小宇宙を覗く (1)

私の住んでいる浜松市を中心とした静岡県西部の市町村の間で、政令指定都市への移行を視野に入れて合併に向けた話し合いが進められてきましたが、12市町村の枠組みで法定の合併協議会が設置され、明日・6日に第1回の会合が開かれるのだそうです。実現すれば人口でも面積でも県内最大、さらには全国一広い政令指定都市となる可能性のある大合併が、ついに実現に向けて本格的に走り出すことになります。

でもまだこれからが大変です。新しい市の名前など、決めなくてはならないことがたくさんあります。合併の成立する可能性はかなり高いと思っていますが、ギリギリになるまでどうなるかわかりません。ともかく、今後の話し合いを見守りましょう。


今回のテーマは小宇宙。…と言っても別に天文学関係の話をしたいわけではありません。「小」宇宙といえば、しばしば人体の巧妙なシステムの形容に使われる言葉です。かつてNHKスペシャルのシリーズものにそのものズバリの「驚異の小宇宙・人体」というのがありましたが、この形容は洋の東西を問わず様々な分野で見られます。試しに「人体の小宇宙」をキーワードにWebサーチをかけてみると、NHKスペシャル関連の話題など自然科学系の記事はもちろん、漢方医学や風水、さらに各種宗教関係など、様々な記事にヒットします。

ちなみに、私がこの言葉からの連想でパッと思い出したのは映画「インナースペース」。まあ、人間の体内を冒険する…というモチーフにはそもそも往年の名作「ミクロの決死圏」があるわけですが。CGなんてまだなかった1960年代に、セットのみで人体内部の映像表現に挑んだわけですから、今考えると映画化そのものがものすごい冒険だったんでしょうね。

…とそれはさておき、私の「小宇宙」の方は最近時々問題を引き起こしてくれます。今年の職場の健康診断では、この前の胃検診では異常が見つからなかったものの、別の理由で「要精密検診」という通知をもらってしまいました。その内容は「大腸検診」。どうやら検便の中に血が混じっていたようです。正直なところ「面倒くさいなぁ」と思いましたが、やっぱり自分の体は一番大事。検査してもらうことにしました。去年のX線CTのように、結果的に問題がないのなら安心できるわけですし。


「精密検査」ということなので近所の病院に行っても本格的な検査は難しいでしょうから、去年CTを撮ってもらった総合病院の消化器科外来を受診することにしました。消化器科の先生によると「便に血が混じっている」理由にはいろいろあるそうです。例えば痔は良くある原因の一つですし、単なる便秘でも起こる話だとか。私くらいの年齢で大腸ガンが見つかる例は非常に少ないそうですが、安心はできません。可能性は全くのゼロではないのですから。

検査の方法として、大腸内視鏡検査と造影撮影の2種類を提示されました。造影撮影は胃のバリウム撮影と基本的に同じ。ただし、バリウムは飲むわけではなく肛門から入れるらしいんですが。内視鏡検査はその名の通り内視鏡を肛門から入れるものです。腸内を傷つけるリスクがある(「腸に穴が開いて緊急手術」ということもあり得るらしい)のですが、何しろ現物を見ているわけですからより小さな異常まで発見できますし、場合によっては病変をその場で取り除くことも可能です。どちらにしても嫌な検査なのだから、より正確にわかった方がいい…と思い、内視鏡検査を受けることに決めました。内視鏡検査を受けるのは初めてだったので、どんなことをするのかちょっと楽しみでもありましたが。

すぐに行える検査ではないので、3日後に検査を予約し、この日は予備検査として血液検査だけ受けました。ここでは、通常の成分検査以外に血液の凝固しやすさを調べます。内視鏡でポリープを切除したものの出血が止まらない…では困ってしまいますからね。耳たぶを軽く切って出血が止まるまで約5分半。思ったより時間がかかると感じましたが、検査技師の方に訊いてみたらこんなものらしいです。


検査の準備は前日から始まります。腸の中を空っぽにしなくてはならないので、前日の食事は3食とも病院から指定された「検査食」になります。病院の売店で売られていた検査食には、普通にご飯とおかずがセットになったものと、栄養分が溶け込んだ流動食がありましたが、値段が少し安かったので流動食を買ってきました。

この流動食なんですが、牛乳と豆乳の間のような感じで、麦芽の風味が付けてありほんのり甘いものでした。これを1食あたり400ml飲みます。飲めないというほどではありませんが、正直なところ美味しくはありません。でも、私がこれを飲むのは1日だけですが、病気でこれしか「食べられない」人たちもいるんですよね。食べ物が普通に食べられなくなるなんて、私にはとても想像できません。とても辛いことだと思います。食べることは最も根本的な欲求の一つですから。

夜寝る前にもう一つやっておくことがあります。翌日の朝飲む「経口腸管洗浄剤」という薬の下ごしらえです。これは簡単に言えば下剤の一種なんですが、胃検診の時に飲んだ錠剤とは全く形が違います。粉末状の薬を2リットルの水で溶かし、冷蔵庫で冷やしておきます。その名の通り腸の内部を洗い流すのだそうです。明日起こるであろう様々な出来事を想像すると、まるでもう腸の中に何かが入ってるような気がして気持ち悪かったですね。その割にはすぐに寝てしまいましたが。

そして検査当日の朝がやってきた…わけですが、ここから先はまた回を改めてということにします。次回をお楽しみに。


最後に、最近ずっと気になっているプロ野球の話から。福岡ダイエーホークスは日曜日の本拠地・福岡ドームの試合ではリーグ優勝を決められず、結局王監督は千葉の夜空に舞うことになりました。まあ、世の中そんなにうまくいくことばかりではない…ということなんでしょうか。対照的に見事に本拠地での胴上げを決めたタイガースとの日本シリーズは今月18日から。まだ2週間ほど先の話ですが、ペナントレース中の疲れがかなり溜まっているように見える両チームが、この間にどのように体勢を立て直してくるのか注目です。



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