科学技術の22年間

2年に一度の日米野球のシーズンになりましたが、今年は大異変が起こっています。日本プロ野球代表が初戦から3連勝してしまいました。その後は尻に火のついたメジャーリーグ代表が3連勝しましたが、点差はともかく試合内容では日本代表は決して負けていませんでしたね。実況や解説の人たちは「日本野球のレベルがメジャーリーグに追いついたんだ」と喜んでいましたが、果たしてそうなんでしょうか?。シーズンが終わってからのブランクは日本よりも長いメジャーリーグですから、選手のコンディションも決して良くないはずです。出来たら、シーズン途中の絶好調の時期にこの対決を見てみたいものです。もちろん今日の最終戦の結果も楽しみですが。勝ち越しを賭けた両チームの本気の戦いが見られるに違いません。

7月の終わりから練習を続けてきた「第九」の合唱ですが、毎週少しずつ教わりながら、ようやく楽譜の最終ページまでたどり着きました。でも大変なのはこれから。本番では指揮者の意図するとおりに、オーケストラの演奏に合わせて、しかも譜面は全く見ずに歌い切らなくてはなりません。本当にそんなことが出来るのか不安たっぷりですが、ともかく本番まであと1ヶ月少々の間は練習あるのみでしょう。それでも、仕事中などに無意識のうちに自分のパートを口ずさんでいるのに気付いたりして、これなら意外に大丈夫かも?と思ったりしますが。


私の新居の荷物の整理は相変わらず遅々として進まない訳なんですが、それでも部屋の中の段ボール箱はそこそこに減ってきました。中には一応持ってきたものの結局ゴミとして捨てられてしまう物や、中古品として売ってみようと思っている物があります。一方で、それほど使うわけでもないのにやっぱり捨てられないものというのは確かに存在します。

本はほとんど持ってきましたが、雑誌の多くは「もう読まないだろう」ということで処分しました。それでも捨てられなかった雑誌が一つあります。それが科学雑誌の「Newton」。詳しくは発行元・ニュートンプレスのホームページを見ていただきたいところですが、捨てられなかった理由は「創刊号から全ての号が揃っているから」。それも、月刊誌で創刊は1981年7月。100ページ以上もある本が増刊号など含めると250冊以上ありますから、スチール製の本棚1つをほとんど埋めてしまうくらいの分量になります。

創刊当時小学生だった私が読むには難しすぎる記事も数多くありましたが、それでも我が家で購入し続けた大きな理由はおそらく綺麗な写真やイラストが紙面全体を彩っていたから。これなら文章の意味がわからなくても楽しめますからね。驚くべき事は、創刊から22年経つ現在まで、豊富な写真とイラスト中心の構成はもちろんのことA4判オールカラー・144ページの装丁が全く変わっていないこと。おかげで保存するときには収まりがいいですね。ちなみに、価格は当初は800円でしたが現在は1,000円になっています。


当然の事ながら、Newtonには毎回自然科学全般での最新のトピックが取り上げられています。これを22年分並べてみると、いろいろと面白いことに気が付きます。例えば、相対性理論に関する記事は一定の間隔を置いて定期的に取り上げられています。同じ読者が何度も読むと言うよりは、新しい読者のために何度も取り上げているのだと思うのですが、いろいろと文章やイラストで説明された物を見ても、そのときにはわかったような気になるのですが、やっぱりどこか難解な話ではあります。素粒子理論にはいろいろと違う物が現れてこれも面白いですね。これまたわかったようで理解は出来ていない気がしますが。

私が特に好きな記事に、工業的な先端技術やそれを投入した製品の紹介記事があります。この分野を見ると、この22年間の技術の進歩の猛スピードを読みとれて面白いですね。例えば、1984年に「超LSI」と題して半導体集積回路を取り上げているんですが、当時の最先端CPUに搭載されたトランジスタの数は10万個レベル、配線の幅は1?2μmでした。今や1つのチップの上には1億個を優に超えるトランジスタが載り、配線の幅は0.13μmから90nmに向かおうとしています。最新技術の一つとしてレーザーディスクが紹介されていますが、現在は直径が半分以下で完全デジタル記録のDVDがそれに取って代わっています。

「21世紀はこうなる」的な未来予測の話も大好きな記事の一つです。既に21世紀になってしまったわけですが、10数年前当時の予測を振り返ると、予測を大きく上回るレベルで実現してしまった物がある一方で、未だ実現の見通しすら立たない物もあります。初めて読んだときには「そんな物が作れるのか?」と思っていたテレビ電話や壁掛けテレビは既に現実の物となっていますし、携帯電話も小中学生までが持ち歩くようになるとは思っていませんでした。しかし、リニアモーターカーの中央新幹線は実現していませんし、月面基地も実現するかどうかは大いに疑問です。まあ、このあたりは純粋に技術的に可能かだけではなく、政治的、経済的事情…といったそのほかのいろいろな条件が影響するのですが。

しかし、こうした未来予測の中に多くの夢、希望が並べられているからこそ、多くの人たちが実現のために努力し、実際に達成されている…とは言えるのだと思います。明るい未来を夢見ることは楽しいことです。そして、夢が実現することはとても嬉しいことです。途中の道筋は辛くとも、実現するために頑張れるんですよね。暗い話の多い昨今ですが、夢見ることは忘れたくないものです。



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