2025年も残すところあと10日ほどとなりました。振り返ってみると、個人的には近年になくいろいろな動きがあった1年だったと思います。振り返り自体はまた来週にでもやろうと思っていますが、ネタが多すぎてどうまとめるべきか、アタマが痛いです。最近はネタ探しに困る年ばかりだったのに、こんな悩みは久しぶりだなぁ…。
そんなことより、当面の問題になっていたのが、先週車検を受けたばかりの我が家の愛車・ブラックパール2世号に降りかかった新しい障害でした。走らない、止まらない…といった致命的な話ではないものの、クルマと安全に暮らすためには今や欠かせない重要なアイテムになっている、アレの不具合です。
クルマは日曜日にホンダのディーラーに入庫し、翌月曜日の午後に点検が完了したクルマを受け取りに伺いました。点検内容を経過写真を交えつつ確認し、お支払いも済ませ、ピカピカに洗車とコーティングの済んだクルマに乗り込んで、新しい営業担当のKさんに見送られて出発、したのですが…。
100 mほど走ったところで、ナビの画面に見慣れないメッセージが表示されました。「ドライブレコーダーが動作できません」。気になるので、近くのコンビニの駐車場にクルマを止めて、カーナビの設定画面を開いてみると、「ドライブレコーダー」のボタンがグレーアウトしていて、タッチすることができません。



ドライブレコーダーは、ホンダ純正のDRH-204VDという製品を使っています。車両前後の画像を2台のカメラで記録する製品で、純正ディーラーオプションのGathersナビとの連係で動作する仕様になっています。ブラックパール2世号を購入したときに、カーナビのVXM-217VFNiと共に取り付けています。映像を記録する本体とカメラ部をセパレートにして、カメラをスッキリと目立たずに取り付けられるのが純正ならではの美点です。
最近では、交通事故に遭遇すると、まずドライブレコーダーの有無を確認され、警察からは画像の保全を指示されます。状況を客観的に記録しているドライブレコーダーは、万が一の時に頼りになる存在であることを実感しています。これが正しく動作していないのは、安全管理上重大な危機です。
その場でクルマを方向転換し、ディーラーに戻って駐車場で状況を確認していただきました。車検のプロセスの中では、ドライブレコーダーに触れる場面はなく、車検が原因とは考えにくいとの話でした。電源を切って再起動してみたところ、再びドライブレコーダーが認識されたのですが、また100 mほど走ると同じメッセージを出して動作が止まってしまいます。コレでは家に帰るわけには行きません。ブラックパール2世号は整備工場に戻ることになりました。
15分ほど待っていたところ、整備担当の方から説明がありました。DRH-204VDのファームウェアに不具合があり、挿入されているMicroSDメモリーカードが容量を使い切ってしまったときに、古い分を消しながら記録していくのに失敗し、動作が停止してしまうのだとか。既に対策済みのファームウェアはあるのだそうですが、私のDRH-204VDにはまだ適用されていなかったようです。
新しいファームウェアは取り寄せる必要があり、その場では更新できませんでした。ただし、SDメモリーカードの空き容量を確保してやれば、再び一杯になるまでは記録することができるそうです。とりあえずはこの方法で不具合を回避し、ファームウェアの更新は改めてお願いすることにしました。既にディーラーには更新用のデータが記録されたSDカードが届いたようで、どうやら年内には解決できそうです。
こまめにファイルを消去したりフォーマットしたりしていれば、古いファームウェアのままでも不具合に遭遇することはないことになります。ただ、デジカメの画像ならいざ知らず、ドライブレコーダーは履歴を残しておくところにも意味があると思っていますし、わざわざ手動で定期的に作業するのも面倒ですし、やはり必要な更新だと思います。それにしても、こういう不具合の修正は、こちらがキャッチするのは難しい情報ですし、ディーラー側で確認・対応していただけるとウレシイのですが…。
ファームウェアの更新をお願いした際に、今後想定される対応についても説明がありました。ファームウェアを更新しても、動作しない不具合が出てしまう場合、原因としてSDメモリーカードの劣化が考えられるのだとか。SDメモリーカードを交換すれば解決する可能性がありますが、これが純正品でないと動作できない仕様になっているのだそうで、また面倒な話になります。
もともと、ドライブレコーダー用のSDメモリーカードは、常時書き込みが行われる過酷な状況で使われるので、書き込み耐性の高い、ちょっと特殊なモノが使われています。純正品に限定しておけば、そこらの安い製品を使われた際のトラブルは回避できる…というのはわかるのですが、わかる人には正しく対応できる余地を残しておいてほしかった気はします。
SDメモリーカードを交換しても解決しなければ、本体ハードウェアの劣化ということになりますが、既に生産を完了した製品であり、修理・交換は対応できないそうです。ドラレコが欲しければ、サードパーティーの製品を別途取り付ける…という対応しかありません。



先にも触れていますが、DRH-204VDはナビとの連係動作が前提となっている製品…というより、ナビがなければ操作ができないようになっています。ナビについては、地図の更新が2025年版で終了してしまった(最終版への更新は、別途お願いしてあります)ので、いずれ最新の地図を使うための算段を考えなくてはならないのですが、ナビ自体を新しいモノに変えるとなると、ドラレコも交換しなくてはなりません。純正品のメリットとデメリット、表裏一体ではあるのですが、こうなってくるとキツいです。ドラレコ替えるなら、いっそナビごと替えちゃう?という経済的余裕があれば良いのですが…。
とりあえず、SDメモリーカードの容量を確保して以降、ドライブレコーダーとしての不具合は出ていないので、そのまま使い続けることはできると思います。しかし、このクルマに乗り続けるとすると、結構近い将来に、また面倒な事態に見舞われる可能性は高そうです。…覚悟は、しておこう。

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