先日、起き抜けにPixel 8の通知を確認してみたら、見慣れない歯車のアイコンが表示されていました。このアイコン自体は「設定」機能のアイコンとしておなじみではあるのですが、ここに表示されているのはちょっと最近では記憶がありません。


通知を開いてタップしてみると、「ブラウザと検索サービスを選択してください」という画面が表示されました。なるほど、ようやく来たか…と思いつつ、次の画面に進むボタンを押しました。
昨年12月18日に施行された「スマートフォンにおいて利用される特定ソフトウェアに係る競争の促進に関する法律」(いわゆる「スマホ新法」)により、日本国内で利用者数が多いスマートフォンOSを提供する事業者(要するにGoogleとAppleのことですが)は、アプリストア・ブラウザ・検索エンジンを、自社提供以外のものも含めて自由にユーザーが選択できるようにしなくてはならなくなりました。既存ユーザーについても、Webブラウザーなどを改めて選ばせるようにしなくてはならない…ということで、用意されたのがこの画面。「チョイス・スクリーン(Choice Screen)」と呼ばれます。
別に、これはカッコつけたくてカタカナにしたわけでもなく、先行してEUで施行されている「デジタル市場法」に沿ってすでに使われているものなので、同じ名前で呼んでいる…ということだそうです。デジタル市場法では、さらに幅広いサービスに対して、同様にユーザーに自由な選択の余地を与えなくてはならないとしています。EUにはこの種の強引な規制がたくさんありますが、基本的には特定の業者が独占的な地位を築くことを防ぐためとされています。まあ、実際にはAppleやGoogleなどのアメリカ企業に市場を荒らされているのが気に入らない…という意識の方がずっと強そうな気がするのですが。


Webブラウザー、検索サービスともに、5種類の候補がランダムに表示されることになっています。表示された時点では特定のボタンが選択されていない状態で、ユーザーがどれかを選ぶまで次の画面には進めません。とはいえ、Pixel 8では現状のChromeとGoogleで特に不満も感じていないので、そのまま継続して選択しておきました。
それにしても、このタイミングで「Webブラウザーと検索サービス」を規制しようとする日本政府の対応は古すぎるなぁ、と感じます。もはやソコは競争の舞台では無くなりつつあると思うのですが…。とはいえ、短絡的にこれらを規制しようとしているわけではなく、これから様々なサービスが新しく登場してきたときに、同様に独占させないための縛りをかける枠組みとしての立法でしょうから、これで仕方ないのだと思います。
おそらく、次に来るのは「AIエージェントとして何を選ぶかを自由にさせろ!」という話だと思っています。とはいえ、AndroidでGemini以外を使ったり、iPhoneでSiri以外を使ったりすることは、今はちょっと考えにくいのですが…。ただ、先日「Apple IntelligenceのAIがGeminiベースになる」とのリリースもあったところで、当面はこの分野はGoogleの事実上の独占になる可能性もあります。
この際なので、スマートフォンのシステムリソースへのアクセス方法をオープンにして、新しいAIエージェントが登場してもそれでシステムが制御できるような仕組みにはできないものでしょうか。特にAndroidは、もともとオープンソースとして提供されてきたOSですし…。ただ、オープンであることには、悪用する方法もわかってしまう怖さがありますから、作っていくのは難しいのだろうな、とも思います。

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