NASの使い道 (デスクトップ編)

早くも限界が近い?

自作デスクトップ機に内蔵されているハードディスクの容量は、システムをインストールしているRAIDが60GB×2台のストライピングで120GB。あとはデータ保存用に40GBのものを1個取り付けてあります。合計160GBということで、ちょっと前までならこの容量はほぼ無限に近い広さでした。

ところが、テレビ番組を録画するようになってからこの状況は一変します。MPEG2形式による動画のキャプチャーは膨大なデータ量を必要とします。現在テレビの録画は平均5Mbpsの可変ビットレートで行っていますが、この画質で1時間番組を録画すると約2GBのファイルができあがります。次々にハードディスクに録画していくと、ディスク容量は湯水のように使われていきます。気が付けば、テレビ録画に使われていたのは何と60GB。データ格納用ドライブに収まりきらないどころか、システム用ドライブを圧迫し始めていました。

もちろん、テレビ番組のデータを整理したり編集したりして、ファイルサイズを小さくするのも大事なことですが、より多くのファイルを保存しておくためにはどうしたらいいのかを考えてみることにしました。一つ候補に挙がったのが、最近ずいぶん安価になってきた書き込み可能なDVDドライブでした。7?8種類のディスクに対応したドライブも登場してきたので、乱立する規格も気にしなくてよさそうです。特に、DVD-RAMの扱えるドライブならMTV1000との連携で直接DVD-RAMに録画することも出来ます。

しかし、外部記憶装置に記録してまで保存するほどの番組がどのくらいあるのか?…と考えてみると、それほどのものはほとんど持っていないような気がします。むしろ、大容量のハードディスクから好きな番組をいつでも見られた方が便利かな?と思い、ハードディスクを追加することにしました。

HD-120LAN

NASという選択

いろいろ検討してみましたが、結局購入したのはこれ。メルコから発売されたばかりの新製品・HD-120LANです。100BASE-TXインターフェースを持ち、LANに接続するタイプのいわゆるNAS(Network Attached Storage)ですね。容量も120GBと十分です。実は名古屋で気になっていた周辺機器というのはこれ。名古屋はメルコのお膝元ですしね。

「内蔵する」「USB2.0やIEEE1394の外付け」などの選択肢も考えましたが、LAN接続の場合、パソコン本体とは完全に独立して動作し、複数の端末から共有できるというファイルサーバー的な使い方ができます。…というよりも、ファイルサーバーに特化した専用端末こそがNASであるという見方が出来るわけで、中にはかなり高度なセキュリティ機能を装備した製品もありますが、HD-120LANはこのあたりの機能は最低限に抑え、4万円を切るNASとしてはかなりの低価格で提供されています。まさに「LAN接続の外付けハードディスク」という形容がぴったりの製品です。

セットアップも実に簡単で、付属のCD-ROMから簡易セットアップを起動し、画面の指示に従うだけで自動的にネットワーク設定が完了し、ドライブレターまで割り振られます。USB接続の場合と手間はほとんど変わりません。ノートパソコン側からだとオフラインで使うための設定をしたりしますが、デスクトップの場合はその必要もありませんからね。実にお手軽。

性能チェックと使用上の注意

ネットワークにつながっていると言うことでちょっと普通と感覚は違いますが、外付けのハードディスクとしてどのくらいのパフォーマンスを持っているのかはやっぱり気になります。そこで、毎度お馴染みのHDBENCHを使って調べてみました。

HDBENCH3.30
machineHDD ReadWriteFile Copy
HD-120LAN775446141862
GA-8IEXP (RAID)719595598614290
GA-8IEXP (ICH4)263163211022174

さすがに内蔵ハードディスクの爆発的なパフォーマンスには大きく及ばないんですが、意外に健闘しているな…と感じました。確かに転送速度が遅いのを体感できるんですが、ストレスは意外にありません。それよりも気になるのが、2GB以上の巨大なファイルを転送するとしばしば失敗すること。必ず失敗する…というわけでもなく、これについてはただいま原因を調査中です(下記注も参照)。

もう一つ、不具合ではないんですが気をつけなくてはならないのはファイルを削除するとき。見た目は外付けハードディスクそのものとはいえ、その実態はネットワークの向こうのファイルなので、「削除」するとごみ箱に入るのではなくいきなり完全に消去されてしまうのです。もちろん、削除する前に確認のメッセージが表示されますが、これまでと同じ感覚で「OK」ボタンを何気なしに押してしまうと後で泣くことになるかも知れません。

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