少し前の話になるのですが、9月の中旬に自宅の無料点検を受けました。もちろん、飛び込みの怪しい業者がやって来たわけではなくて、BESSのログハウスのメンテナンスを請け負っている(株)家守りから連絡を受けて、こちらからお願いしてあったものです。
1年に1回くらいは、こうして声を掛けていただいて点検を受けています。親会社の考建が倒産してヤマダ電機グループ傘下になるなど、この会社にもいろいろあったと思うのですが、こうして切れ目なく対応を続けていただいているのは、ありがたいことです。
点検内容としては、主に外装に傷みがないかどうか、建物自体が傾いてきていないか、床下の状態に問題は無いか…といったところです。私自身で立ち会いたかったので、土曜日の夕方に都合を付けていただいて、2時間ほど掛けてじっくり点検していただきました。
点検の結果、重要な指摘事項はふたつ。もっとも、どちらも十二分に自覚があるポイントでしたから、驚きはありません。ただ、アタマを抱えたことは確かなのですが…。
ひとつ目は、「外壁の再塗装がすぐにでも必要」。外壁の塗装については、引っ越した最初の年に襲来した台風で被害を受けて以来、事あるごとに話題になり続けています。塗り直しが必要なことは、点検を受ける度に指摘され、見積も何度も取っているのですが、「費用が出せない」と先送りし続けていました。もう10年以上、私のストレスの種のひとつです。


業者にお願いする費用がなければ自分で塗ればいい!ということで、母屋1階のログ壁、南側のドーマー、離れのショップ全体については、DIYでひととおり塗り直しています。2階東側の妻壁の一部も、別件で足場が組まれたのに乗じて、こっそりひとりで登って塗り直しました。それでも、どうしても自分ではたどり着けない場所が残り、例えば西側の妻壁などは一度も塗り直されていません。木材の地肌が見えて真っ白な場所もあり、点検なんかしなくても必要性は痛いほどわかります。
以前には、2階も全て自分で塗るために、足場設置と塗料の資材費のみの見積を取ったことがありますが、ちょうど他の出費も嵩んでいた時期で、発注は断念しました。その後、なかなか週末に時間をまとめて取るのが難しくなってきたので、全て塗っていただく見積を取ったこともありますが、今度はあまりの費用の高額さにアタマを抱えました。
とはいえ、このまま放りっぱなしにするわけにも行きません。人件費、資材費、分割払いの金利など、全てが上昇傾向にある現在、これ以上先送りすると、必要な費用は増えていくばかりです。今回は、自分で塗れるところは塗って、足場がないと作業できない2階部分の一部だけお願いする…という形で、見積をお願いしました。費用を抑えつつ、何とか進めなければ!と考えると、これしか方法はありません。
もう一つが、「床下の防蟻処理」。こちらも、ずいぶん前から言われている話なのですが、ずっと先延ばしになっていました。幸い、シロアリの被害はまだ受けていないのですが、コレを条件にして税制の優遇を受けていたりもするので、手遅れになる前にやるべきことはやっておかなくてはなりません。
防蟻処理については、いわゆる殺虫剤を使う方法の他に、ホウ酸を使う方法があります。ホウ酸は揮発しないので、有効期限が5年程度の殺虫剤処理とは異なり、半永久的に効果が持続する利点があります。その代わり、処理はちょっとお値段が張りますが…。
ホウ酸は、虫に食べてもらわないことには効果がありません(生物代謝を阻害する性質を利用します)。また、ホウ酸は水溶性なので、家屋周辺に撒くような使い方ができません。これらを理由に、「予防はできるが駆除には効かない」などと業界団体のネガティブキャンペーンが行われているようです。まあ、5年ごとに殺虫剤を使ってもらった方が、業界としては儲かるでしょうからね。家屋の床下に対する予防対策としては、有効だと思っています。
今後も住み続けることを考えれば、ホウ酸の方がライフサイクルコストとしては有利になるはずです。ホウ酸処理を前提に、見積もりを出していただくことにしました。
外壁塗装とホウ酸処理を合わせて見積もっていただいたところ、一括払いはとてもムリですが、分割払いしていけば何とか対応できるくらいのお値段を出していただきました。先にも触れたとおり、ここでやっておかなくてはさらに費用は膨らむばかりです。これでお願いすることにしました。
ちなみに、外壁塗装はともかく、シロアリ対策は単独では分割払いの審査が非常に厳しくなっていて、「基本的に認められない」くらいの状況になっているのだそうですね。理由は、悪徳商法の契約があまりにも多いから…だとか。世知辛い世の中です。

余談ですが、今回の記事の写真を使って、Geminiに外壁塗装の完成予想図を作ってもらいました。Googleの画像生成AIの最新版・「Nano Banana」は、画像を繰り返し生成させたときなどに、相互の整合性を維持するのが得意。相変わらず文字が化けたりはしますが、家の形が崩れていくようなことは皆無です。どんどん進化しているのは驚きですが、AIに騙されないように注意するのは、さらにタイヘンになっていきそうです。
こうやって画像にすると、テンションが上がりますね。出来上がりが楽しみで仕方ありません。もっとも、自分で相当たくさん塗らないと、この状況にはたどり着けないのですが…とにかく、ガンバリマショウ。
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