千春トーク、絶好調

1ヶ月の間国内をいろいろと賑わせてきたワールドカップサッカーも、今晩の決勝戦で終わりとなります。いろいろと波乱のあった試合も多かったんですが、決勝戦のブラジル対ドイツという対戦カードだけ見てみると、実に手堅い組み合わせに落ち着いた…と言えるかと思います。どちらのチームも実績があるとはいえ、開幕前には優勝候補とまでは言われていませんでしたから、そうした意味ではこれも意外性のある組み合わせといえるのかも知れませんが。

準決勝に敗れ3位決定戦に臨んだ韓国はトルコに破れ4位となりましたが、いい試合を見せてくれました。それにしても驚いたのは、まさに3位決定戦が行われたその日に黄海で韓国と北朝鮮の警備艇が銃撃戦を行い、死者まで出てしまったこと。日本からすぐ近いところで、現在でも「戦後」はずっと続いていることを改めて感じたわけですが、北朝鮮がワールドカップで盛り上がる韓国をねたんで八つ当たりした?と言う気がしたのは私だけではないでしょう。調べてみると、ワールドカップサッカーで初めて勝利したアジアの国は北朝鮮(1966年イングランド大会)だったんですね。ちょっとびっくり。


去年に引き続いて、今年も母に付き添って松山千春のライブに出かけました。はるばる名古屋まで出かけた去年とは違い、今年は2年ぶりに浜松駅前・アクトシティの大ホールで行われたので、出かけていくのは非常に楽でしたね。足の具合がちょっと悪い母のために、会場の皆さんにはエレベータを使わせて頂くなど非常に良くしていただきました。感謝しています。

5月に発売された新アルバム「egoist」からの曲、そして昔からのヒット曲の数々を取り合わせて盛りだくさんのステージでした。アンコール後には、観客席からのリクエストに応えて「大空と大地の中で」を歌ったり、トークのネタで中島みゆきや小田和正など他の歌手の歌真似をしてみたりして、まさに絶好調…と言った感じでした。本人の言うとおり「うなぎのパワー」でしょうか、47歳という年齢は全然感じさせない若さがあります。確かにこの人のライブは面白いです。


松山千春のライブと言えば、その歌だけではなく…いや、歌以上に楽しめるのがトークでしょう。世の中をときには笑い飛ばし、ときには真剣に語る彼のトークは非常に長いにもかかわらず観衆を飽きさせません。そのスキンヘッドのちょっと怖い風貌も相まって、彼の語りにはまるで新興宗教の教祖の講話のような風格があります。

しかも、今回は彼にはちょうど旬の話題がつきまとっていました。前にもちょっと触れたことがありますが、この度逮捕された衆議院議員・鈴木宗男氏は彼の高校の先輩。鈴木氏に関する数々の疑惑が明るみに出る中で、一貫して彼を擁護する発言を繰り返し、週刊誌では自らにも疑惑の目が向けられるなど、この件に関しては非常に風当たりが強かったはずです。鈴木氏の逮捕により状況が変わった今、彼の口からどんな言葉が聞けるのか注目していました。

鈴木宗男氏の話は、いきなり最初のトークで登場しました。その場では「国会議員の一人や二人が逮捕されたところで、松山千春は少しも変わりません」と宣言して、この話についてはこれで打ち止めにするのかな?と思ったんですが、それは私の大きな勘違いでした。その後のトークでも、「宗男さんは」と切り出されるトークがいくつもありました。そう、確かに鈴木氏を信じ擁護し続ける姿勢は「少しも変わらない」んです。

ここ数ヶ月、「鈴木宗男=悪者」という構図の中で国会、マスコミ、検察等々多くの人たちが動いてきたわけですが、それを「子供のいじめと同じだ」と一刀両断し、「俺は信じ続ける」と言う彼の考え方は、その判断が正しいのかどうかはともかく一本筋が通っているのは確かだと思います。こんなところが、彼がデビューから四半世紀以上人気を保ち続けている理由の一つなのでしょう。


これとは別に、一つ私がとても嬉しく思った話がありました。それは、彼が編曲の重要性について触れた話。彼の曲作りは詞と曲が同時進行で生まれ、最初はテープに歌を吹き込んだ形でできあがるのだそうです。このデモテープにイントロやエンディング、他の楽器のパートを加えて完成された曲に仕上げていくのが編曲者。最近の彼の曲では夏目一朗氏が担当しています。最初に同じようにギター一本で作られた曲がロックになったり、テクノ調になったり、はたまたビッグバンド・ジャズになってしまったりするのも編曲者の手腕です。「こんな曲になってしまいました」とか言いつつ、彼は夏目氏に全幅の信頼を置いているようです。

Music Worldに公開している私の曲を見てもらえばわかると思いますが、私は「作詞」「作曲」だけでなく、必ず「編曲」のクレジットを入れています。もちろん基本的に全てセルフサービスですから書いてもあまり意味がないんですが、私が必ず明示しているのは曲の完成度も編曲次第である…という認識を持っているからです。ほとんどの曲で、作曲自体よりも編曲に多くの時間を使っています。場合によっては完成品の曲のイメージが先行して、それを元に詞やメロディーが出来ることすらあります。こうなると、それこそ「編曲」とクレジットを入れることに意味があるのかどうか…ということになってしまいますが。



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