【号外】 ゴールドラッシュの裏側

月曜日・30日に、SSK Worldトップページへの通算アクセス数が30,000を超えました。カウンターの数字はWebサイトの評価とはリンクしないと思っていますが、それでも日々増えていく数字(まあ、減ることはないわけですが)はこうして更新を続けている私の力になっていることは確かです。特に、最上位の数字が変わるのを見るとやっぱり特別な気持ちになるものですね。のべ30,000人の皆さん、どうもありがとうございます。これからも時々はSSK Worldにお越しください。

30,000アクセス突破のタイミングで、ちょっとデザイン面でリニューアルをしてみようかと思っていたのですが、いざ始めてみると、思っていたことを実現するためにはかなり大変なことがわかり、ただいま地道に作業中です。環境に応じて適切な画面を表示し、しかも軽い動作を目指す…というのがコンセプトで、そのためにスタイルシートの勉強中です。スタイルシートとJavaScriptだけでかなりいろいろなことができるようですね。凝り始めるときりがないんですが。


2週間以上にわたって続いたアテネオリンピックも同じく30日に閉会式を迎え、全日程が終わりました。一つ思ったのは、「ああ、これでようやくぐっすり眠れる」ということ。ついつい夜遅くまでテレビにかじりついてしまう日々が続いていましたからね。早く生活リズムを元に戻さなくては。

今大会を語る上でやっぱり欠かせないのが、メダルの獲得数の多かったこと。開幕から毎日のようにメダルの個数は増え続け、結局金メダル16個は東京大会と並んで史上最多タイ、総数では37個で史上最多記録を更新しましたね。選手の皆さんのこの大会に向けた言葉では表せないような努力が結果につながったわけですから、素直に嬉しいと感じます。

ただ、勝負の世界は紙一重。しかもその一方で「優勝しなければ全部敗者」という見方もあるわけで、3位と4位の間に明確に線引きをするのも何だか変な話のように感じます。実際に、銀や銅のメダルを首に下げて浮かない顔をしている選手の顔もたくさん見ました。彼らからすれば、もう少しで優勝できるところまで来ていながら取り逃がした…という思いの方が強いのだと思います。それでも、インタビュアーは何とかして選手たちから笑顔を引き出そうとするんですが。

そういえば、毎朝ニュースにメダルを獲得した選手が生放送でゲスト出演していましたが、現地時間では午前1時過ぎくらいだったことになります。全力を出し切って競技が終わった後、疲れているのにマスコミの演出に付き合わされて、それでも笑顔を振りまいてくれた選手の皆さん、どうもありがとうございました。そしてお疲れ様でした。


ところで、獲得したメダルを改めて振り返ってみて思うのは、個人競技と団体競技との差。金メダル16個のうち15個までが個人種目のメダルで、団体競技のメダルは体操男子団体だけでした。

特に目立ったのは球技の結果。「絶対に金を獲る」という意気込みで臨んだ野球やソフトボールでは、メダルこそ獲ったものの、選手たちも見ている私たちも「勝った」というイメージが起きませんでした。一番期待はずれだったのは予選落ちの男子サッカーで、女子バレーボールも満足行く結果にはなりませんでしたが、これらについては実力よりも人気先行で私たちが期待をかけすぎた面があって、冷静に見れば仕方なかったと思います。ただ、「なでしこジャパン」こと女子サッカーはこれらとは違い、マスコミへの露出戦略で周囲から注目されたことがプラスに働いた例でしょう。

個人競技の場合は、国の代表とは言っても出場者はあくまでも個人。特にトップアスリートへの公的支援が非常に薄い日本の場合、選手は自分の競技のために資金を稼ぎトレーニングを積んでいるわけで、「国のため」よりも「自分の満足できるように」という意識の方がずっと強いはずです。強い選手が増えれば、自然に日本のメダルが増えていく…という構図でしょう。裏を返すと、「女子マラソンで日本が2回連続金メダル」のような表現にはあまり意味がないと思いますね。あれに関しては、代表を選んだ日本陸連のセンスは評価するべきなのかも知れませんが。

一方で、団体競技の場合には「日本代表」という看板を外すのは至難の業です。普段は自分のチームで戦っている選手たちが、このときだけ「国の代表として」という意識を作って戦わなくてはならないのですから、ただでさえ慣れないことをする上に余計なプレッシャーまでかかって、上手く行く方が不思議です。特に「絶対優勝」という意識で臨むと大変です。あの「ドリームチーム」・アメリカのバスケットボール男子代表ですら負けてしまうんですから…まあ、これがプレッシャーのせいかどうかはわかりませんが。


金メダルの個数を史上最多タイに押し上げたのは、男子ハンマー投げ・室伏広治選手でしたね。競技ではわずかの差で2位となり、テレビでも浮かない顔をしていましたが、その後1位になった選手にドーピング検査のトラブルがあって、彼は順位繰り上げで金メダル…という、何とも後味の悪い決まり方でした。薬物が検出されたわけではなく、再検査を拒否したことが違反となったのだそうで、ドーピングに対する厳しい姿勢がよくわかる例になりました。

選手の身につける衣服や靴、競技に使う道具などには最先端の技術がどんどん投入されています。科学技術によるスポーツの成績向上の手段としてはドーピングだって一つの選択なのかも知れません。ただ、ドーピングのために健康を害してしまう例が多いのは問題だと思いますね…本人が「スポーツのためだけに生きられる」と言うのならともかくとして。それ以前に、人間の身体自体を改造するこうした行為には、あらゆる観点から抵抗感が強いわけですが。



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