Weekend SSK in つくば

先週もちょっと触れましたが、8月から茨城県つくば市に来ています。この週末は、ずっと浜松で留守番させっぱなしだった紫緒を呼んで、つくば周辺を案内することにしました。もちろん、これまではほとんど週末は浜松に戻っていた私にとっても、2ヶ月近くもいたのにこの日初めて行く場所もあり、楽しい一日になりました。長期間滞在していると、なかなか地元の観光をする気にはならないものです。「そのうち行けるさ」と思ってしまうからでしょうか。


つくばの街と言えば、やっぱり代表的なのは研究所。特に、国を挙げての研究に取り組んでいる研究所が実に多いところです。かつて国立だった研究所も、現在は「独立行政法人」となっていて、いろいろと大変なことも多いらしいんですが、それでも日本の最先端の技術を探求している場所であることには変わりありません。

こうした研究所の中には、一般に向けて展示を行っているところが結構あります。これらの良いところは、最先端のレベルの高い展示が行われているにもかかわらず、無料で見せてもらえること。民間の研究所のように成果を自らの利益にしていくだけではなく、広く国民に普及していくことも彼らの大事な仕事です。

今回は、そんな研究所の中から筑波宇宙センターに行ってきました。もともとは1972年に旧・宇宙開発事業団の研究施設として設立されたものです。現在は、宇宙開発関連3団体が統合して生まれた、宇宙航空研究開発機構(JAXA)がこれを引き継いでいます。


筑波宇宙センターでは、誰でも自由に展示施設が見学できるだけでなく、事前に連絡すれば、ガイドの案内により普通では見られない施設も案内してくれるサービスがあります。今回は、この「ガイド付き見学ツアー」に申し込みました。

陸域観測技術衛星「だいち」

展示室では、実物大の人工衛星が数多く展示されています。それもレプリカではなくて、実際に動作チェックなどに使ったいわば「双子」。入口には、今年1月に打ち上げられた、高精細な地表映像を撮影できる陸域観測技術衛星「だいち」の巨大な姿がありました。皆さんお馴染みの気象衛星「ひまわり」もありました。現役のひまわり6号が1時間ごとに送ってくる映像も見ることが出来ます。

意外に広い宇宙ステーション「きぼう」の中

現在建設中の国際宇宙ステーションで使われる、日本の実験室モジュール「きぼう」の実物大模型もありました。ガイドの方は「狭い」と強調していましたが、これだけ多くの人たちが入れるスペースがあれば、十分に広いような気がしました。しかも、無重力状態の宇宙ステーションでは、天井も床も同じように使えてしまうわけですし。

本物の「きぼう」モジュール

一般非公開のゾーンでは、その「きぼう」の本物を見ることが出来ました。気密実験室の部分は既に打ち上げるためにアメリカに運ばれていましたが、それ以外の部分はまだ動作試験などが行われています。巨大な倉庫全体をクリーンルームのようにして管理しているのだそうです。

船外活動用の宇宙服

宇宙服の展示コーナーでは、面白い話を聞きました。船外活動用の宇宙服を着るとき、何時間もトイレに行けない宇宙飛行士たちは紙おむつをはくのだそうです。しかも、この紙おむつの技術はそもそも宇宙飛行士のために開発され、それが民間向けに転用されて現在巷で販売されているのだとか。宇宙開発という技術の最先端を走っている世界も、意外に身近に感じられます。


牛久大仏・遠くから

つくば市の隣町・牛久市には、世界一のとんでもないモノがあります。それは、この牛久大仏。高さが実に120mもあり、「世界最大の立像」としてあのギネスブックにも載せられているという、とにかく巨大な仏像です。何しろ、数km先からでも上半身が見えてしまうほど。これだけ巨大だと、驚くのを通り越して、もう笑っちゃいますね。

牛久大仏・近くから

その大きさは、あの奈良の大仏(座像:座高14.9m)が手のひらの上に載ってしまうほど。ニューヨークの自由の女神もかなり大きなブロンズ像ですが、それでも身長は40mですから、牛久大仏(身長は100m)の半分もありません。変な話ですが、近づけば近づくほど、とても現実とは思えなくなります。

この大仏の胎内の胸の部分・地上85mのところまで、エレベーターで上ることが出来ます。周囲にはこんな大きな建造物は全然ありませんから、ちょっと覗き窓は狭いものの、なかなか良い眺めです。この立地条件や眺めは、どことなくアクトシティ浜松・アクトタワーを彷彿とさせます。


シャトーカミヤ

同じく牛久市には、日本で初めての本格的なワイン醸造場であるシャトーカミヤがあります。明治時代からの建物がそのまま保存されていて、なかなか良い雰囲気です。木造・煉瓦壁の元ワイナリーは、ここを作った神谷傳兵衛の記念館になっています。床板の間から漏れる光に「地震が来たらこの建物は大丈夫なの?」と不安になりながら、それでも楽しめる展示でした。

もちろん、ワインも売られています。地元の「牛久ワイン」を試飲した紫緒は「日本のワインはやっぱりダメ」と一蹴していましたが、それでも日本で初めての事業に取り組んだ神谷傳兵衛たちの功績は大きいですね。日本にワインを飲む文化を定着させた立役者の一人です。さすがに、ボジョレー・ヌーボー解禁のフィーバーほどになると、ちょっと異常かな?と思いますけどね。そういえば、今年もいよいよ来月に迫ってきました。


先週はかなりひどい書き方をしてしまった気がしますが、この街にも結構面白いところがいろいろあります。ここで謝っておこうかと思います…ゴメンなさい。今回のために、つくば周辺も含む茨城県の観光ガイドブックを買いましたが、いろいろな見所が紹介されています。できれば、他にもいろいろ回ってみたいですね。

Weekly SSKの定番の一つである週末旅行シリーズ、今回の行き先はつくば周辺です。とはいえ、もともとつくばに来ていた私。今回は妻の紫緒を呼んでの二人旅行です。午後には雨が降り出してしまいましたが、予定していたとおりのコースを楽しむことが出来ました。

彼女には新幹線で東京まで来てもらい、つくばまではつくばエクスプレスを使いましたが、帰りは浜松まで二人で車に乗って来ました。到着が夜遅くなってしまい、ちょっとお疲れだったせいか、今回も公開が少し遅れてしまいました。最近公開遅れがちょっと目立ちますね。気を引き締めないと。



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コメント

“Weekend SSK in つくば” への2件のフィードバック

  1. かば姉のアバター
    かば姉

    ウイークエンドINシリーズ(?)は毎回楽しみにしてるシリーズものです。
    雨降りでも、いろいろ楽しめるつくばですね〜。
    こちら浜松も週末は雨。
    せっかくのホコ天も台なし(悲)
    でも、鍛冶町通りいっぱいにひらかれていた浜松餃子学会が主催?のイベントは面白い催しでしたよ(笑)

  2. ささっちのアバター

    ・・・餃子には良い思い出がないわ(汗)。

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