今、そこにある2画面

更新のタイミング

まずは前回の話にフォローを少々。今回書き込みDVDドライブを買い換えたタイミングは、2層記録のDVD-Rの登場時期を睨みながら決めたものでした。これで、今後書き込み速度は上がるかもしれませんが、DVDの世界で扱えるすべての規格の書き込み方法は出揃ったことになります。次の飛躍は、ブルーレイやHD DVDなど次世代ディスクの登場を待たなくてはなりません。今購入するドライブは「DVDとしては最後の購入」になり得るものだと思っていますし、その中でのベストバイに近い買い物だと確信しています。

DVDにおいても、再生専用の規格こそ統一されたものの、結局書き込みディスクでは「プラス対マイナス」の規格競争が起こってしまいました。メディア売り場でDVD-Rの売り場面積がDVD+Rを上回っている現状を見ると、この対決はどちらかといえば「マイナス」ことDVDフォーラム陣営側の勝ち…といえそうです。2層記録化がDVD+R DLよりも遅れたDVD-R DLですが、こちらが主流になりそうな気がします。まあ、利用者としては使えさえすれば別にプラスでもマイナスでも構わないんですが。今や両対応のドライブが当たり前ですし。

コンポーネント端子へ、さらにD端子へ変換

これだって2画面

今回は、マザーボードを買い換えたときに同時に交換したビデオカード・RADEON X700 Proの話。あのときには触れませんでしたが、この製品にはこんな2種類の変換ケーブル→が付属しています。これらを使うと、ボード背面の専用ビデオ出力端子から3色のピンのコンポーネント端子に、そこからさらにD端子に変換することができます。デジタルハイビジョン時代に適応した仕様ですね。

ちなみに、「D端子」と聞くと、デジタル放送とともに普及してきたこともあり「デジタル」を連想してしまうわけですが、こんなに簡単に変換できてしまうことからもわかるとおり、中を流れている信号はコンポーネント端子と同じアナログ信号です。コネクタ形状がアルファベットの「D」のような形をしているのでこう呼ぶのだとか。

テレビのD端子

デジタルハイビジョンといえば、我が家のテレビもBSデジタル対応のハイビジョンテレビ。背面には→2系統のD4端子があります。これを使えば、新しい液晶ディスプレイを買わなくてもデュアルディスプレイ環境が実現できるのでは?と思ったわけです。

もちろん、これまでだってS端子などからビデオ出力としてのデュアルディスプレイはできたんですが、私が目指しているのは動画再生用ディスプレイではなくてデスクトップの拡張。前に試したときのこともありますし、職場ではデュアルディスプレイ機を快適に使っていますから、やっぱり憧れてしまいます。ハイビジョン出力という解像度の高さに期待してみましょう。

【つながりはするけれど】
早速D端子経由でのテレビへの接続を試してみました。D端子ケーブルは、ホームシアターと接続していたものを流用しましたが、テレビとパソコンの置き場所の関係でケーブルの長さが全然足りず、パソコンの方をテレビのすぐ脇まで移動させて対応しました。

D4端子では、480i・480p・1080i・720pの4種類の解像度に対応しています。高解像度のデスクトップとして使いたい私の場合、選択は迷わずちらつきの少ないプログレッシブ出力の720p。パソコン側で言うなら1280×720ピクセルの設定になります。接続を済ませてからパソコンを起動すると、デュアルディスプレイでの出力が可能になります。

テレビに出力・1280×720

ところが、実際に画面が表示されてみるとちょっと困った事態が発生しました。デスクトップの四隅が画面からはみ出してしまっているのです。これは別に故障ではなく、元々テレビでは送られてきた画像の隅を切り落として映しているので、こうなるのは仕方がないのだとか。しかし、パソコンでは画面の隅にコントロールのための要素(メニューバー、スクロールバー、ツールバー等々…)が集中しがちですから、これでは困ってしまいます。

デスクトップサイズ調整;拡大画像サイズ:22.7KB

【対策もあるけれど】
パソコン用のCRTとは違い、テレビには表示位置の調整機能は用意されていませんから対処のしようがありません。その代わり、RADEONシリーズのディスプレイドライバでは、解像度を変えずにデスクトップの大きさだけを変えて全体を映し出せるようにする機能があります。テレビ画面を見ながら外側に青い枠が見えるように調整すればOKです。

テレビへの出力・1120×632;拡大画像サイズ:51.7KB

調整してみると、デスクトップを1120×632ピクセルまで小さくしたところで全体が画面に表示されました。ここまで小さくしなくてはならないことも残念でしたが、それ以上に残念なのは表示が全然鮮明ではないこと。文字の表示(拡大図参照)を見ればよくわかると思いますが、これだけぼやけてしまうとデスクトップの拡張として使うにはちょっと無理がありそうです。

液晶ディスプレイの鮮明さに慣れてしまい、ブラウン管表示が許容できなくなってしまったのか、それとも入力信号がアナログなせいなのか…と考えるわけですが、実はそれ以前の問題として、テレビとパソコン用ディスプレイでは全然設計思想が違うことが大きいのではないかな?と思います。いくらハイビジョンとはいえ、テレビではパソコンのように細かい文字や線を表示することは想定していませんからね。液晶テレビでDVI入力でも装備されていれば、また事情は変わってくるのかもしれません。



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