【号外】 二度目の愛・地球博レポート

今回は、前にちょっとだけ予告してあったとおり、7月3日の二度目の愛知万博行きをレポートします。前回は私ひとりだけで出かけましたが、今回は合計6人の大所帯。浜松から出かけるのが私を含めて4人…ということになったので、車に乗り合わせて会場に向かうことにしました。

愛知万博では、会場周辺道路の渋滞を避けるために、少し離れた駐車場に車を止めて、そこからシャトルバスに乗るという、いわゆるパーク&ライドを採用しています。浜名湖花博でも採用されていた方法ですね。静岡県や関東方面から愛知万博に車で出かけるなら、一番便利なのは三好駐車場の利用です。東名高速道路の東名三好インターを降りてすぐの場所になります。

三好駐車場・バス待ちの行列

日曜日ということもあり、バス乗り場には長い行列ができていました。ここでは50分くらい待つことになりましたが、後で振り返ってみると、この日一番長く行列待ちをしたのはここだったかも知れません。バスに乗車する前に駐車料金の3,000円を払って「駐車コイン」を購入し、帰りのバスに乗るときにはこれの提示を求められました。浜名湖花博のような「無料シャトルバスだけ利用」というパターンは使えないようになっています。

東ゲート・手荷物検査

バスは、15分ほどで東ゲート前のターミナルに到着します。もちろん今回も手荷物検査を受けなくてはなりませんが、待たされた時間は5分程度。前回よりはずいぶんスムーズでした。手荷物検査では、ペットボトルの持ち込みにかなり神経質になっていると聞きました。主な理由は「テロ対策」なのだとか。確かに日本はかつて液体を凶器に使ったテロを経験しているわけですが、どうも裏に別の理由がある気がしてなりません。


トヨタグループ館(左)と日立グループ館(右)

今回の目玉は、人気の企業パビリオン。トヨタグループ館(写真左)と日立グループ館(写真右)を見てきました。入場整理券を確保するのが大変なトヨタグループ館、半日以上も並ばないと入れない日立グループ館。しかし、どちらもほとんど並ばずに見ることができました。というのも、パビリオン入場の事前予約を利用したから。

ICチップ入りの入場券

一部のパビリオンでは、来場前々日までに事前予約をすることができます。しかし、これには入場券が必要です。それも、こういう厚紙でできたカードサイズの入場券。コンビニなどで入場券を買うと渡される「入場引換券」では事前予約はできません。

入場券の裏側に書かれているシリアルナンバーを使ってインターネット上で予約を行います。トヨタグループ館や日立グループ館だと、かつてのワールドカップ観戦チケット並みに予約は困難なのですが、今回は事前予約を済ませたチケットをいただきました。とても感謝しています。実際に入るときには、このチケットの中に漉き込まれたICチップを使って、入り口の係員さんが専用の端末で予約を確認します。非接触式のICカードなので、Suicaやナイスパスなどと仕組みは同じです。

トヨタグループ館の展示は、人間とロボットたちの共同によるショーを見るものでした。映像と音で見せる他社の展示よりも技術的レベルは高く、特に金管楽器を吹くロボットは賞賛に値する…はずなんですが、そのすごさがもう一つ伝わってきません。ロボットたちの演奏がどうしても機械的になってしまい、打ち込みの音楽を連想させたのが理由の一つだと思います。吹いている口の動きが直接見えないこともあるでしょう。ホンダのASIMOが走り、ソニーのQRIOが踊る時代に、トヨタのロボットが2本足で決められたルートを歩く程度は当たり前のことです。そんなわけで、私にとっては物足りなさが残りました。

一方の日立グループ館は、絶滅の危機に瀕する動物たちを、CGで再現した映像展示。しかし、双眼鏡の中に映し出された映像は、私たちが顔を動かすのに合わせて動きます。さらに、手のひらに装着したコントローラを使って、動物たちとコミュニケーションをとることもできます。ただ出来合いの映像を見せられるだけではなく、こちらからのアクションに反応するところがこの展示の肝。一歩先行くバーチャルリアリティの世界を見せてくれました。これは確かに面白いですね。


三菱未来館@earth

企業パビリオンの中では、三菱未来館@earthも見ることができました。ここの展示は「もしも月がなかったら」というテーマで、月のない地球の現代を予想したシミュレーション映像が見られます。

wakamaru、働く

この映像を見るまでに40分くらい待たされたんですが、そこにたどり着くまでに段階を踏んで説明が行われるので、あまり長く待たされた感覚はありませんでした。案内ロボットの「wakamaru」たちが、ちょっととぼけたいい感じを出していました。日本語で喋るときには思いっきりアニメ声なのに、外国語説明になると突然流暢になってしまうのはどうしてなんでしょうか?

3次元CGによる映像そのものは、今やそれほど真新しい技術だとは思わないのですが、ここのポイントは映像の見せ方でしょうか。「鏡を使う」という意外に古典的な方法に音響効果を組み合わせて、広がりのある、包み込まれるような空間を見事に演出しています。感動できる展示であることは間違いないと思います。おすすめです。


三菱の「傘振り場」(左)と日立の「雨傘ふき取り機」(右)

この日もあいにくの雨模様だったんですが、三菱未来館@earthと日立グループ館ではこんなものが設置されていました。どちらも傘に着いた水滴を落とすものです。濡れた傘を持ち歩かなくてすむようにする配慮ですが、普段よく使われる傘袋を使う方法と比べると、後でゴミが全く出ない長所があります。

他にも、多くのパビリオンで環境への配慮を謳った展示が見られます。トヨタグループ館の入り口には、環境への負荷の低減、省エネルギー、リサイクルなど「環境技術」に関する様々な展示がありました。パビリオンの建物自体も、再利用を前提に作られた鉄骨のフレームと、再生紙などのリサイクル可能な素材で作られています。かけがえのない地球を守るための技術革新…というのはまさに「愛・地球博」らしいテーマだと思うんですが、今ひとつ前面に出ていないような気がするのが残念です。



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