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ThinkPad X13 Gen 6 Intelにするか、それとも…

レッツノート・CF-SV8の次、私にとっては7代目の相棒となるモバイルノートPCをどうするか?を、2年半近く考えてきました。ついにThinkPad X13 Gen 6 AMDで決まるのか?と思っていたのですが、またしても再考を余儀なくされています。コレを購入するなら是非装備したいワイヤレスWAN(WWAN)やタッチパネル画面の提供は、当分先になりそうだ…ということで、レノボのZさんからはIntel版のX13 Gen 6をオススメされたところです。

せっかくいただいたアドバイスですが、もちろんこれを鵜呑みにする必要があるわけではなくて、私が採れる選択肢はいくつかあります。とりあえず「検討します」とお返事してチャットを締めた後で、改めてじっくりと考えてみました。

もちろん、考えられる選択肢のひとつは、WWANとタッチパネルの提供が始まるまで、ThinkPad X13 Gen 6 AMDを待ち続けること。ただ、Zさんのお話を元にすると、これは相当待たされる可能性が高そうです。「AMD版はなかなか発売の時期が決まらないので」というのは、今回だけに限った話ではないようにも聞こえます。

レノボの直販サイトの案内によると、現在WWANとタッチパネルの装備が可能なThinkPad X13 Gen 6 Intelのカスタマイズモデルについては、納期は決済日を起点として「最短4週間以上」ということになっています。Zさんからしても、私がIntel版を注文して納品を待っているうちにAMD版へのWWANなどの提供が始まってしまえば、私からクレームが入る可能性は容易に想像できるはずです。その上で「Intel版をオススメ」と提案するということは、1ヶ月以上というレベルでAMD版についての進展はなさそうだ…と推測できます。

それでもやはり待つ!という選択肢だってあり得るわけですが、もう2年以上いろいろ待ち続けているわけで、流石に待つのにも疲れました。ちょうど自分でも「ThinkPad X13 Gen 6 Intelだってアリなのでは?」と思ったところですし、Copilot+ PCにはそれほどこだわらず、今の選択として良いモノを改めて考えてみようかと思います。


前回整理した自分の優先順位を振り返ってみると、「必須要件(ココは譲れない)」としては

  1. 軽量な筐体(1.2 kg以下、1.0 kgを目指したい)
  2. x64プラットフォーム
  3. ワイヤレスWAN
  4. 耐久性(MIL-STD-810Hスペック)
  5. バッテリーライフ(まる1日動かせる)

となっています。これらを満たせば良いのなら、WWANのところでかなり絞り込まれるものの、いくつか候補は残ります。

例えば、同じレノボのThinkPad X1 Carbon Gen 13 IALはそのひとつ。もともと、Copilot+ PCではない以外は、最初に私が並べた贅沢な条件を全てクリアします。しかし、X13 Gen 6と並べてみると、計算能力はほぼ変わらないのに価格はずいぶん高くなってしまい、コストパフォーマンスには疑問符が付きます。そもそも、アレはコスパで論ずるべき製品ではないのはわかっていますが…。

レッツノート・CF-SC6だって、タッチパネルはないものの、上記5点は全てクリアしている製品です。しかし、レノボ製品とは違いほぼディスカウントが期待できず(数万円のクーポンはあったりしますが)、とんでもなく高価になってしまう上に、画面サイズが12.4型(3:2)というのは、流石に今の自分には小さすぎてツラいところです。

VAIO SX14-Rも条件に合致しますが、やはり高額になってしまう入手価格に加え、Core Ultra 100シリーズ搭載は今となっては古さを感じてしまいます。たとえCopilot+ PCをあきらめるとしても、AIの活用はあきらめたわけではないので、Intelのプラットフォームなら、XMXの載ったCore Ultra 200Hシリーズ(Arrow Lake-H)は選んでおきたいところです。

