新しいスマートフォン・Pixel 8を使い始めてから、もうすぐ1ヶ月になります。まる一日の使用が余裕に感じられたAQUOS sense7と比べると、電池残量表示のパーセンテージの減りは若干速いかな?と思うものの、まる一日を走りきれる程度のスタミナは十分ありそうだな、という感覚です。
内蔵電池の容量はAQUOS sense7(4,570 mAh)とほぼ同じ4,575 mAhということで、この差にはバックグラウンドでしている仕事の多さが影響していそうな気がします。まあ、このあたりの話は追々していきましょう。
…というのはともかく、基本的には毎晩充電せざるを得ないのがスマートフォンだと思っているわけですが、Pixel 8の仕様ページを見ると、充電については「約 30 分で最大 50% の充電」「USB-PD 3.0(PPS)対応」「急速ワイヤレス充電(Qi 認証済み)」と記載されています。相変わらず、電力値としての充電仕様についてはどの会社も詳細を書きたがりません。何かツッコまれると嫌なことでもあるのでしょうか。不思議で仕方ありません。なお、一応脚注には有線充電については「最大27 W」とのコメントがあります。


実際に、Pixel 8のバッテリー残量が相当減った状態でUSB PD対応の充電器をつなぐと、最大で25 W程度の電力が供給されるようです。電流・電圧計を間に挟んで確認してみたところ、明らかに9 Vよりは誤差を超えて高いと思われる電圧がかかっているので、固定されたPDOではなく、電圧・電流を柔軟に変更できるPPS(Programmable Power Supply)機能が効いているのかも知れません。



Pixel 8の設定メニュー「バッテリー」の中には、「充電の最適化」という項目があります。AQUOS sense7には「インテリジェントチャージ」という項目がありました。温度センサーの値を見ながら「賢く自動的に充電方法を変更」しているそうで、さらに充電を90%で止めたり、画面の表示中は充電を止めたり…という追加設定ができるようになっていました。
Pixel 8の設定画面はもう少しシンプルで、「アダプティブ充電」「充電の上限: 80%」の2つから選ぶようになっています。AQUOS sense7で言うところの「インテリジェントチャージ」は今どきのスマホならもはや当たり前で、わざわざ書くまでもない…ということなのかも知れないな、と思ったりもします。PPS対応だって、充電方法を細かく制御するための選択でしょうしね。


「充電の上限: 80%」は言葉のとおりなのでそれ以上の説明は不要そうですが、「アダプティブ充電」はもう少し凝った動作をします。「電源から普段取り外す時間の直前に100%になるように充電します」とのことなのですが、夜に充電器に接続すると、翌朝のアラーム設定時間をターゲットに充電を始めます。何日か使っているうちに、AIが就寝時間・起床時間を認識したりすると面白いのですが…そこまでやっているかはまだ不明です。
目標とする時間に余裕があるためか、充電の電力は15 Wに抑えられています。そして、充電が80%に達すると、消費電力が極端に減少します。ここで一旦充電を停止するようです。しかも、画面を点灯させたり操作したりすると、その時だけ消費電力が数Wに跳ね上がります。おそらく、充電はストップさせて、USB PDからの供給電力で直接動作させているのではないでしょうか。
常に最大充電を80%にしてしまうと、その分動作時間が短くなってしまうので、個人的には「アダプティブ充電」の発想の方が好きです。今のところは特にマイナス面も見当たらないので、この設定で使って行こうと思います。
なお、Pixel 8は、USBケーブルでの有線充電だけでなく、「ワイヤレス充電」にも対応しています。こちらについては、機材の都合などもありすぐには試せなかったので、また回を改めて取り上げたいと思います。
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