4年ぶりに自作パソコンの中身を入れ替えることを決断した私。早速パーツ選びの情報収集を始めました。とはいえ、そろそろ更新時期が近づいてきているとは思っていましたから、大まかなイメージは出来上がっていました。

先代先々代と、AMD社のCPUを核としたプラットフォームで組んできたわけですが、これにはCPUの64bit化で先行していたこと、価格が安かったことなどが要因にありました。しかし、Intel社のプラットフォームと比較すると、やっぱり安定感や信頼性では一歩譲る気がしていました。実際に、S3スタンバイ動作関係ではさんざん泣かされましたし。

というわけで、今回はすっかり64bit化も済ませたIntel社のプラットフォームで、「手堅くハイパフォーマンス」という路線を狙うことにしました。多少コスト的には高く付きますが、今回は安定感も一つのテーマですから、そこには出費を惜しまないようにしましょう。


Intel社の現在のメインストリーム向けプラットフォームは、今年年初に登場して以来、私も何度か話題にしている、コードネーム「Sandy Bridge」こと第2世代Core iプロセッサを核にしたシステムです。そのときにも「もう待つ必要はない」とコメントしているとおり、総合的に能力の高い、優秀な製品と言えます。

Core i7-2600K

今回のCPUにはもちろん、Sandy Bridgeの中では最高のパフォーマンスをたたき出すCore i7-2600Kを選択。定格3.4GHz(Turbo Boostで最大3.8GHz)で動作するコア4個(Hyper-Threadingで8スレッド実行可能)と、動画エンコード機能でも評価が高いビデオプロセッサ部が、1枚のシリコンチップ上に集積されています。

しかも、動作周波数の倍率は上限が固定されておらず、動作が許される限り引き上げることが可能。末尾の「K」がそのことを示しています。ちょっと気合いを入れた冷却機構を装備すれば、4GHz以上での動作も十分できそうですが、今回はオーバークロックについてはひとまず標準のCPUクーラーでできる範囲程度に抑えておきましょう。

個人的には、Windows 7とCore i7が現役のうちに、これらを組み合わせてみたかったんです。性能面はともかく、お互い「7」同士で語呂が良いですよね。そこまで考えてネーミングしているのかどうかはわかりませんが。


これと組み合わせるマザーボードの選択も重要です。特に、使用されるチップセットで多くが決まってしまいます。しかし、これについてもはっきり決まっていました。チップセットはIntel Z68 Expressで決まりです。「K」CPUのオーバークロックと、内蔵ビデオプロセッサを使用した画面表示を両立させたければ、これしか選択肢はありません。Z68は、Sandy Bridgeのデビュー当初にはなかったチップセットで、当時「待つ必要はない」と言ったものの、実はZ68のようなチップセットが出るなら待ちたいな…とは思っていました。

GIGABYTE Z68X-UD3H-B3

Z68を採用した製品でも、ボード上にビデオ出力を全く持たない製品もあったりする(ビデオエンコードなどの機能を使うためにも、ビデオ出力は必要)ので、選択には気をつけなくてはなりません。今回私が選んだのは、GIGABYTEのZ68X-UD3H-B3。基本的な機能と耐久性アップのための装備をきっちり押さえ、現在使っているDVI-Dの出力がそのまま使えます。黒基調のシックな基板デザインは美しいですね。…何となくGIGABYTEらしくない気もしてしまいますが。

ちなみに、ここに実装するRAMも更新が必要になってしまいますが、これはDDR3-1333対応メモリを4GB×2枚、計8GB購入。64bit版のOSで大容量メモリを活用する使い方を想定していますから、速度より量ということで、こんな選択になりました。安定性重視で、ヒートスプレッダの付いているものを選んでいます。


今回、一つこだわっておきたかったのがハードディスク。というよりも、高速なランダムアクセスが魅力のSSDとどう組み合わせるのかです。SSDはまだ容量あたり単価がハードディスクよりもずいぶん高価ですから、システムのインストールはSSDに、データはハードディスクに配置…というのが当初のイメージでした。

しかし、Z68チップセットでは、SSDをハードディスクのキャッシュのように使うことで、「ハードディスクのように大容量、SSDのように高速なアクセス」という、いいとこ取りのドライブを設定できる「Intel Smart Response Technology (SRT)」が利用できます。今回は、これを使ってみようかと考えました。

Crucial m4

SRTがキャッシュとして利用する容量は最大で64GB。つまり、キャッシュ以外にSSDの領域を使わないのなら、容量はそれほど要らないことになります。小容量のSSDはアクセス速度面で不利なものが多いので悩ましいところですが、今回は1万円弱のバーゲン価格で売られていたCrucial m4の64GB版をチョイス。書き込みは公称95MB/sとおとなしめですが、読み取りは415MB/sもあります。もちろん6GbpsのSATA3インターフェース対応です。

これに組み合わせるハードディスクは、日立の1TB版をセレクト。速度面はSSDがフォローしてくれますから、ここは価格重視ということで5,000円未満で済ませました。


そして、もう一つ購入せざるを得なかったデバイスがありました。それは光ディスクドライブ。私の購入したマザーボード・Z68X-UD3H-B3も含め、最近の製品ではパラレルATA(IDE)のインターフェースが装備されていないので、これまで使っていたドライブは直接はつながらなくなってしまうんですよね。変換アダプタを噛ませるくらいなら、ここも新しくしておいた方がシンプルです。

そして、せっかくですからここにはブルーレイディスクの扱えるドライブを選んでおきたいところ。1万円強のバーゲン価格で売られていた、パイオニア・BDR-206Dの白箱を購入しました。DVD-RAM非対応としたことでコストダウンを図っているのだとか。DVD-RAMなんてマニアックなディスクは1枚しか持っていない(持ってるんかい!というツッコミ大歓迎)私にとっては、全く問題ありません。


これらのパーツを組み合わせ、あとは我が家の2台のパソコンからもパーツをかき集めて1台にまとめよう!というわけです。そして、余ったパーツは売ってしまえば、多少は購入費用の足しになるだろうという算段。続きは、また回を改めての紹介としましょう。



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