ところで、先日からArrow Lake「-H」を強調する場面が何度かあるわけですが、実はIntel Core Ultra 200Hと200Uの各シリーズには、XMX搭載の有無以外にも大きな差があることは押さえておきたいところです。200HのCPUに搭載されているコアは、200Vシリーズ(Lunar Lake)に搭載されているモノと同じ設計の、高効率を狙った最新版。一方、200Uに搭載されているのは、100シリーズと同じMeteor Lake世代の設計のコアです。同じArrow Lakeを名乗っていても、世代が違う全くの別物。200Uは「Meteor Lake Refresh」とでも呼びたいくらいで、最新版だ!と思って選ぶと期待外れ…となるかもしれません。省電力性能には問題無さそうですけどね。

FMVはLunar Lakeを搭載した最新のCopilot+ PCであるNote UにはWWAN搭載モデルが用意されておらず、WWANが欲しければ型落ち製品で…という形になります。HPやDELLでも、企業向けにWWANを搭載した製品がラインナップされてはいますが、企業向けということでどうしても高額になってしまい、個人での購入は手を出しにくいところです。総合的な満足度では、なかなかX13 Gen 6を超えられません。


ところで、X13 Gen 6と競合するレベルのコストパフォーマンス、14 型液晶の大画面、1 kg未満の軽量な筐体、さらにはWWANまでも装備した上にCopilot+ PCになれる…というとんでもなく優秀なスペックを持つ製品を、以前紹介したことがあります。皆さん覚えていらっしゃるでしょうか。

マウスコンピューターのMousePro G4-I7U01BK-Eは、Core Ultra 7 258Vを搭載したCopilot+ PCで、しかも本体重量は946 gからとなっています。LTE対応のWWANモジュールも内蔵可能です。先に挙げた製品たちが「お値段がなぁ…」という状況なのとは違い、30数%のディスカウントを受けたThinkPad X13 Gen 6と、価格で勝負ができる製品です。

細かい部分の仕様には両者の間にいくつか違いがあるわけですが、スペックシートを並べてにらめっこしてみると、私にとってはX13 Gen 6の方がニーズに刺さっている感覚がありました。Copilot+ PCの優先度が下がると、WWANが5G対応にできたり、タッチパネルが載せられたり、バッテリーライフに余裕があったり…というあたりが、俄然プラス要素になってきます。写真をイジることも多いので、ディスプレイがsRGB 100 %の広色域を謳っているところもイイですね。何より、X1 Carbon Gen 13と同様に自分で蓋を開けてもOK!というのは、X13 Gen 6の強力なアドバンテージです。


そんなわけで、ココはZさんのオススメに素直に乗って、ThinkPad X13 Gen6 (Intel)を発注してしまおうかな…という気持ちになりました。ただ、この期に及んで一抹の不安はあります。それは、このタイミングでIntelプラットフォームを選択して、何年間も安心して使い続けられるのだろうか?ということです。

PC用プロセッサーの業界シェアではトップのIntelではありますが、企業としての現状はとても好調とは言えません。10nmプロセスの開発あたりからつまずきっぱなし。スマートフォン向けも、自動車向けも、AIサービス向けも主導権を取れずに、業界の流れには置いて行かれているように見えます。特に半導体製造技術の凋落は目も当てられない状況で、Arrow Lake-Hでは、土台のシリコンこそ自社製であるものの、その上に集積されているチップレットには、Intelが「自社工場で焼いた石」はひとつも載っていないのだそうです。

とはいえ、PC関連については過去からの蓄積がまだずいぶん残っています。特にソフトウェア開発環境の普及については一日の長がありますから、即座に王座を追われるようなことはないでしょう。今はまだ、この選択で十分イケると思っています。もしかすると、コレが自分にとっては最後の「Intelの石」になるかもしれないな、という予感はありますが…。

ともかく、早速翌朝、再びレノボの直販サイトにアクセスしてみました。…続きはまた回を改めて。



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