帰ってきたFlash

SSK World全体のデザインを、1年半ぶりにリニューアルしました。といっても、まだ修正作業の終わっていないコーナーもありますし、3月から「一時閉鎖」状態になっているMusic Worldもまだ公開にこぎ着けられない…という状態なんですが。これからしばらく時間をかけてリニューアルを完成させていきたいと思っています。全体に手を入れることになるので結構大変ですし…もちろんその大変さを楽しんでいたりするんですが。

デザインの方針そのものが大きく変わったというわけではなく、今回のリニューアルのポイントはサイト全体でのFlashの使用です。いつも通りにトップページにアクセスしてみたら、いつもとは違うメッセージが表示されて驚いた人がいるかも知れません。適切なFlash Playerがインストールされているかどうかを自動的に判定するようになっている…はずなんですが、もしかすると上手く動作しないかも知れません。不具合があった場合には私までお知らせいただけると嬉しく思います。


Flashはもう皆さんにとってはお馴染みかも知れませんが、簡単に説明しておきましょう。Flashは、Macromedia社の開発したWebコンテンツ作成ソフトですね。拡大・縮小、変形、移動などのスムーズなアニメーションやこれに同期した音声、さらにこれらの動作をマウス等で制御できる双方向性を持ったコンテンツ(その気になれば簡単なゲームのようなものまで作れてしまいます)を、その内容の高度さの割には小さなダウンロードサイズで提供することが出来ます。

Macromedia社によると、「全世界の98.3%のWebユーザーがMacromedia Flash Playerを使用している」とか。数字の信憑性はともかく、Webブラウザのプラグインソフトとして提供されているFlash Playerは主要なWebブラウザにも標準で組み込まれ、有名WebサイトでもFlash Playerを必要とするものが増えていたりして、もはや事実上の標準Web環境と言っても過言ではないかも知れません。

FlashでWebサイトをデザインすることの利点は、もちろんより動きのある楽しいページが作れることなんですが、もう一つ結構重要なことはブラウザによる表示のされ方の違いをある程度吸収できること。前から何度か触れているとおり、ちょっと凝ったデザインをしようとすると、ブラウザによる表示の違いを考慮しなくてはならなくなります。元々デザインを重視したものではなかったHTMLのドキュメントと比べると、Flashのレイアウトの自由度はずっと高いですしね。


SSK Worldとのお付き合いが長い方なら、かつてこのWebサイトがFlashを多用していたことをご存じかも知れません。当時から、Flashを使うことの利点を感じてはいたんですが、どうも使い切れていない…というのが実情でした。SSK World上でFlashオブジェクトを使うのをやめてからは、Flashで書いたアイコンをGIFに変換して配置する…という使い方をしていました。

振り返ってみると、最大の障壁はパソコン側の処理能力だったような気がします。何しろ、私の環境自体まだLet’s noteは先代のS21、自作デスクトップもまだない頃ですからね。ちょっと凝った動きを仕込むともたつく感じも見えました(Flash Playerのソフトウェアとしての動作そのものも不安定な印象を受けましたが)。私がFlashの全面使用を中止してから2年少々になりますが、パソコンの処理能力は劇的に進歩しました。もはやデスクトップ機にはCPUの動作クロックをメガヘルツで表記している製品はほとんど存在しませんよね。一方で、Flashで表現できることはそれほど極端に複雑化していません。パソコン側ではかなり余裕を持ってFlashコンテンツの表示が出来るようになりました。

もう一つの障壁は通信速度でした。出来る内容の割にはコンパクトなファイルサイズが特徴であるFlashですが、それでも単なるテキストであるHTMLや画像と比べるとずいぶん大きなものになってしまいます。「重い」サイトが嫌われる…というのはいつの時代でも変わらないことで、この意味ではFlashの使用はやはり不利でした。しかし、通信速度も年々高速化し、最近の急速なブロードバンド化で「重い」の基準そのものも変わって来ているような気がします。さらに、Flashの側にも重要なバージョンアップがありました。Flashで作った画面上の部品を、別のファイルから参照して使い回せるようになったことは大きいですね。普通は、Webサイトのデザインを統一するためにはいろいろなページで同じ部品を共有したい場面が多いわけで、この機能を活用すれば合計のダウンロードサイズをかなり軽減することが出来ます。

このようないろいろな状況の変化で、ふたたびFlashオブジェクトでデザインをしていくことを決めました。ただ、そんな中でもこれまで念頭に置いてきた「より軽くてCool」という目標は目指していきたいと思っていますけどね。


もちろん、復活の遅れているMusic WorldでもFlashを全面的に使った構成を設計しているところです。特に、音声データという非常にブロードバンド向けに傾斜したコンテンツを置いているコーナーですから、Flashで多少凝ったデザインに走っても大丈夫なのかな?と思ったりします。Flashオブジェクト上では直接MP3形式の音声ファイルを読み込んでコントロールできてしまうんですが、この機能を使うかどうかはまだ決めかねています。というのも、実はこの音声ファイルの形式そのものが結構選択に悩むところなので…。



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