カーナビは付加価値で選ぶ

今年も夏のボーナスの季節になりました。幸い、今回も私の手元にはそれなりの額のボーナスが支給されました。相変わらずの不景気で、ボーナスどころか月々の給料がもらえる仕事に就くためにも一苦労している方々もいるわけで、それに比べれば私はずいぶん恵まれているな…と感じます。皆さんに悪く言われないようにちゃんと働かなければいけませんね。

ボーナスの時期になる度に何かしら大きな買い物の計画を立ててしまう私なんですが、今年購入しようと考えていたのがカーナビゲーションシステム。これまではレッツノートをカーナビとして使っていたんですが、実際に使っているとこの「パソコンでカーナビ」にも結構不満が出てきます。車載専用機と比べると現在位置の精度もあまり良くありませんが、それ以上に大きな問題は操作性。車の中で使うことを前提としてインターフェースが開発されている車載専用機にはとてもかないません。パソコンでも、ちょっとがんばれば音声認識も出来そうなんですけどね。


カーナビの世界の技術革新も年々進んできていますが、最近のトピックはやはり車載専用機へのハードディスクの内蔵。昨年パイオニアが初めてハードディスク搭載機を発売して大ヒットを飛ばし、今年になってPanasonicなど他社からも登場しています。ハードディスク搭載による最大の利点は読み込み速度の圧倒的な速さ。「パソコンでカーナビ」の最大の優位を見事に打ち崩し、もはや全く死角はありません。

大昔のハードディスクが非常にデリケートなデバイスだった頃を知っている私としては、車内でハードディスクを使うこと自体にものすごい不安を感じ、市内のカー用品店を訪ねては「大丈夫なんですか?」と訊きまくりましたが、どの店からも「うちの店ではそう言う不具合はなかった」との答え。一番の看板商品にケチを付けるような話は出来ないのかも?と言う気もしましたが、とりあえずはこの話を信じてハードディスク搭載機から選ぶことにしました。

AVIC-H99 + AVIC-V77MD

昨年とは違い複数の製品が選べる今年のハードディスク・ナビ選び。一応各社のカタログを見比べてみましたが、私にはどう考えても選択肢は1つしかありませんでした。それがこれ。carrozzeria・HDDサイバーナビの2代目モデルAVIC-H99に、専用「AVナビサーバー」のAVIC-V77MDを組み合わせたモデルです。業界最大シェアのパイオニア製品と言うこともありますし、他社より1年先行していて製品自体も安定しているだろう…ということもありますが、最大の決め手になったのはカーナビ機能以外の付加価値の高さ。

カタログを見比べたところ、ナビゲーション機能自体にはそれほど大きな違いを感じませんでした。しかし、他社製品が既存のオーディオシステムと接続して「ナビ機能を追加する」と言う性格の製品であるのと違い、この製品は「オーディオ機能を融合して置き換える」という思想を持っています。最も際だっているのは、ハードディスクをナビ用データの置き場にするだけではなく、CDを録音して音楽を貯め込む場所として使ったことでしょう。ハードディスクを増設すれば実に150時間もの録音が可能。これならCDチェンジャーは要りません。

さらに、この機能のためにわざわざ付けた光ディスクドライブ(ナビだけのためなら要らなかった装備ですからね)を使ってDVD-Videoの再生も可能。もちろんFM、AMラジオにテレビ視聴もOK、MDデッキはMDLP規格の再生も可能です。20数万円から30万円でカーナビの機能を追加するか、30数万円でさらに高度なAVシステムに生まれ変わらせるか…そう考えると、他社製品と比べて決して割高な製品ではありませんでした。


モニター格納時

実際に車内に組み込んでみると、シルバー基調の本体はまるで最初からそこにあったかのようにすっぽりと収まりました。インダッシュの7.0型モニタを収納すればこんな地味な外観になりますから、車上狙いにも目を付けられにくいかも知れません。ところで、この取り付け方は店頭で展示してあるのと上下逆ですが、これは立ち上がったモニタがセンターメーターを塞がないように考えた結果です。CD/DVDの挿入口が塞がってしまいますが、モニタを一時的に倒せばいいわけですから実用上の問題はありません。そう頻繁に入れ替えるものでもありませんし。

目玉機能であるハードディスクへのCDの録音は、CDを挿入すると演奏をしながらリアルタイムで取り込んでいく…という非常にわかりやすい操作になっています。テレビやラジオなど他のソースに切り替えてもCDからの取り込みは続けられるので、常にCDを入れ替えながら使っているだけで、気が付くとハードディスクには音楽ライブラリができあがります。しかも、曲名やアーティスト名はハードディスク内やインターネット上(携帯電話の接続が必要ですが)のデータベースから取り込めますから、自分で入力することなく画面に表示されます。これは確かに便利です。カーオーディオの使い方そのものが変わりそうです。

ハードディスクへは、デジタルで直接データを読み込みMP3に変換…という方法で記録しているそうですが、そうなるとちょっと気になるのがコピーコントロールCDへの対応。音楽CDとして演奏は可能でも、デジタルデータでの読みとりが出来ないように作られたコピーコントロールCDが読み込めるのかはちょっと心配でした。これについては、試しに1枚レンタルで借りてきて挿入してみましたが何の問題もなく取り込みが完了。どうやら取り越し苦労だったようです。ただ、コピーコントロールの手法自体もこれからどう変わっていくのかわかりませんから、まだ楽観は出来ませんが。


操作性の面では、ナビゲーション機能だけでなくほぼ全ての機能を音声認識で操作できるのが面白いですね。ハンドルに取り付けられたコントローラのボタンを押してコマンドになる言葉を発するだけでいいんですから、この言葉を覚えさえすれば快適そのもの。しかも、使える言葉の一覧が画面に表示されますから、覚えていなくても一応は大丈夫。至れり尽くせりです。ハードディスク上の曲も曲名で頭出しが出来るんですが、タイトルを読み上げると結構恥ずかしいものが多いのであまり使っていません。

音声認識の精度も驚くほど高く、発した言葉はまず間違えないんですが、ある日ちょっと不機嫌な状態で車に乗ったら、音声認識にことごとく失敗して驚きました。音声認識システムは発話パターンを学習するそうなんですが、これは普段と違う話し方をシステムが察知した…ということですね。これには感心するのを超えて気味悪ささえ感じました。車を運転するときに精神的に不安定なのは事故の元です。気を付けなくては。もちろんカーナビ画面の脇見にも気を付けなくてはいけませんね。



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