星野阪神を考える(1)

相変わらず荒れた試合が続いているJリーグ。先週のtotoでは、ついに史上初の1等該当者無しとなりました。この回の私の的中試合数は、何と13試合中のたった2つ。予想方法が「勝ち・引き分け・負け」から「勝ち・延長・負け」に変わったことの影響もありそうです。繰越金もついに7億円以上に膨れあがりました。まあ、どれだけ繰越金が増えたところで最大賞金が1億円であることは変わらないんですけどね。


一方、プロ野球の方に目を向けてみると、これまでのところ最大の話題は阪神タイガースの快進撃でしょう。昨日までの12試合で10勝2敗。見事な開幕ダッシュです。特に、センバツ高校野球の間は本拠地の甲子園が使えない…というハンデも乗り越えてのこの成績ですからね。大したものです。早くも大阪では優勝へのマジックナンバーの掲示を始めた店もあるようです…さすがにそれは気が早すぎると思うんですが。

オープン戦でもタイガースは絶好調でした。単に勝っていただけではなく、投手も、野手も非常にいい動きを見せていました。タイガースがオープン戦で好調なことは結構良くあることで、まあ春の珍事だろう…程度に考えていたんですが、シーズンが開幕しても勢いはそのままでしたね。打撃戦でも、投手戦でも、自由自在に勝っている印象を受けます。まさに「投打がかみ合っている」とはこのことを言うのでしょう。


阪神タイガースと言えば、昨シーズン終了後に野村克也前監督が夫人の不祥事で辞職。代わって監督に就任したのは、昨シーズンまで我らが中日ドラゴンズを率いていた星野仙一氏でした。このことについては先にWeekly SSKの話題にも採り上げているんですが、野村氏に続いて球団とは直接の関係がない星野氏を監督に起用したタイガースがどれだけ変われるのか、そこが注目のポイントでした。

星野監督のおかげで、今年のタイガースは例年以上にマスコミに採り上げられています。もちろん監督ばかりでなく選手も良くテレビに映っているわけですが、見ているとこれまでよりも選手たちの表情に自信が見えるようになって来ました。よく言われたのは、これまで最下位がずっと続いていたので選手たちの間にも負け犬根性が染みついていた…ということで、星野監督がまず取り組んだのは選手の意識改革だったそうなんですが、どうやらこれは上手く行っているようです。確かに選手は変わってきました。

そして、もう一つ思ったのは星野監督の表情がドラゴンズの頃と変わってきたこと。ドラゴンズ時代の星野氏は、鉄拳制裁も辞さない熱血指導者のイメージが強かったんですよね。最初に監督になったときの選手への第一声が「覚悟しとけ」だったことはあまりにも有名ですが、それももう十数年前。星野氏も2度目の監督就任以降はイメージチェンジを計ろうとしていたようなんですが、当時を知る選手がまだ在籍していたこともあり、結局選手たちには怖がられたままだったようです。

一方の「タイガース・星野監督」はどちらかというと柔和な表情が目立ちます。選手との対話も結構多いようです。タイガースの選手たちも星野氏に対して「怖い」というイメージを持っていたとは思うんですが、しばらく接してみて「な?んだ、そうでもないじゃないか」と印象が変わったのではないでしょうか。むしろ、前監督の野村氏と比べるとストレートに物事を話す星野氏は歓迎されたようです。野村監督と対立してしまい出場機会のなかった選手も、今シーズンは活躍していますよね。選手が変わっただけではなく、監督も見事にイメージチェンジを果たしたのではないでしょうか。

ところで、忘れてはならないのは野村前監督の功績。確かに野村監督時代のタイガースは最下位を続け、成績自体は決して褒められたものではありません。しかし、昨シーズンあたりから選手たちの動きの良さが目立つようになってきました。もともと野村氏は選手の育成では評価の高い人物ですよね。若手選手だけでなく、他球団を解雇されたベテラン選手を「再生」することでも有名でした。監督交代以前から、このまま行けば今シーズンあたりは結構面白いかも…と思っていましたから、そんな予感が当たったということで、私としては嬉しいんです。ただ、ちょっと悔しいのはその理由を監督が代わったことだけに求める論調が多いこと。確かに、高められてきた潜在能力を表に引き出したのは星野氏の力量と言えると思いますが、グラウンドで試合をしているのは選手たちです。もっと褒めてやって欲しいですね。


今後のタイガースの快進撃はどこまで続くんでしょうか?。実は、開幕当初絶好調なタイガースも意外に良くある話です。ただ、そんな場合でも6月くらいにはいつの間にか最下位争いをしていたりします。今の強さが単なる絶好調なのか、それとも本物なのかはこれから見極めていく必要があります。だからこそ今回のタイトルには「(1)」という通し番号が始めから付けてあるんですよね。どんな展開があったにしろ、今後またこの話題を採り上げることはあるはずです。

実は、一つ気になっていることがあります。ここまで絶好調のタイガースと対戦していない唯一のチームが我らがドラゴンズなんです。今期初の竜虎決戦は、火曜日・16日の豊橋市民球場から始まります。ただでさえ楽しみな因縁の対戦。ドラゴンズが絶好調のタイガースを止められるのか?という予想もしなかった楽しみまで加わりました。試合の前にいろいろ考えるのがこれまた楽しいんですよね。



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