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手から伝える、手に伝わる

新しいマウス・MX Master 32台のパソコンで使えるようにセットアップして、早速使ってみています。これまでとの違いは?と考えるときに、比較対象は10年近くも使っていたM705ということになり、巷にあるいろいろなマウスたちと比べると基準がちょっと高いところに置かれてしまいます。それでも、数日使っただけでずいぶん違うことが実感できています。

MX Master 3(左)とM705(右)

まず、大きさ自体がかなり違います。M705もどちらかといえば大柄なマウスだと思うのですが、MX Master 3はさらにひとまわり大きくなります。

4方向から見比べてみると、さらにその差は際立ってきます。前から後ろに向かってほぼ円弧を描くようなシルエットのM705と比べると、MX Master 3は中央左側、右手を載せたときの人差し指の付け根辺りの部分がより高く、尖った形状になっているのがわかります。

あえて「右手を」と書きましたが、この種の形状のマウスを左手で使おうとするのは相当困難です。左利きの私でも右手で持たざるを得ません…というより、マウスについては最初に右手で習ったので、きちんと右手で使えます。利き手なんて、慣れである程度はカバーできるものです。毛筆も右手でないと書けませんし。

…というのは余談ですが、この形状の影響で、マウスの上に右手を載せたときに、手の甲はM705のときよりもやや外側を向く形になります。M705でもやや外側を向いていたのですが、最近は、ロジクール自身の出しているMX Vertical、MicrosoftのSculpt Ergonomic Mouse、さらには他社の低価格製品でも、極端にマウス全体を斜めにして、手首を外側に向けることで負担を軽減しよう!という狙いの製品が結構あります。あれらほど斜めではありませんが、MX Master 3の形状もそれを意識しているようです。

また、手の甲と指の間にはやや角度が付くようになり、その代わりに第2関節がほぼ真っ直ぐ…という形になります。これは手の疲労にどう影響してくるのかわかりませんが、しばらく使っているうちに何か違いがわかるかも知れません。


ガラスの上でもカーソルがしっかり追従するDarkfield

疲労度はともかく、手の動きに対してのマウスカーソルの追従性については、全く問題を感じません。MX Master 3は、Darkfieldと呼ばれる独自のレーザー方式のセンサーでマウスの移動を検知します。4,000dpiというとんでもない細かさで、マウスパッドがなくても、それこそガラスの上でも操作可能です。

スクロールホイールはステンレス製、軽やかに回る

MX Master 3の「売り」のひとつがスクロールホイール。ゆっくり回すと手元にはクリック感が伝わってきますが、速く回そうとするとクリックが解除され、ステンレス製のホイール自体の重みで、慣性に任せて勢いよく回り続けます。MagSpeedと名付けられた、磁力でクリック感を切り替える方式で、同様の自動切り替え機構があったMX Revolutionと比べると非常に静かでほとんど音がしません。

ロジクールは「1秒に1,000行スクロールできる」と豪語していますが、実際には各アプリ側の処理能力にもよるので何ともいえないところです。そのスピード自体よりも、回転しているホイールを指で止めれば思った場所で画面も止まる…という制御ができていることは特筆すべきだと思います。

サムホイールはアルミ製でぬるりと手応えあり

一方、左側面にあるサムホイールも特徴的な装備です。その名のとおり、親指(Thumb)を使って回します。スクロールホイールを傾けるチルト機構がない代わりに、このホイールで左右スクロールを行うのが初期設定になっています。

クリック感はありませんが、スクロールホイールのように勢いよく回るわけではなく、ぬるりとした抵抗感があります。水平スクロールの他にも、拡大縮小や描画ブラシのサイズ変更などの機能が割り当てられますが、狙ったところでピタリと止めたい機能が多く、ホイールのハードウェア設計に合わせたソフトウェアにしてある感じです。というよりも、割り当てたい機能の特性を考えて、こういうハードウェアになった…という方が適切でしょうか。

親指の置き場所の下にある小さな突起も、押し込めるボタンがある印です。これを下に押し込むとタスクリストが表示される他、押しながらマウスを上下左右に押すことで別の動作ができる「ジェスチャー機能」もあるのですが、これについてはまだ直感的に動かせていません。追々、試していきましょう。


使ってみると、意図した動作を手を通してパソコンにしっかりと伝えてくれる一方で、動かした結果を手にしっかり返してくれるマウスだと感じます。左右のクリックボタンが、スクロールホイールがあれだけ静かなのにもかかわらず、あえて「カチッ」と軽い音を立てるように作られているのも、ユーザーへのフィードバックの一環ではないかと思います。

まだまだ慣れない部分もありますが、設定も調整しながら自分好みの形に合わせていきたいですね。調教が楽しみです(笑)。



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