60万都市を考える

6月の第3日曜日は父の日です。ずいぶん昔から父とは別居していたせいか、これまであまり父の日というイベントに対する思い入れはなかったんですが、今年は珍しく父と弟と3人で食事をしました。父の嬉しそうな顔を見ることが出来たのが嬉しかったですね。それにしても、こんなことをしようと思い立った自分の側にも明らかに心境の変化があったのを感じます。やっぱり母がいなくなったからでしょうか。


木曜日・6月12日の午後に、私の住んでいる浜松市の人口が60万人を超えたのだそうです。新聞には、市役所でくす玉を割ってお祝いしている写真が載っていました。60万人目がいつ来るか、いつ来るか…と待っている市役所の皆さんの気持ちは、容易に想像できてなんだか微笑ましいですね。この心境は、アクセスカウンタを見ながらいつキリ番になるのかを待っているWebサイトの管理人と同じでしょうから。ただ、人口の場合は待っていても必ずしも増えるとは限らない…という決定的な違いがあります。

60万人突破は全国で19番目なのだとか。各県の県庁所在地の中にも、浜松市より小さな市がいくつもあります。だいたい、つい少し前までは静岡市だってそうだったんですよね。4月1日に旧静岡市と旧清水市が合併して出来た新しい静岡市の人口は約70万人。おかげで60万人突破一番乗りを目前にして横取りされてしまいました…まあ、私が怒る話でもないんですが。それに、今進んでいる合併話がまとまれば、人口ではおそらくまた逆転しますし。


「人口60万人」「全国19番目」となると、全国的に見ても大都市の部類に入ると思います。ところが、浜松の街を見ていると、どうも大都市という印象を受けないんですよね。それこそ、静岡市街の方が中心街から賑わいを感じて、立派な大都市に見えます。自分がそこに住んでいるせいで、的確な判断が下せなくなっているのかも知れませんけどね。特に、JR浜松駅の周辺に建物の建っていない土地が結構目立ちます。バブル景気の頃に再開発ビルを建てるために更地にした場所に未だビルが建たず、仕方なく駐車場になっているところが結構あるようです。

一方で、中心市街地から離れたところには広い駐車場を備えた巨大なショッピングセンターがいくつもあります。一つの駐車場を取り囲んで、複数の商業施設が軒を連ねる…というパターンが最近の流行のようです。こうしたところに出かければ、食料品から衣料品、日用品、電化製品から書籍やCDにDVDなど、欲しいものはたいてい揃ってしまいます。品揃えだって遜色ありません。こんな調子ですから、中心市街地に出かける必要がなくなるわけで、浜松に限らずこうして中心市街地が衰退している例は全国にあるようですね。

最近になって、駐車場になっていた市街地でも公園整備などが始まっています。「予算の無駄遣いだ」などいろいろなご意見はあるかも知れませんが、私としては、やっぱり60万人の大都市の表玄関はそれにふさわしい町並みを備えていてほしいと思います。特に、これからさらに合併を進めて政令指定都市を目指そうとしている市なのですから。


ところで、普通「人口」という場合には、住民基本台帳に載っている人数に外国人登録者の人数を加えた合計を指します。そして、浜松市の場合この外国人人口が結構大きな割合を占めています。昨年末時点で総人口598,084人中の21,434人。約3.6%ということになりますね。特に、ブラジル国籍の方がその中の6割を占め、「日本一ブラジル人の多い町」と言われています。さらに統計を見ていくと、昨年1年間で増えた総人口は約4,000人、外国人人口はほぼ1,000人。まさに浜松の人口増加を支えているのが彼らです。

確かに、街中では明らかに日本人離れした顔つきや体格の方をよく見かけます。ただ、あまり身近であるという感じはしないんですよね。たまたま私の身近なところにはいないだけなのかも知れませんが、たまたま同じところに住んでいるだけで、コミュニケーションが全くないような印象を受けます。せっかく一緒に同じ街で暮らしているのに、これでは寂しいですよね。外国人犯罪も社会問題になっていますが、普段からのお付き合いがないからこそ、いろいろな問題が積み重なってくるような気がします。

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