大変長らくお待たせしました…というより、一番待ち遠しかったのは私自身の方だったりするんですが、いよいよスペースワープ10000の組み上がった骨組みの上にレールを配置していきます。
しかし、この調子では完成した姿を披露できるのはいつのことやら。今年中には何とかしたいんですが…残すところあとたったの1ヶ月です(汗)。
スペースワープ10000の場合、基本コースレイアウトを組むだけでも複数のルートが複雑に入り組んでいるわけですが、取扱説明書では、とにかく1本ずつ上から下までのルートを完成させていく…というのが作業の流れになっています。個々のルートをちゃんとボールが転がってくれるか、調整しながら作業を進めなくてはなりませんから、よっぽど複雑な組み合わせを考えない限りは、これしか方法は考えられません。
まずは、大回転のギミックを通っていく「大回転ルート」(勝手に名付けてしまいましたが)から始めます。途中に分岐を1回挟み、スタートユニットを通り、大回転ユニットと接続し、ユニットからボールを受け取ってエレベーターの一番下の入口につなげます。
スタートユニットから大回転ユニットへ…という流れが既に決まっているので、この部分はそれほど気を遣う必要はありません。大回転ユニットの前後で、ボールがこぼれ落ちないようにレールの位置をきっちり合わせておくことさえ気をつければ、あとは流れに乗せるだけです。もっとも、テストで何回か走らせているうちにアームの位置が微妙にずれてきて、ボールが落ちてしまうこともあるんですけどね。
実は、結構大変なのがスタートユニットよりも前の部分。スタートユニットに入る前にボールの速度をかなり落としておかないと、スタートユニットのところで飛び出してしまったり、うまくボールが押し出されずに詰まってしまったり…といったことが起こります。しかし、ルートのスタート地点からスタートユニットまでには結構落差がありますから、その前でスピードを削ぐための工夫が必要になります。
私の場合、ボールが詰まってしまうのにかなり悩まされました。スタートユニットの直前で一度レールを下げて、そこから上らせるようにしてみたり、逆に極力傾斜を変化させずに転がしてみたり…と、かなり試行錯誤を繰り返したんですが、スタートユニットは「たまに正常に動作する」程度の状態でした。
そこで、最初に切り詰めたレールの長さを再び伸ばし、ちょっと遠回りさせることで速度を落とすことに。これでようやくうまく行きました。一度切り詰めたレールをつなぐときには、「レールジョイント」という細くて短い鉄の棒を、パイプ状のレールの真ん中の穴に通してつなぎます。切断面を綺麗にカッターで整えないと、ジョイントは穴に入ってくれません。
次は、大回転ルート途中の分岐から一気に駆け下りる「4連ループルート」。とにかく勢いを殺さないように、4回の宙返りをなるべくスムーズにつなぎます。ループの直径は少しずつ小さくしていき、個々のループはなるべく真円に近い軌道で…とするのは、理屈ではわかっているわけですが、実際に組もうとするとこれが意外に難問です。
昔のスペースワープでは、立てたシャフトの間に横向きにシャフトを渡せるパーツがあったので、ループを組みたいときには横向きに渡したシャフトからアームを伸ばすと、比較的簡単にバランスが取れたんですが、現行版にはこのパーツがありません。立てたシャフトからアームを伸ばしていくしかないのですが、これがかなり頭を使う作業になります。
取扱説明書には、あらかじめシャフトに取り付けたアームに、どの順序でレールを通していくのかが丁寧に書かれているんですが、個々のアームをどの角度で設置するかは、完成写真を観察して読み取るしかありません。しかも、写真を再現したつもりでもなかなか綺麗に仕上がりません。うまく処理していかないと、ボールが通るときにレールやシャフトに接触して、そこでボールは落ちてしまいます。
何度でもボールを一番上から転がしてテストを続けます。ようやく4連ループを通り抜け、その先のエレベーターまでボールがたどり着いたときには、思わず声が上がりました。この達成感こそがスペースワープ組立の醍醐味の一つです。
…しかし、これでもまだ5ルート中の2ルートが組み上がっただけなんですよね。超アナログな試行錯誤は、まだまだ続きます。次回をお楽しみに。
ところで、今回はスペースワープの雰囲気を知ってもらうためにもボールを転がしている動画を公開しよう(特に失敗している場面!)と思ったんですが、パソコンのOSが新しくなったこともあり、動画編集の環境などもまだ慣れていない状況ので、残念ながら今回は見送ることにしました。また改めて公開したいと思っています。こちらもお楽しみに。
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