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12年生、さすがにもうダメか

5月の連休明けは、我が家にとっては重要なある「採点」が行われる時期です。我が家の薪ストーブを設置したランドマークストーブさんが、今年は5月17日(金)に富士市から遠路はるばるメンテナンスに来てくださいました。2018年以来、今年で7年連続でお願いしています。

薪ストーブを安全に使うために、煙突や燃焼室内の掃除をしていただく…というのはもちろんなのですが、薪ストーブの状態を見れば、上手に使えているのかどうかはすぐわかるのだそうです。初めて診ていただいたときは相当酷い状況だったのですが、その判断基準も、対策も毎回丁寧に教えていただき、改善に取り組んできました。

例年、最初にスライド煙突を外すのに四苦八苦するのですが、今年はそれほど時間を掛けずにすんなり外すことができました。薪を棚卸しする順番を間違えたのではないか?という昨年よりは、多少ウマく行っていたと思っていたのですが、蓋を開けてみると、光沢のあるタールの膜が出るわ、出るわ。明らかに、十分に温度が上げられていない結果です。

これまでにもいろいろアドバイスをいただいて、できる限り実行していこう!と取り組んできました。薪の含水率を15%以下にするのは基本のキ、焚き付けは両手で持つくらい大量に用意して、薪の上から並べ、点火の最初は着火剤を使用。触媒の温度が220度Cを超えたらダンパーを落とし、庫内温度は思いっきり上げる…という意識で使っていたのですが、いろいろ言ったところで結果は結果。少なくとも、客観的には「できていなかった」ということです。

最初は「自転車に乗れれば大丈夫」と言われた気がするのですが、ここまで12シーズンも使ってきたのに、自転車で言えば地面を足で蹴って歩きながら進んでいるくらいの状況ではないかと思います。鈍くさいにもほどがあります。


ほぼ毎年、我が家の薪ストーブは同じスタッフさんが診てくださっているのですが、彼からは「ストーブがライフスタイルに合っていないのかも知れませんね」という評価をもらいました。最初は「言うばっかりで全然できてないんじゃないの?」をオブラートに包んでくれたのかと思ったのですが、よく聞いてみると、そうとばかりも言えないようです。

我が家で使っているストーブ・ダッチウエスト「フェデラルコンベクションヒーター」FA225は、燃焼ガスを触媒に通して二次燃焼を促し、燃焼効率を上げる「キャタリティック燃焼」方式を採用しています。高い燃焼効率やクリーンな排気を実現しているのだそうですが、内部への空気の取り入れ量の他、触媒のオン/オフを切り替えるダンパー操作や触媒への燃焼ガスの供給量調整の必要があり、結構操作項目が多くなっています。

常時燃焼の状況を見ながら、ダンパーを開閉したり、薪を追加したり…といろいろな調整をしていく必要がありますが、しばらく目を離してしまうと温度が下がりきっていて、またイチからやり直しになることがかなりありました。「薪ストーブの前でのんびり座っていられる人向けではないか」とのことですが、確かに我が家はソレとは正反対の暮らしをしているような気がします。

薪ストーブおさらい勉強会」で「ダンパー付きはマニュアル車、ダンパー無しはオートマ車」という説明がありました。なかなか薪ストーブに集中するわけにも行かない我が家の場合は、ダンパー無しの方が向いているかも知れません。ダンパー無しでも、外気を送り込みながら燃焼ガスの二次、三次…の燃焼を促す「クリーンバーン燃焼」という方式があり、排気は十分クリーンになるようです。何より、操作するモノが減るのはありがたいですね。触媒やダンパー、二次燃焼室がないので、メンテナンスもシンプルで安上がりになります。


我が家向けにオススメされたのが、ドブレ640WD。定格出力がFA225とほぼ同クラスの、クリーンバーン方式の定番モデルのひとつで、操作系らしきものは外気導入調整用のレバー1本のみです。カタログの「燃焼効率」は80%で、FA225(75.3%)を上回っています。…まあ、これは上手に使えてこその数字でしょうけど。ガラス張りの超現代的外観のモデルもある中で、コレはクラシックな佇まいがイイ感じです。

ちなみにお値段は定価が451,000 円(10 %税込)。お値引きいただいた上で設置費用を加えると、ちょうど定価に近い感じになりそうです。薪ストーブとしては普通なのでしょうけれど、やはり高価。メンテナンス費用が安上がりになったり、そもそも毎年診てもらわなくてもセルフ煙突掃除で何とかなったり…と考えると、ある程度コスト削減できる可能性もあるのですが。

ただ、現状でも一応使えないわけではないモノを買い換えるとなると、他にも欲しいものがいろいろある中で、すぐに買い換えよう!とは言いにくいところです。それ以前に、コレだけおカネを出すつもりなら、まだ設置していないリビング用の大型エアコンだって余裕で買えてしまうわけで…。薪ストーブをメインの暖房にするのか?も含めて、暖房に対する考え方を一度リセットして検討するべきでしょう。

ともかく、まだ薪ストーブを替えるところまではとても考えられないので、今年は煙突から本体の庫内・外装まで、例年どおりしっかりキレイにしていただきました。また薪ストーブのお世話になる時期を迎えるまでに、改めて考えてみることにしましょう。ランドマークストーブさんでは、どうやら私たちのようなダンパー付き「落ちこぼれ」勢のために「薪ストーブ入れ替えキャンペーン」もお考えのようですが…。



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