とことん、ブレない。

パナソニックから、レッツノートシリーズの2015年秋冬モデルが発表されました。ちょうど1年前に、700g台半ばの2in1モデル・CF-RZ4のデビューに大興奮したのはまだ記憶に新しいんですが、今回、あれ以来1年ぶりに、新設計の筐体を持つモデルが投入されました。

CF-SZ5は、12.1型のタッチパネル非搭載画面とDVDスーパーマルチドライブ(パナソニックストアモデルではブルーレイドライブも搭載可能)を搭載した、伝統的なクラムシェル型ノートPCです。円形タッチパッドの「ホイールパッド」なども含め、CF-SXシリーズの直系かつ正統の後継機となります。

全てに従来からのレッツノートの美点を受け継いだ上で、929gという「光学式ドライブ内蔵PCとして世界最軽量」の軽さを達成しました。この重量は、軽量なバッテリーパック(S)を装着した際の数値になりますが、それでもJEITA 2.0基準で約14.5時間という十二分なバッテリーライフを確保しています。バッテリーパック(L)に加え、NTTドコモのLTE回線対応のワイヤレスWANも搭載した最重量モデルでも、たったの1.05kg。いったい、どこまで軽くすれば気が済むのでしょうか(笑)。


パナソニックでは、常にユーザーからの声を集めながら次期モデルの構想を固めていくのだとか。今回は、企業のお得意様を集めたイベントで、次期モデルに向けた方針の原案をぶつけて、意見を拾ったのだそうです。

レッツノートは、かなり初期の頃からモバイルノートにも光学ディスクを内蔵することを重視してきたブランドで、CF-R1以降の世代で初めて光学式ディスクの内蔵を実現したCF-W2から数えても、もう10年以上の歴史があります。そのコンセプトが受け入れられているからこそ続いているわけで、劇的に何かを変えるというよりも、あとはどちらの方向に突き詰めていくのか?という考え方になるのは理解できます。

ちょうどWindows 10のデビューというタイミングで、他社が様々な新機軸のモデルを投入しようとする中で、愚直なまでに全くブレないコンセプトですね。しかし、Windows 8.xではタッチ操作に適応するために少々迷走した感もあったものの、Windows 10は「デスクトップで使うWindows」としての基本に立ち返ったともいえるわけで、私にはこのタイミングでCF-SZ5が登場したのは必然だったと思えます。


継続となるRZ、MX、LXの各シリーズも、末尾の数字が5で揃い、筐体デザインはそのまま維持されるものの、第6世代のCore i/mプロセッサを搭載し、Windows 10プリインストールで出荷されます。夏モデルに続いて、店頭販売モデルにもワイヤレスWAN内蔵モデルが用意されます。このあたりは実に順当な、手堅い改良となっていますね。

レッツノートの新製品発表では、CF-R1以降、ラインナップの全ての機種で設計を一新…という例は記憶にありません。いつでも、刷新されるのは1機種のみで、それ以外はマイナーバージョンアップに留めています。単に、開発体制としてそこまでのリソースを割けないだけなのかも知れませんが、こうしたラインナップの整備方針にも、昔から実にブレがありません。

企業向けを主眼としたモバイルノートという、ある種ニッチな市場だからこそできることなのかも知れませんが、全てにおいてここまで徹底されていると笑いすら出てきます。大したものです。

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