携帯電話のキャリアをソフトバンクに乗り換える方針が決まった我が家。次に問題になるのは、端末に何を選ぶのか?です。
お義父さんの端末は、基本的に音声通話にのみ使っているということで、今までと同様の折りたたみ式のガラケーということになりました。しかし、びっくりしたのは色の選択肢が実に豊富なこと。実に8色もの中から選べる機種があります。「そんなにあるのか?」と言いつつも、お気に入りの色を選んでもらえたようです。
妻の端末はiPhone 5に決定。彼女自身には、Androidか、iPhoneか…というようなプラットフォームへのこだわりはあまりなかったらしいのですが、iPhoneにはカバーやケース、周辺アクセサリーなどの選択肢が豊富なのが、以前からうらやましかったようです。同一のハードウェアがグローバルに数千万台売れる世界ですから、それを取り囲む市場が広がるのは当然のことですね。もちろん、前回も触れているとおり、iPhoneなら月額費用の削減効果が大きいのも動機になっているはずです。
そして、一番難航したのが私の端末選び。何しろ妙なこだわりがいろいろあるだけに、そう簡単には決められませんでした。
我が家に営業に来たYさんの一押しは、妻と同じiPhone 5。月々の費用を抑えるのを優先するならば、これが最も有利な選択肢なのはわかります。2人が同じ端末を持っていれば、操作などお互いに教え合える…という利点も、もちろんよくわかっています。そして、Apple社製品ならではの独特のデザインは、確かに魅力的ではあります。
しかし、私にはiPhoneでどうしても受け入れられない要素がひとつありました。それは、未だに防水に対応していないこと。どこにでも持って歩くのが前提の携帯情報端末で、水に濡れてはダメ…というのは、顧客サービスとしてあり得ないと思っています。市販の防水ケースに入れて使う選択もあるのでしょうけど、せっかくあれだけデザインにこだわって作られた端末を、どうして不格好な防水ケースに入れて持ち歩かなくてはならないのでしょうか。絶対、あり得ません。
一方、Androidスマートフォンは、現在多くの機種で防水仕様となっています。持ち歩くときの安心感は段違いです。さらに、iPhoneよりも遙かに大きくて見やすく操作もしやすい画面や、非接触ICカード機能、テレビ番組の視聴機能などのiPhoneにはない機能を持ち、デザインの異なる複数の機種から選ぶことが出来ます。人とは違うこだわりのアイテムを持ちたい私にとっては、こちらの方が圧倒的に魅力的です。
また、我が家にiPhoneとAndroid機の両方があれば、店のWebサイト構築時に動作を確認できる環境が増えることになります。iPhoneよりは月額負担が少々増えてしまうのですが、私の端末はAndroid機の中から選ぶことにしました。
実は、ソフトバンクのAndroidスマートフォンには、私にとって思い入れのあるもう一つの要素がありました。
ソフトバンクのAndroidスマートフォンでは、高速データ通信として「SoftBank 4G」というサービスが使えるようになっています。これは、iPhone 5で使える「SoftBank 4G LTE」とは全く別の通信方式で、使われている周波数からして全然違います。
SoftBank 4Gについては、サービスが始まるときにもご紹介しましたが、ソフトバンク等が出資しているWireless City Planning社が提供している、AXGPという方式を使ったサービスです。これは、かつてウィルコムが開発し、商用化サービス寸前のところまで来ていたXGPを元に、LTEの一種であるTD-LTEとの互換性を持たせ、さらに高度化したもの。当時計画されていた通り、スマートフォンのデータ通信のために活用されています。
SoftBank 4Gのサービスエリアについても、地図で確認しました。SoftBank 4G LTEと比較するとサービスエリアは少々狭いようですが、ウィルコムのPHSとほぼ同じレベルまで展開が進んでいて、私の住んでいる浜松市でもかなり使える状況になっています。自宅周辺なら、十分エリア内です。
もともとPHSの流れをくみ、高密度に基地局が配置できるAXGPは、スマートフォンのための大容量のデータ通信に有利です。しかも、幸か不幸かソフトバンクがiPhone重視の営業をしている中で、SoftBank 4Gのユーザー数はまだまだ少ないのが現状。下り最大76Mbpsの高速通信を、結構空いた状態で快適に使えるはずです。
何年間もウィルコムによるXGPサービスの開始を待ち続けたものの、結局解約することにしてしまった私。まさか、ここに来て実際に利用する日が来るとは思っていませんでした。感慨深いものがありますね。
さて、Androidスマートフォンの中で私が実際に選んだ機種は…なんですが、SoftBank 4Gのことであまりに熱く語りすぎてしまったので、続きはまた回を改めてとしましょう。実機が手元に届いてからの話になりそうですね。
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