11月になりました。我が家で「11月」と言えば、薪ストーブのシーズンインを抜きにして語ることはできません。秋の土用が終わり立冬を迎える頃に、初めての火入れとなることが多く、冬の訪れを告げる一大イベントです。地球温暖化の影響か、年々火入れが遅くなっているような気がしていましたが、今年は既に朝晩の冷え込みが気になり始め、結構早めに出番がやって来そうです。
薪ストーブの点火に際しては、キチンと動作するように、点検とメンテナンスをしておくことが重要です。特に、煙突がしっかりと空気を通すキレイな状態になっていなければ、ストーブの燃焼能力を十分に発揮できないどころか、火災などの重大なトラブルにつながる可能性もあります。
2012年の年末に薪ストーブ付きの我が家に住み始めて以来、しばらくの間は自分で煙突掃除をしていましたが、2018年以降は毎年、薪ストーブを施工していただいたランドマークストーブさんにメンテナンスをお願いしてきました。毎年ご指導いただきながら、キレイな燃やし方にチャレンジしてきたところなのですが、一向に進歩が見えないのが情けないところです。
「もうちょっと扱いやすいストーブに替えてみては?」とオススメされたものの、新築から10年を超えて、他にも交換やメンテナンスが必要なものが多く、とても薪ストーブまでおカネが回らない…と言うのが正直なところ。そもそも我が家は薪ストーブなんか使っててよいのだろうか?なんて疑問も抱えながら、結局今シーズンも、取り扱いがやや面倒なダッチウエスト「フェデラルコンベクションヒーター」FA225と共に冬を迎えようとしています。
そんなふらふらとした心境でいたせいで、今年のランドマークストーブさんのメンテナンス割引キャンペーンはついスルーしてしまい、気が付けば、庫内の灰だけは早めに掻き出してあったものの、煙突掃除には全く手を付けずにこの日を迎えてしまいました。実は、薪の方も、積極的に集めに行く意欲が高まらず、例年よりもかなりストックが少ない状況です。いつもの薪割り会が、メンバーの事情で全然動けない状況になってしまっているのも痛いのですが…。
とはいえ、今さらリビングにデッカいエアコンなんか付けたくもない(だいたいエコキュートやら外壁塗装やら出費するのでそんな予算はない)ので、薪ストーブをちゃんと使えるようにしなくてはなりません。今さらランドマークストーブさんにお願いするのも、コレから本格シーズンを迎える中ですぐには無理でしょうし、今回は自分で煙突掃除をしてシーズンインに備えることにしました。実に8年ぶりのセルフ煙突掃除です。

煙突掃除と言えば、これまでずっと最初の難関になっていたのが、最下段のスライド煙突を外す作業。内壁にタールがこびり付いて、スライドしなくなっているんですよね。しかし、今回は昨年のメンテナンスの時と同様に、すんなりスライドしてくれて、簡単に外すことができました。

ただ、煙突を外してみると、ストーブにつながる底の部分には、タールのかけらが大量に溜まっていました。去年よりもやや多く見えるのは、ひと夏の間掃除せずに放置してあったせいで、風などで煙突が揺れてタールが剥がれ、ここまで落ちてきたのではないか?と思っています。

…というのも、この後煙突にブラシを突っ込んで、内壁にこびり付いている煤を落としていったのですが、


落ちてきた煤の量が思いのほか少なかったから。それでも、相当大量ではあると思います。しかも、「煤」とは言ってみたものの、実態はテカテカに輝くタールのかけらばかり。相変わらず、全然ダメです。

底に溜まっていたタールはもちろん全て取り除き、外した1段目の煙突パイプもキレイに掃除して、元通りに取り付けました。最後にストーブ本体を磨いて出来上がり。とりあえず、これで何とかシーズンインはできそうです。まあ、実際に点火する前には、周りに積んであるいろいろなモノの片付けは必要ですね。焚き付けも準備しておかなくてはなりません。
とはいえ、これはどう考えてもその場しのぎとしか言えない状況。今後の薪ストーブ…と言うより我が家の暖房をどう考えるのかは、深刻な事態を迎える前に整理しておかなくてはなりません。地球温暖化が劇的に進んで、「暖房なんて要らないよねぇ」とまで変わってしまえば、悩みがひとつ減るのですが。

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