遠くも、近くも

先週の続きです。先日ネットで注文してあった新しい眼鏡がJINSの店舗に届いた…とのお知らせをいただき、私は翌日に近所のショッピングモールに向かいました。先週の記事でもご紹介していますが、今回、店舗で視力検査を受けてレンズを決めてもらう「レンズ交換券」を注文していたので、どちらにしても店に足を運ぶ必要があり、こういう形での注文にしてありました。ちなみに、自宅に配達してもらうと、ダミーのレンズが填まった状態で届くようです。

視力検査を始める前に、店員さんにそれまで掛けていた眼鏡を渡し、現状の度数を確認します。実は、前回購入したときの保証書に度数が書いてあったので、それを持参していたのですが、眼鏡の現物があれば専用の測定器を使ってその場ですぐに測れるのだそうです。

まずは前回の眼鏡と同じ度数を設定して、どのくらい見えているかを確認していきます。測ってみたところ、遠くを見るためには同じ度数でもどうやら大丈夫そうだ…ということがわかりました。視力としては、ほとんど落ちていなかったようです。

しかし、このまま作ってしまうと、今度は近くのものが非常に見づらくなってしまいます。ここ数年、スマホの操作をするときなど、眼鏡をずらして裸眼で見ることが多くなっていました。車を運転するときなどは、遠くを見たり、近くを見たり…ということが必要になりますから、このままでは困ってしまいます。眼鏡を掛け替えながら運転するわけにも行きませんからね。


常用する眼鏡として考えていて、特に運転するときにも使いたいので、このままでは困る…と店員さんに伝えたところ、累進多焦点レンズをお勧めされました。いわゆる遠近両用の眼鏡です。追加料金5,500 円(10%税込)が必要になりますが、それでも2万円を下回るお値段に収まります。今回は、コレを作ってみることにしました。まあ、もともと私の念頭にはあって、この追加料金も想定の範囲内だったのですが。

累進多焦点レンズは、レンズの下の方が上の方よりも弱い度数になるように作られていて、遠くを見たいときには上の方を、近くを見たいときには下の方を使って見る仕掛けになっています。もう少し具体的には、遠くを見るときは顎を引き、近くを見るときは顎を上げて見ることになります。

前回眼鏡を作ったときにも少し試させてもらったのですが、今回は実際に作るために…ということで、もっとしっかりお話を伺い、こちらからも使い道など伝えながら、実際に遠くを見たり、近くを見たりして、度数を調整していきます。

単焦点レンズのような、特定の距離をターゲットにして他の距離では「目が頑張る」使い方ではなくなるので、遠くを見るための度数はこれまでよりも1段だけ強く設定しました。その上で、近くを見るための部分はこれまでよりも度数が下がるようにして、より広い範囲の距離で使える眼鏡にしていこう…ということでお願いしました。

この日の視力検査で対応していただいた店員さんの説明は非常にわかりやすく、私からの話もたくさん聴いていただき、対話しながらオーダーメイドで作っているのだ…という意識を非常に強く感じることができました。次回からもこの方を指名したいくらいです。そもそも、「お客様」などではなく苗字にさん付けで「○○さん」と呼んでいただけるところからして、非常に印象が良かったですね…これは社のマニュアルで決まっているのかも知れませんが。


眼鏡は視力検査から一週間ほどで完成しました。届いた眼鏡には、瞳の位置と度数が低いエリアをマークしたシールが貼られていました(すぐに剥がされましたが)。フレームの形状や顔へのフィッティングに合わせて、度数の変化をどのように収めていくかの調整もあるようですね。店頭で所定の位置に納まるようにフレームを調整していただき、ようやく受け取りとなります。

新しい眼鏡を使い始めて二週間ほど経ちますが、ようやく少し使い方に慣れてきた感じです。「累進多焦点レンズ」という名前のとおり、遠近2段階というわけではなく連続的に度数が変化するので、顎を上下に動かしてピント合わせする…という使い方ができますが、結構慣れが必要です。最初の1日は、なかなかピントが合わせられず、かなり目が疲れました。

この使い方をするためには、眼鏡が適正な位置にしっかり固定されて、容易にはズレていかない…ということが要求されますが、All titanium (MTF-20S-264)の弾力性のあるβチタン製のテンプルが、イイ仕事をしてくれます。かなり激しく頭を動かしても、眼鏡の位置はほぼ動きません。

そもそも丸いフレームを選んだのは、累進多焦点レンズを選んだ場合に、縦幅に余裕がある眼鏡の方が遠近の使い分けがしやすいのでは?という目論見もありました。ちなみに、JINSではあまり縦幅が狭すぎる(30 mm未満)フレームでは累進多焦点レンズの注文を受けていません。これは、使いにくいというよりも、そもそも狭すぎると商品として想定する度数変化を確保できなくなるからだと思いますが。

ともかく、しばらくの間は近くのものを見るときにも極力眼鏡を外さずに、この感覚に慣れていこうと思っています。練習あるのみ、です。

余談ですが、液晶の技術を応用してレンズの屈折率を変化させ、ボタンひとつで遠近が切り替わる、「TouchFocus(たっちふぉーかす)」という眼鏡があるのだそうですね。まだ相当高価で、デザインの選択の幅もありませんが、これなら練習の必要はありません。とんでもない時代になったものです。それより、これを視線追跡と組み合わせれば、見た場所にピントが合う「オートフォーカスの眼鏡」が実現できそうな気がするのですが…。



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