技術がシナリオに追いついた

去年は「もっと映画館を好きになる年」ということで、結局26回(新作24本)も映画館に足を運んでしまいました。すっかり好きになってしまったせいか、去年限りでこれを終わらせてしまうのは残念で仕方ありません。今年も、「映画館」とは言わず「もっともっと映画を好きになる年」ということで、映画館にどんどん新作を見に出かけたいな…と思っています。

そんな私の今年1本目を飾った映画は「キング・コング」になりました。去年12月公開でしたが、結局年内には見そびれてしまったんです。1933年に公開された同名の映画を元に、「ロード・オブ・ザ・リング」3部作でその名声を不動のものにしたピーター・ジャクソン監督が、あのスタッフと共にリメイクした作品です。

もともと、彼が映画監督を志したきっかけが少年時代に見たオリジナル版「キング・コング」で、「ロード・オブ・ザ・リング」の前にもこの企画を出してみたもののボツにされた…というほどの思い入れがあるのだそうです。気合いの入り方はもう尋常ではありません。3時間以上の超長丁場ですが、全然飽きさせない作品でした。

【DVD「キング・コング(2005)」】

公式パンフレットには1933年のオリジナル版「キング・コング」の映像が載せられていますが、正直なところコングはちゃちな人形にしか見えません。しかし、2005年版のコングは、いい意味でごく普通の…ただし非常に巨大なんですが…ゴリラです。コングも登場する他の生き物たちもCGで作られているそうですが、実に生き生きしています。また、髑髏島のジャングルや1933年当時のニューヨークも、CGやミニチュア、実物大のセットを駆使して実にリアルに再現しています。現実世界とファンタジーが見事に融合しています。じっくり見ていると、画像合成の境目が見えてきてしまう場面もあるのは、最近の私たちの目があまりに肥えすぎてしまったからでしょうか。

考えてみると、これだけ最新の技術を駆使して作られた映画が、基本的にオリジナル版の忠実なリメイクであることに驚きます。「キング・コング」のシナリオは当時の技術で映画化するにはあまりにも破天荒すぎたのかもしれません。70年以上経って、ようやく映像化の技術が「キング・コング」の世界に追いついた…と言えそうですね。



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