこのコーナーの原稿を書くのはもう生活の一部になっていますから、回数なんて全然数えてなくて、すっかり忘れていたんですよね。昨年の暮れの時点では、5月頃には200回目になるのかな?…という意識はあったんですが。

その前回の記事で大々的にぶち挙げたFlash版のSSK Worldなんですが、情けないことにいきなり頓挫しています。どうもNetscape Communicator 4.xだと画面が全く表示されないことがあるようです。問題はFlashオブジェクトそのものではなくHTML側の記述だと思うんですが…。それにしても、前回触れた通りブラウザごとの表示の違いを埋める意味も込めてFlash化に踏み切ったんですが、ブラウザの違いが壁になるとはあまりに皮肉です。Internet ExplorerやOperaではちゃんと表示できていたんですけどね。…ともかく、何か解決策はないか考えてみます。


それでは、201回目の本題に入りましょう。先週の土曜日・11日に、槇原敬之のこの春の全国ライブツアー・「CONCERT TOUR 2002 ?Home Sweet Home?」の模様がWOWOWで放送されました。BSデジタルテレビを購入したときに、ついつい広告に乗せられて(?)、「ちょっと試しに」ということでデジタルWOWOWも契約してみたんですよね。アナログ時代は月々2,000円の視聴料はちょっと割高かな?と思っていましたが、デジタル版では放送がハイビジョン化され、しかも通常放送の3チャンネル分としても使われますから、2,300円の視聴料もまあまあ妥当なところのような気がします。

WOWOWでは比較的新しい映画が放送されることが多く、確かにこれは楽しいんですが、プロ野球シーズンが始まるとやっぱりスカパー!で中継される試合の方に目が行ってしまい、実は最近はあまりWOWOWを見ていなかった…という状態でした。そんな中で今回の放送は「どうしても見たい」と思わせるものでした。今さら言うまでもなく槇原敬之の音楽は大好きな私なんですが、今まで彼のライブは一度も見る機会がありませんでした。彼のライブツアーがテレビの電波に乗るのは、あんなことになる以前まで振り返っても、地上波や各種CSまで含めてもこれが初めてのはず。WOWOW無しでは見られなかったわけです。たまには広告に乗せられるのも悪くなかったかも(笑)。


ライブの放送に先立って、WOWOWでは彼のヒット曲のビデオクリップを放送していました。とても見られる時間ではなかったので、ビデオに録っておいて後から見ました。実は、彼のビデオクリップはそれほど見たいという気が起こらなかったんです。元々彼はビジュアルで勝負する必要のないアーティストですからね。歌声自体で堂々と自己主張が出来ますから、CDと同じ声で歌ってるのを見たところでそれほど付加価値があるわけではありません。中には「COWBOY」のように全編3次元CGで制作された(当然彼の姿は一度も映りません)意欲作もあったりするんですが。

余談ですが、これとは対極に位置する存在だな…と思うのがモーニング娘。の曲。CDで聞いても物足りない…というより訳がわかりません。そもそも、一体どこを誰が歌ってるんだか(笑)。彼女たちの曲は、歌って踊っているのを映像で見てようやく完結するもののような気がします。彼女たちのライブももう少し前にテレビで放送されていましたね。


番組は、ツアーの最終日・3月16日の東京厚生年金会館で収録されたそうです。この手のものは最終日に収録されることが結構多いような気がします。おそらく、アーティストが数多く公演をこなして自分のステージのシナリオに慣れ、高いパフォーマンスが発揮できるからだと思います。もちろん、これでツアー全体が最後だ…と言う盛り上がりがあったり、引退公演などこれにプラスされる要素があることも多いのが最終日なんですが。

コンサートの始め方にはいろいろなパターンがあって、どんな風に演出されるのかが見る側としてもとても楽しみなものです。例の事件以来初めての「復帰」ライブツアーの幕開けに彼が選んだのはピアノの弾き語り。しかも、シングルカットされていない曲である「うん」からでした。最もストレートに歌を歌うこと、それを聞いてもらうことを志向した、言ってみれば全く誤魔化しが利かないスタイルです。彼自身が「家出した息子が帰ってきたような」と形容した一種異様な雰囲気の中、「家出した息子」は堂々と正面玄関をノックして帰ってきたわけです。最初の公演はどんな雰囲気だったんでしょう?。見てみたい気がします。

彼のようにいくつものヒット曲を持っているアーティストなら、シングルカットされた曲をずらりと並べるだけでもステージを構成できると思うんですが、今回のステージではアルバムにのみ収録された曲が多く採り上げられました。一般的に、シングルカットされる曲と比較すると、アルバムのみ収録となる曲(裏を返せば「シングルにはならない曲」ですね)にはアーティストの表現したいものが色濃く出ているような気がします。特に昨年末に出たばかりの最新アルバムから多く歌われた彼のステージは、今歌いたいこと、聞いてもらいたいことを強く打ち出した構成だったのだと思います。復帰後の彼に触れるごとに思っていることなんですが、未だに彼のことを「許せない」と思っている人にこそ真っ直ぐ向き合って見てほしいライブでした。

このライブを収録したCDが既に発売されています。もしかすると、DVDなどの映像媒体でも発売されるかも知れません。また、今月中には彼のニューシングルも発売されます。興味をお持ちの方は、是非これらを購入、レンタルなどして直に彼の音楽に触れてみてください。文章というものは音楽を説明するにはあまりに能力不足ですから…いつも感じていることなんですけどね。



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