先日、「いつまで?…とりあえず、もうしばらくは」というタイトルで、SSK Worldの2025年を振り返ってみたわけなのですが、そちらでも書いたとおり、何をどうまとめたら良いのかは、本当に悩んで、悩んで、悩んで、悩んで、悩みました。…5回繰り返すのは、今年の流行語パターンでしょうか。
最近は、こんなときには、とりあえずGeminiにちょっと話を投げてみることが多いです。例えば、こんな感じに。
ワタシが執筆するブログサイト「SSK World」(https://www.sskworld.net/ )で、2025年に投稿された記事の総括を投稿したいと考えています。どのような記事があったか分析し、まとめ方のアイデアを3パターン提案してください。
Geminiに投げかけた最初の問い
すると、GeminiはURLからWeb上の記事を探索し、今年の投稿記事が110本以上あったことを確認し、「Tech & Gadget」「Car Life」「Log Home & DIY」という軸を整理し、「3大トピックス」「月別のダイジェスト」「ベストバイ・ワーストトラブル形式」という3つのパターンを提案してくれました。その後、「10大ニュース」「今年の漢字」なんかも出てきたのですが、10大ニュースだとちょっと視点がブレすぎますし、今年の漢字は一つにはとても決まりませんし…というわけで、これらはボツにしました。
結局、チャットのやりとりの中で出てきた「アップデートとメンテナンス」をキーワードに、これらを共通して貫く概念は何だろう?とやりとりなどして、最終的な構成を決めました。結局、Gemini案はあまり採用されなかったのですが、アタマの整理には結構役立った気がします。
今年は「Geminiに相談」「ローカルAI、実は不便?」などの記事を書きましたが、生成AIにちょっと意見を求めて、一緒に考えてみる…というプロセスが、ずいぶん身近になってきました。ここまで例に挙げたような、何か新しいモノを作るときのアイデア出しには、非常に役立っていると感じます。
そして、おカネをいただく仕事の方でも、生成AIが随所に導入されて、彼らに仕事を任せる場面がかなり出てきています。定型的な依頼文の文書などは、AIに乱文で内容を伝えると、型にはめたモノを作ってくれます。どうも普段の自分の言い回しとは違うなぁ…という部分を修正したりして仕上げます。イチから書くよりは、ずいぶん楽です。
会議の音声録音を文字起こしして議事録にしたり、広報のポスターを作ったり…というあたりも、結構得意な仕事のようです。文字起こし直後の生データは「えー」「あのー」などが大量に並ぶ、実に読みにくいデータなのですが、これを要約させると突然マトモな文章が出来上がるのは本当に不思議です。
ポスターについては、どんなものを作るのかは基本的に文章(プロンプト)で指示するわけですが、適切に指示を与えられないと、思ったとおりのものが出来上がってくれません。そんなときには、まずはチャットAIを相手に「ポスターを依頼するためのプロンプトを作って」とやったりします。「確認したいポイントは一つずつ聞いてください」と付け加えれば、対話形式で情報を確認してくれて、最終的には画像生成AIに渡すプロンプトを仕上げてくれます。
ちなみに、「いつまで?…とりあえず、もうしばらくは」のアイキャッチ画像も、外壁塗装中の我が家の写真を与えて、Geminiに手書き風のイラストを作ってもらったものです。これも、


この写真の構図を元に、手書き風のイラストを作成してほしい。
-右上に映り込んでいる電線は描かない
-日差しは正面側から当たっているように変更
写真を見せてGeminiに出した指示
と指示を与えただけで、これが出来上がってしまいます。タイヘンな時代になったものです。今回のアイキャッチ画像は、本文全体を読ませて、3次元CG風にイメージ画像をお願いしました。
そんな風に1年を過ごしてきて思うのは、文章を自分で書く機会が減って、だんだんマトモな文章が書けなくなってきたのでは?ということ。SSK Worldにアップしている文章は、今のところは明示的に示さない限りは私が打っている文章なのですが、書き進める速度が以前よりもずいぶん遅くなったと感じます。やっぱり、普段から鍛錬していないと能力は落ちるものです。アタマも、カラダも、ココロも、それは同じことのような気がします。単に老化しただけ?という気もしなくもないわけですが…。
生成AIと向き合っていると、結局のところは「指示を出す能力」が重要だと思うのですが、その指示も、やっぱり基本は文章で書かなくてはなりません。写真や手書きの画像なども指示に使える(Androidスマホの「かこって検索」なんかもこの一種)ようになってきていますが、その画像をどうするか?という文章はやはり必要になるのが普通です。
アタマの中で考えているときにだって、基本的には言葉を使って、文章で考えていることが多いのではないかと思います。文章を整える力は、考える力そのものである…と言ってもよさそうです。考えることを諦めたくはありません。そのためにも、できる限り自分の言葉で文章を作っていくことは続けなくてはなりませんね。日々、精進します。

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