先日、我が家のテレビとサウンドバー、ブルーレイレコーダー間の接続を見直して、接続マニュアルどおりのスッキリした接続でちゃんと動くようになった…という話をしたところです。その後、この状態で2週間ほど使っていたのですが、実はどうも動作の方がスッキリしない場面が散見されていました。
基本的には、テレビと連動して常時サウンドバーの電源が入るように設定してあり、すべての「テレビで観るコンテンツ」の音はサウンドバーで聴くようにしているのですが、テレビからの音声が断続的に1~2秒ほど途切れる現象が、ときどき発生していました。特に朝の情報番組で音声が途切れるのをよく見かけましたが、不満を伝えてきた妻に、「朝イチは電源が安定しないのかなぁ」と、まるで低血圧の家族を見るようなコメントを返していた私。家庭不和の元です(笑)。
あとは、ブルーレイレコーダーからの映像が映らない…という症状も、以前ほどではないものの、「ときどき」と言える頻度で発生していました。音声も映像も、「ときどき」というのが困るんですよね。おそらく、環境設定などのデジタルな話では解決できません。
ソニーのサポートサイトにあるトラブルシューティングには、こういったときの対策が紹介されていたので、いくつか試してみました。例えば機器の電源ケーブルを挿し直してみたり、HDMIケーブルの方を挿し直してみたり、機器の設定を初期化したりしましたが、どうも状況が改善しません。
対処方法のひとつとして、「別のケーブルで接続すると改善しますか?」という質問がありました。ブルーレイレコーダーからの音には全く音飛びが見られなかったので、問題があるとすればサウンドバーとテレビを接続しているHDMIケーブルだろう…と踏んでいました。というのも、思い当たる節はあったのです。
先日、2本のケーブルはどちらも「18 Gbpsへの対応が確認できている SONY純正のプレミアムハイスピードHDMIケーブル」と紹介したのですが、実は全く同じモノではありません。サウンドバーとテレビを接続していたのは、サウンドバー・HT-X8500に添付されていたケーブルです。SONYから供給された「純正品」であることは確かで、コネクター部分に「4K 18G」という表記があるのですが、正直なところあまり高級感はありません。
ちなみに、ブルーレイレコーダーとサウンドバー間の接続は、3,000円くらいで購入した正真正銘のSONY純正品。こちらがトラブルの原因になっているようなら、それこそ返品モノですが、まずそれはないでしょう。
規格に沿って作られているケーブルなら、どちらもちゃんと動作してしかるべきですが、見るからにグレード差のありそうな2本のケーブルを見ると、何か違いが出ているのでは?と疑ってしまいます。とりあえず、HT-X8500添付のケーブルの方を、ちょっと別のものに替えて試してみよう…と思っていました。
とはいえ、HDMIケーブルも安い買い物じゃないしなぁ…と二の足を踏んでいたのですが、先日ふらりとダイソーに寄ったときに、面白いモノを見つけました。HT-X8500添付のケーブルと同じ長さ1.5mで、「プレミアムHDMIケーブル」を謳っている製品です。背面の説明によるとHDMI 2.0対応で、4KやHDR、18Gbps、イーサネットに対応する…と書かれていますから、「プレミアム」は単なる宣伝文句ではなく、規格としてのプレミアムHDMIケーブルということになります。
パッケージには、「HDMI PREMIUM Certified Cable」のホログラム入りステッカーまでしっかりと貼られています。このQRコードをスキャンしてリンクにアクセスすると、「DAISOのHDMI-9157」として認証を受けていることも確認できます。ホンモノのプレミアムHDMIケーブルです。
しかもこれがたったの330 円(10 %税込)で売られています。SONY謹製ケーブルの10分の1近いお値段。本当に大丈夫なのか?と思うところですが、認証ステッカーが貼られているのなら、どんな価格でも品質は担保されるべきです。お試しで使ってみるには、これ以上のものはありません。早速買ってみました…って、もう上の写真を見ればわかりますね(汗)。
デザイン的には可も無く不可も無し…といった感じのケーブルです。ケーブル自体の太さは4.5 mmということですが、これはHT-X8500同梱のケーブルとほぼ同じです。同じ規格に対応しているわけですから、同じ太さのケーブルで対応できるのも当然ではあります。ちょっと驚いたのは、どうやらコネクタ内部の接続端子が金メッキ仕様らしい…ということ。本体価格300円で、どうやればそんなことができるのだろうか?単にソレっぽく見えるだけなのかも知れませんが…。
早速、HT-X8500同梱のケーブルと交換して、サウンドバーとテレビの間をつないでみました。とりあえず、先日の記事のとおり、Dolby AtmosもHDRも正しく認識されて対応できています。まあ、認証済のケーブルですから、そこはしっかり働いてくれなくては困ります。
そして、さらに変わったことがもうひとつ。電源を入れてから音が出てくるまでのタイムラグが、どうやらこれまでより短くなっています。もしかすると、高速通信の安定性が向上したのかも知れません。今のところ、音切れも画面転送の失敗も一度も起きていないので、もしかするとこれで問題解消となったのかも。330円のHDMIケーブル、なかなか侮れませんね。
先日壊してしまったUSB Type-Cケーブルのような、頻繁に抜き差しする使い方はしないので、これで安定動作してくれれば問題ないかな、と思っています。もしまた不具合が出たとしても、ケーブルの交換で改善したことが明らかになったのだから、今度こそはもう少し高級なケーブルを購入する手もありますね。…消耗品のつもりでまたダイソーのケーブルを買うのと、どちらがお得かしら。
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