島根に行ってきました。

今週は、12月4日(木)・5日(金)と仕事の関係で島根県に行く用事がありました。以前から何度か話題にしたことがありますが、島根県は本州の中で私が未だ足を踏み入れたことの無い唯一の県でした。今回の出張で、ついに本州の全都府県への訪問を達成ということになります。都府県単位で論ずるのはナンセンスかも知れませんが、コンプリートというのはやっぱり気持ちいいものです。

もちろん仕事はちゃんと予定どおり済ませてきましたが、せっかく島根県まで行かせてもらえるんですから、できる範囲で満喫したいところです。仕事の合間を縫って、いろいろと楽しませてもらいました。


4日の目的地は県庁所在地の松江市。実は、今回は松江に行くまでの経路そのものが非常にエキサイティングな体験だったんですが、その話を始めてしまうといつまで経っても終わらなくなってしまいそうです。その件については回を改めてご紹介することにしますが、ともかくJR山陰本線の松江駅には午前10時30分頃に到着しました。

松江市内での用事は午後2時頃からでしたから、ちょっと時間に余裕がありました。そこで、駆け足にはなりますが、ちょっとだけ松江市街の観光をさせてもらうことにしました。


松江の観光資源にもいろいろありますが、最も面白いアトラクションのひとつを挙げるなら、堀川めぐりと言ってほぼ間違いないと思います。江戸時代の頃の姿がほぼそのまま残っている松江城のお堀を、屋形船で一周します。…と、こう説明すると、何が面白いのか全く伝わらないと思います。確かに、急流下りの船とは違い、お堀の水は実に静かなもので、水深も浅いために堀川めぐりではライフジャケットの着用は義務づけられていません。

堀川めぐり ; いちばん低い橋は目の前です町並みそのものが江戸時代に近い姿を残している松江の街を見るのも、面白いといえばそのとおりなんですが、最大の見せ場は橋をくぐるところにあります。橋の高さが低すぎて、そのままでは屋形船の屋根が引っかかってしまうため、一時的に屋根の高さを下げて通り抜けるんです。その様子は、ぜひ動画でご覧いただきたいところなんですが…Facebookでは公開できたものの、他の媒体ではどうもウマく行きません。ちょっと考えてみましょう。

船頭さんの軽妙なトークも、この手のアトラクションではお約束。平日の午前中で、しかも雨が降っていたこともあり、乗客はたまたま私ひとりだけでしたから、出身地ネタで大いに盛り上がりました。もっとも、私の出身地である浜松は、松江とは単に「松」の字を共有しているだけではない深い縁があるんですが。

松江城の天守閣というのも、松江城を築城した堀尾吉晴は、もとは浜松城主だったんですよね。関ヶ原の戦いの後、出雲・隠岐の太守として浜松から国替えとなった堀尾家が、新しい城下町として選んだ地が松江でした。

松江城の天守閣は、改修こそ行われているものの、堀尾吉晴が建てたものが現在にそのまま残されている重要文化財です。中に入ると、太い木をふんだんに使った力強い骨組みを見ることができます。松江城山公園は、春には桜も綺麗な名所なのだそうですね。また来てみたいものです。

澤井珈琲さんの太っ腹なおまけ松江では、以前ネット通販でお世話になったこともある澤井珈琲Beans&Leafさんの実店舗を覗きに行ってみました。

コーヒー豆の値段は他の店より特別安いわけでもないと思うんですが、何とワインボトルサイズの瓶に入ったアイスコーヒーをおまけに付けてくれました。ネット店舗と変わらない太っ腹ぶりに感激した…んですが、持って帰るのは大変になりましたね。


5日は、島根県のほぼ西端にある益田市で、午後から用事がありました。早朝に松江市のホテルをチェックアウトし、山陰本線の特急スーパーまつかぜで西へと向かいました。島根県を東西にほぼ縦断することになり、この特急でも2時間以上かかる長旅です。静岡県も、島根県と同様に東西に長い県ですが、新幹線があるだけずいぶんましですね。

この日は、早朝からみぞれ交じりの雨が降っていたのが、特急列車に乗る頃にはすっかり雪に変わっていました。途中、強風により運転が一時中断するなどして、結局益田駅に着いたのは30分遅れとなりました。

荒れる日本海山陰本線は、この区間ではほぼ一貫して日本海の沿岸を走り続けます。入り組んだ入り江、切り立った崖がそのまま海に落ちていくリアス式海岸を縫っていく山陰本線の車窓は、実は伊豆急とよく似ているんですが、海の色合いは全く違います。こんな悪天候と言うこともありましたが、まるで白黒映画です。もっと良い天気なら、また見え方が違ったのかも知れませんが、これはこれで冬の日本海らしいと言えるのかも知れません。


5日の夕方に益田市での仕事は終わり、その日は益田市内に宿を取りました。実は、浜松まで帰り着くのはほぼ不可能だったんですよね。というよりも、石見空港から羽田空港まで飛び、そこから新幹線で戻ってくれば不可能ではなかったんですが、そこまでするよりは泊まった方が安上がりです。

雪の津和野というわけで、翌6日の早朝に益田を出発。山口線に乗って新山口駅まで出てきて、そこからは新幹線で帰ることにしました。この日も天気は雨と雪。途中の津和野駅辺りでは吹雪になっていました。津和野も風情のある町だと聞いていますが、残念ながら今回は時間がなくて寄れませんでした。また改めて、出来れば家族を連れて来たいものです。

雪をものともせず、ワンマン運転のディーゼルカーは時刻表通りに無事山口線を走りきりました。新山口駅まで出てきたら、新幹線に乗れることに安心する自分がいるのに気がつきました。まだ浜松まではずいぶん遠かったんですけどね。面白いものです。


靴用スパイク今回、島根県では雪が予想されていたので、事前にこんなものを購入してありました。既存の靴にバンドで巻き付けることで、スパイクを取り付けられる…というアイテムです。1,000円程度で買えるので、本格的なスノーブーツやアイゼンよりもずいぶんお得です。

結局、積雪したり凍結したりしている路面を歩く機会はなく、このスパイクは鞄の中に入ったまま浜松まで帰ってきました。ありがたいことなんですが、ちょっと残念な気持ちもあります。今度は、これが確実に必要なところに出張でもあるといいなぁ(笑)。



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