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平井堅のアルバム・「Ken’s Bar II(初回生産限定盤)(DVD付)」を聴きました。彼のアコースティックライブ企画、Ken’s Barの10周年を記念して作られた、シリーズ第2弾の作品ですね。
各曲のアレンジは前作「Ken’s Bar」以上にシンプルで、彼の歌声をとことん聞かせる構成になっています。あらゆるジャンルのスタンダードをすべて「平井堅の持ち歌」に変貌させてしまう、カバーアルバムの醍醐味が堪能できます。選曲も相まって、タイトル通り夜更けのバーが似合う作品に仕上がっています。
「Ken’s Bar」では坂本九の在りし日の歌声とデュエットする「見上げてごらん夜の星を」が話題になりましたが、今回は美空ひばりと歌う「Stardust」が収録されています。今回の方が上手に「合成」されている印象を受けましたね。この作業自体に慣れてきたこともあると思いますが、最大の要因はおそらく音源が新しいおかげでミックスダウンがしっくりはまっていることでしょう。

私が入手した初回版には、この版限定でDVDが付属しています。CDに付いてくるDVDというと、収録曲の一部のビデオクリップ…というようなパターンが多いんですが、このDVDの中身は、今年のバレンタインデーに開かれたKen’s Bar10周年ライブの様子。要するに、ライブDVDを丸ごとおまけに付けてしまったわけです。
しかも、2時間弱のライブ映像の中で歌っている曲は、CDと全然重なっていません。彼は以前ベストアルバムにも超豪華な映像の「おまけ」を付けたことがありますが、今回も有料だとはいえ実に太っ腹なおまけです。