先日見つけた、HP Omnibook X Flip 14-fmのデモ機の角が凹んでいるように見えるレビュー動画について、どうしても気になってしまい、動画へのコメントで質問を投稿しました。翌日には、早速ご返信をいただけました。私とレビュー投稿者さんとのやりとりの内容は、直接YouTubeの動画ページでご覧いただけるので、そちらを見ていただいた方が良いかと思います。
デモ機は、最初から角の部分が落下による損傷がある状態で届いたのだそうです。ただ、内部の損傷や動作異常は無いようだったので、ベンチマークなどのパフォーマンステストを行い、動画を収録した…ということのようです。
レビュー投稿者さん自身もHPのPCをお使いで、筐体の堅牢性には信頼を置いているのだとか。落としたら凹んでしまう筐体が「堅牢」と言えるかどうかはさておき、それだけの衝撃を受けた後でも正常に動作するPCは、システムとして確かに堅牢ではあります。そのことが確認できたのは収穫で、動画からは非常に貴重な情報をいただいたと思っています。
しかし、一方で何とも腑に落ちないのは、HPはどうしてそんな状態のデモ機を貸し出したのだろう?ということ。いまどき、レビュー用のデモ機は動画で全世界に公開されるのが当たり前。そこで凹んだ製品が映るのは、商品やブランドのイメージを低下させる恐れがあります。もし私がメーカーの広報担当なら、このレベルで凹んだ製品はデモ機として出さないと思います。
理由はいくつか想像してみました。
- 傷が付いていたことに全く気付かなかったか、これほど深刻に凹んでいるとは気付かずそのまま発送してしまった。→新製品としてデビューしたばかりで、デモ機の貸し出し依頼が集中して管理が行き届かなかったのかも。
- デモ機の貸し出し依頼が集中してしまい、数が足りず、傷ありの商品でも送らざるを得なかった。→その場合は、HPから何らかのお詫びのコメント付きで送られてきても良さそうなモノですが、ご返信からはそれらしいお話は伝わってきません。
- 動作することが確認できれば、傷はあっても問題ないだろう、と思ってそのまま送付した。→…ホントにそう思うのか?正気か?
とはいえ、どれも自分の感覚ではちょっと考えられませんし、企業の品質管理、広報戦略、あるいは危機管理として、やっぱり疑問を感じざるを得ません。世界を股に掛けてビジネスを展開している世界シェア第二位のPCメーカー・HPさんの考え方は、ニッポンのしがないヲタクの私とは違うのかもしれませんけどね。
あるいは、HPとしては日本市場は全く重要視していないから対応がテキトーだとか…いや、そんなはずはないなぁ。日本向け製品にはちゃんと専用の日本語キーボードを搭載して市場に投入しますし、日本国内にも組立工場を持ち「Made In Tokyo」というブランディングも行っている企業です。考えれば考えるほど不思議。今回の話は単なる不運な検品漏れである…と信じたいところです。
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