以前にもSSK Worldで話題にしたことがありますが、ウィルコムの2008年春の製品ラインナップに、PCカード型AIR-EDGE端末のWS014INがありました。通信モジュールであるW-SIMをPCカードスロットに差し込むためのアダプタ…というスタイルの商品。この4月に、予定よりもやや遅れて発売されました。
もともと、私はW-SIMを使う製品であるW-ZERO3[es]を利用していて、これとは別にAIR-EDGEのPCカードを持っていたわけですが、ここにWS014INを導入するとちょっと利用スタイルを変えることができます。W-SIMを差し替えながら使えば、1回線の契約で音声通話も、スマートフォンの通信も、AIR-EDGEも…と、すべてカバーできることになりますよね。これこそまさにウィルコムの提唱するSIM STYLEです。
WS014INは、W-SIMとのセット販売の他に、単体でも販売されています。分割払いのW-VALUE SELECTを使うと、セット販売なら実質5,000円弱で購入できますが、単体だと7,980円と少々割高。それでも、SIM STYLEを目指すために…と、単体での購入を選びました。実は、このあたりの選択には他の条件もいろいろ絡んでいたんですが、そのあたりの話はまた後で。
WS014INを見ると、カード表面に印刷されたゼブラ柄が目立ちます。「PCカードらしくないデザインを」というコンセプトで採用されたデザインらしいんですが、添付されているソフトウェアCD-ROMにまで同じゼブラ柄が印刷されているのは徹底しています。さすがに、外箱はウィルコム共通の青基調のデザインでしたけどね。
カードの縁の部分にあるスロットにW-SIMを差し込むと、ちょうどカードの縁とW-SIMが一直線になり、この状態でパソコンのPCカードスロットに差し込むと、全く出っ張りが生じません。W-SIMをさらに押し込むと、W-SIM全体が少し飛び出してきて、アンテナ部分が顔を出します。実際に通信をするときには、この状態で使うわけです。
アンテナ部が小さなW-SIMを使うことで、従来よりも電波の受信状況が悪くならないか心配だったんですが、今のところそんな気配は全くなく、実に快適に通信できています。W-OAM対応のW-SIMであるRX420INを使っていますが、通信速度を測ってみたところ、今のところ従来と全く差がありません。浜松の妻の実家周辺も、下田の自宅周辺も、まだW-OAMには対応していないのでしょうね。もっとも、4xパケット通信で100kbps以上を常時叩き出しますから、ほぼ額面通りの優秀な成績ではあります。
ところで、さりげなく(?)W-SIMが替わっているわけですが、こちらはW-SIMだけではなく電話機ごと機種変更しました。W-ZERO3[es]の正統な後継機といえる、「アドエス」ことAdvanced W-ZERO3[es]です。機種変更でもW-VALUE SELECT割引で実質無料になるキャンペーンが行われていたので、商売に乗ってみることにしました。
その後、ウィルコムからは新端末の「WILLCOM 03」が発表されましたが、あまり悔しい思いはしませんでした。そろそろ後継機の出る頃合いでしたし、その新機種はさすがに実質無料では買えないだろう…と思っていましたからね。確かに、機能的にはかなり良くなっていますが、あの派手な色遣いではちょっと私には持てません。
初代[es]と比べると、アドエスの筐体はかなり小さく見えます。長さはほとんど変わらないんですが、幅と厚みが少しスリムになっていますね。手の中への収まり具合がずいぶん違います。重さも含めて、ずいぶん電話らしいサイズになりました。
まだ使い始めてから日が浅く、Windowsケータイの持ち味であるカスタマイズも進んでいないので、使い勝手についてはまだコメントができる段階ではないかな?と思います。ただ、キーの配置が初代[es]とかなり違うので、まだ違和感が残ります。
W-SIMの差し替えは、アドエスのスロットカバーの開け閉めが少々面倒ですが、そう頻繁に差し替えるものでもないので、この程度のことは我慢しましょう。回線数が減って基本料金が安くなりますしね。
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