TIA

先日入院したときに、脳梗塞までは至らなかったものの、一時的に脳の血流が悪化することにより、脳梗塞のような症状が出たのではないか…という話をしたかと思います。結局、病院での診断名は「一過性脳虚血発作」となりました。英語の「Transient Ischemic Attack」の頭文字を取って、「TIA」と記載されたりもします。入院中に先生に見せていただいた検査結果でも、病名のところに「TIA疑い」と記載された紙がありました。

TIAの場合、その名のとおり脳梗塞のような症状は一過性のもので、数分から1日も経つとすっかり元どおりに回復します。しかし、実は単純に「回復したぞ!良かった、良かった」…という話にはならなかったりもします。


重要なポイントは、TIAを発症した場合、後で脳梗塞を発症する例が相当見られるということ。文献によってその確率の数値には差はありますが、「90日以内に15~20%」とか「1年以内に10%」とか、十分に発生の可能性を考慮しなくてはならないレベルです。もちろん、ただ手をこまねいて血管が詰まるのを待っていて良いはずもなく、それを未然に防ぐため対処していく必要があります。

TIAでは脳のダメージの形跡が残らないため、直接引き金を引いた要素が何だったのか?がわかりにくくなります。そもそも、病院に運ばれたときには症状はすっかり治まっていたりしますからね。私の場合も、総合病院に運ばれた頃にはかなり落ち着いて、頬の当たりのしびれが少し残っているくらいでした。それでも、少なくとも何がリスクになっているのか、なり得るのかは把握しておかなくてはなりません。


そもそも、脳梗塞は脳の血管のどこかが詰まってしまうことが原因。動脈硬化で細くなってしまった脳血管が最終的に詰まってしまう場合もありますし、他の場所で発生している血栓の一部が剥がれて脳血管に詰まってしまう場合もあります。特に、心臓に不整脈等の不具合があると血栓が発生しやすくなります。

このため、入院してからの1週間で、脳や頸動脈などの血管と心臓周りに関する検査をみっちりと受けることになりました。結果的に、血管については動脈硬化の度合いは年齢相応で問題があるものではなく、心臓の機能にも異状なし…ということでした。

しかし、血液検査からは大きな問題が明るみに出ました。中性脂肪やLDLコレステロール(いわゆる「悪玉コレステロール」)の数値が正常範囲の上限を超え、「高脂血症」と言って良い状態。また、ここ数ヶ月の血糖の高さを示すHbA1c(へもぐろびん・えーわんしー)の値も正常より高く、糖尿病の可能性も指摘されました。いずれも動脈硬化、さらには脳梗塞へと進みかねない危険因子。これについては、早速投薬が始まりました。


しかし、薬の内服だけで簡単に解決すると思ってはいけません。本来は、生活習慣を変えていければ薬なんか要らないはずです。だからこそこれらの病気は「生活習慣病」と呼ばれる訳なんですが…。間違いなく変えなくてはならないのは食事。摂取するカロリーを抑え、コレステロールの摂取も控え、さらには塩分の摂取も控え…ということが必要です。

「おいしいものは、脂肪と糖でできている」なんてCMもありました(コカ・コーラ「からだすこやか茶W」)が、その脂肪と糖を減らすことになるわけで、美味しいものを食べるのが好きな私にとっては、これはなかなか辛い話だなぁ…と思っていました。

しかし、そうでもないな…と思い返すことになったのが、病院で出される食事。相当厳しい制限が掛かっている割には、意外に美味しく食べられるんです。塩味以外の酸味や辛み、うまみを効果的に使ってみたり、減塩の味噌汁ではなく通常の味噌汁の分量を減らしてみたり…今は、工夫次第で意外にイケるのでは?と思っています。

そもそも、分量を食べることで満足しているような年代でもなくなってきました。これを機会に、食べる満足感を量から質に転換していきたいですね。

なお、日頃から運動することも有効な対策で、普段から走ってきた私ではあるわけですが、さすがにこんなことがあった後ですし、「2~3ヶ月の間は激しい運動は控えるように」と先生から指示を受けました。今月末には駅伝大会で走るつもりでいたんですが…。とはいえ、ここで無茶をして取り返しの付かない事態になっても困りますし、ゆっくり元に戻していきたいと思います。

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