パパのファミリーカー

結婚して、子供が生まれて…となると、実にいろいろなことが変わるんですが、変わったことの一つが車に対するニーズです。子供が生まれると、車にはチャイルドシートを付けなくてはなりませんが、これが室内でどうしてもスペースを占有してしまいます。また、子供をチャイルドシートに座らせるときにも、室内空間には余裕があると嬉しいところです。ときには、そこがおむつ替えのスペースになったりもしますしね。

また、車に乗る人数自体も、どうしても多くなってきます。浜松に帰省して、紫緒のご両親と一緒にどこかに行こう…と考えると、5人乗りの車でも困ってしまいます。チャイルドシートに乗った子供の他に4人が乗るのは現実的には不可能です。

そんなわけで、最近我が家で話題に上っていたのが、3列シート・7~8人乗りの広い室内空間を持った乗用車、いわゆるミニバンの購入でした。近年、普通乗用車では一番の売れ筋と言っても良いかも知れないこのジャンル、実にいろいろな、よく出来た車が出ています。

ただ、その中でも私が一つこだわりたかったのが、山道でも、雪道でも、悪路をどんどん行ける車。何しろ、毎週のようにスキー場に通い詰めていたことがある私(最近は全然行けていませんでしたが)ですからね。ともすれば、輸送能力重視の「ママのクルマ」というイメージが強いミニバンですが、私としては自分も運転していて楽しい「パパのファミリーカー」というスタンスにこだわりたかったわけです。


実は、この条件を課しただけで、納得できる回答を見せてくれるのは事実上1車種だけになってしまいます。それは、三菱自動車のデリカ。先代のスペースギアは、三菱の誇る超有名本格四駆車・パジェロと共通の土台の上に1BOXの車体を載せてしまった…という、実に無謀な設計の(笑)車でした。悪路走破性以外の要素をかなり犠牲にしていますが、それを補ってあまりある魅力を放つマニア好みの車でした。

現行のデリカD:5(でぃーふぁいぶ)は、そんなイメージと性能を大事にしながら、ずいぶん「普通の乗用車」寄りに振った設計になっています。スペースギアならともかく、D:5なら紫緒にも納得してもらえるかも…と思ったわけですが、彼女の第一印象は最悪。直線基調のワイルドなデザインコンセプトが、どうもダメらしいんです。フロントバンパーにパイプガード風に配されたシルバーのアクセント、リヤハッチに車幅いっぱいの均等割り付けで力強く配された「DELICA」の文字…とにかく、何かにつけて気に入らなかったようです。

もともと、日産自動車にはかなりお世話になっていましたから、同社のロングセラーミニバンであるセレナも検討対象に加えました。こちらなら紫緒もデザイン的には納得できるようでしたからね。ただし、普通なら前輪駆動(FF)のセレナを、あえて4WD仕様で見積もっています。スキー場以前の現実問題として、下田から浜松に帰省するための道路も、冬場には積雪が予想されますからね。

これに、純正のカーナビ、長時間ドライブでも子供を退屈させない後席用液晶モニター、スキー場行きのための寒冷地仕様やフォグランプ、夜道では絶対有利なディスチャージヘッドライト、紫緒と娘が二人で出かけたときには重宝しそうな両側電動スライドドア…といったオプションを付けてみました。ふたを開けてみると、見積もり価格は諸経費込みで400万円近く。いろいろな装備を付けていますから覚悟はしていましたが、それにしても大変な買い物になります。

一方、デリカをほぼ同じ仕様で見積もってみたところ、予想もしないことが起こりました。何と、セレナの見積もりよりも30万円近く安かったんです。並べて比較してはいるものの、本来デリカはエンジンの排気量(2400cc)でも車体サイズ(全幅179cmの3ナンバー)でもセレナ(2000cc、5ナンバーぎりぎりの全幅169cm)より格上。さらに、四駆システムへのこだわりや大きなタイヤ、パドルシフトによるマニュアルモード付きのCVT(自動無段変速)などのデリカにしかない装備を考えても、デリカの方が30~40万円高くて当たり前だと思っていました。

デリカの方が定価が高い代わりに、値引き幅が大きいことは想定していましたから、もしデリカでセレナと同じくらいの見積もり金額が出てきたら、「デリカと同じ金額では買えない」と、もう一度日産に足を運んで値切ることも視野に入れていました。しかし、もともと私にとってはデリカの方が意中の車種なんですから、これだけの価格差が出るとセレナを積極的に選びに行く理由はなくなってしまいます。

そして、この価格差が紫緒にとってもデリカ購入を納得させる決め手になったようです…外見の不満も金額で割り切ってしまうあたりは、さすがは主婦ですね(笑)。もっとも、私の方でも、ゴツさが目立ちにくいパールホワイトとシルバーの2トーンカラー(3万円高になりますが)を選んだりして、それなりに考えたんですが。

あと、紫緒に実際に試乗してもらったのも良かったかも知れません。セレナに乗ったときには、初っ端からさらりと運転していたんですが、デリカに乗ったときは最初かなり怖そうでした。初めて走る道だった…ということもあったようですが、デリカの方が視点が高いのが効いたようですね。それでも、これなら慣れれば何とかなるかも…という感触を持ってもらえたようです。

そんなわけで、パパも楽しめる我が家の新車・デリカD:5が、この週末に届いた…んですが、この続きはまた次回。

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